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水槽の歴史を語ります!アクアリウムの昔と今を比較し進化を検証しました

美しいアクアリウム水槽は、都会の中のおしゃれな空間にマッチさせることができます。
遡ること2,30年前の水槽は銀色や黒色の枠がついた水槽が主流で、今や当たり前であるオールガラスの水槽などはほとんどありませんでした。
しかし、水槽がおしゃれなインテリアとして認知されはじめて人気が出てきたことで、技術力がある水槽メーカーが商品開発を進めて、今ではインターネットを開きワンクリックすれば、翌日には美しい水槽を手に入れることができるようになりました。
ここでは、過去を遡りアクアリウムの歴史について、経験と聞いた話を思い出しながら、解説していきたいとおもいます。

日本のアクアリウム歴史

35年前のアクアリウム水槽

今から35年前ほど前の日本では、ステンレスで制作された水槽が主流だったそうです。
35年前まで遡ると、筆者はまだ赤ちゃんだったので当時のアクアリウム分は完璧に分かりませんが、今でもたまにステンレス水槽を見かけることはあります。

ステンレス枠がついており頑丈に設計されていたので、今だに現役で活躍することができているのでしょうね。
水槽のレイアウトは、どんな水草も貴重だったためほとんど入っていなかったのではないかと推測されます。

20~30年前のアクアリウム水槽

ジェックス グラステリア300水槽 フレームレス水槽

筆者がはじめて熱帯魚を飼育したのもこの頃です。
今から、25年前にはじめてアカヒレと呼ばれる熱帯魚を飼育し始めました。
この頃を思い返すと、ステンレス枠で制作された水槽はほとんどなく、黒いプラスチックで制作された水槽が主流となっていました。

熱帯魚も少々高いといえど、当時の中学生が購入することができる金額感でした。
それでも、ネオンテトラの養殖などすれば、新聞に掲載される今では考えられない時代でした。

水草は高価な種類が多く、手頃価格で手に入れることができる水草はカボンバやアナカリスなどの金魚藻くらいでした。
アロワナやディスカスはお金持ちのシンボルとして君臨していたことを鮮明に覚えています。

そして、この頃だったかとおもいます。
二酸化炭素を添加し光合成をさせて水草を育成させる、本格的なネイチャーアクアリウム水槽を見かけるようになったのは。

ここから、水槽がおしゃれな高級インテリアとして大きく変わっていきます。

15~20年前のアクアリウム水槽

ニッソー ルームメイト238 ブラック NWR-027

20年ほど前は、アクアデザインアマノ社のネイチャーアクアリウム水槽の目を見張る美しさに、興味を惹かれるアクアリストが次々に増えていきました。

それでも、まだまだ今より認知度は低く、アクアデザインアマノのネイチャーアクアリウムの広がりと同時に、ニッソーのオールインワン水槽も流行っていましたし、スティングレーと呼ばれる水槽の前面角がR形状となっている水槽もインテリア性が高く大変人気がありました。

とくに、ニッソーのオールイワン水槽の代名詞ルームメイトは、照明やろ過器まで一体型になっている画期的な水槽システムで水槽セットにしては高価ですがアクアリストの憧れの水槽でもありました。

しかし、そこから5年を経過した15年前くらいにあると、アクアデザインアマノのオールガラスで二酸化炭素添加、アマゾニアに清流石、グロッソスティグマを敷き詰めた水槽は、洗練されたデザインから他社との差別化が大きく、あっという間にADAのファンが増えてきました。

なお、海水魚水槽飼育ではこの頃から一部マニアの間で飼育が始まりだし、ミドリイシなどのサンゴを飼育するために生まれた、ベルリンシステムの創生時代も丁度この頃でした。

水草やサンゴを飼育するために、メタルハライドランプが登場したのもこの頃で、アクアリウムが大きくい変わりだす変革期に突入していきます。

10~15年前のアクアリウム水槽

オールガラス水槽 アクロ60N(60×30×36cm) 60cm水槽(単体) Aqullo

この頃になると、あれだけアクアリウム水槽の歴史を作りシェアを獲得していた黒淵水槽が衰退し、無駄のないおしゃれなオールガラス水槽へとシェアが変化しました。

あれだけ流行った、ニッソーのルームメイトや前面曲げガラスのスティングレーも段々と過去のものとされてきて、圧倒的なデザイン力で人々を引き付けたADAのネイチャーアクアリウム水槽に人気が集中してアクアリウムユーザーを獲得していました。

そして、この時期に海水魚の飼育人口が一気に増えるあるきっかけが訪れます。

ディズニー映画ファインディングニモの影響

ファインディングニモの影響はすごいものがありました。
今まで、一部のマニアの間でしか飼育されてこなかった海水魚飼育人口があっという間に増えて、都内や大阪を中心に海水魚専門店がどんどん開店しました。
各観賞魚メーカーも海水魚飼育機材や水槽セットを販売に力を入れだしたのもこの頃です。

まさに、海水魚業界の大変革期でした。

5~10年前のアクアリウム

この頃になると、熱帯魚・水草はオールガラス水槽、海水魚・サンゴはオーバーフロー水槽と今と変わらない水槽仕様となってきました。

水草の育成方法や、サンゴの育成方法も確立しはじめ、多くの方が自宅で美しいアクアリウムを鑑賞できる時代に移り変わりました。

そして、おしゃれな空間にもマッチするようになり、街中やテレビや映画などでも美しいアクアリウム水槽を頻繁に見かけるようになり、インテリアの一部としてアクアリウム水槽が認知され広がるようになってきました。

現在のアクアリウム

現在は、さらにアクアリウムがステップアップする時期に差し掛かっています。
それには何より、LED照明の登場が大きいでしょう。

LED照明の登場、技術革新により、水草育成やサンゴ育成の幅が広がり普通に飼育するだけでなく、より水草やサンゴの持つ色を最大限引き出す色揚げをするところまで飼育管理者の技術も上がってきています。

さらに、コケリウムやボトリウムを筆頭に小型水槽でもおしゃれに管理するインテリアアクアリウムの流れが強く、女性目線でのアクアリウムも広がりつつあります。

後押しするかのように、各水槽メーカーも小型水槽でもオールインワンの一体型水槽に力を入れており、手軽で簡単に管理できる、そしてインスタ映えするようなアクアリウム水槽が広がっておくことが益々予想されるでしょう。

まとめ: 水槽の歴史を語ります! アクアリウムの昔と今を比較し進化を検証しました
いかがでしたか。

アクアリウム水槽の歴史についてお話いたしました。
昔の記憶をできる限り鮮明に思い出し執筆しましたが、もしかすると少々時期がずれている場所があるかもしれませんが、その際はご容赦いただければ幸いです。

今は、小型水槽でも美しいアクアリウム水槽を作ることができ良い時代となりました。
これからも、美しいアクアリウムを広げていくことはもちろん、同時に環境保全の観点にも目を向けて意識しながら楽しんでいきたいとおもいます!