みなさんは、水槽の状態が良いというのはどのような状態だとおもいますか。
魚が元気な水槽、またはコケが生えない水槽など、人によって調子の良いと感じる水槽は何となく分かりつつも完璧に理解することは難しいかもしれません。
水槽の状態が悪い時の対処法などはインターネットで調べればいろいろ検索できますが、水槽の状態が完璧だと知るための特徴については、意外と知られていないかもしれません。
ここでは、わたしの経験から水槽の状態が良い特徴を解説します。
水槽の状態が良い特徴とは!?
さて、水槽の状態が良い特徴とが果たしてどういった点なのでしょうか。
私が水槽を初見した際に、状態が良いと感じるポイントをまとめてみました。
状態の良い水槽はコケが生えない!
完璧な水槽の状態になると、水槽にコケが生えない、または極端に発生しなくなります。
水槽にコケが発生する原因は、魚や餌などによる水を汚す量に対しバクテリア量が不足している、または光が強力すぎるために発生します。
コケが生えるのはバクテリア量の不足
水槽の水を清浄な状態で維持管理することができればコケは発生しない、または発生しにくくなりますので、ろ過フィルターの増強、または魚や餌の量を減らして、水槽内の栄養を減らしていく対策をしていきましょう。
ちなみにバクテリア剤を入れても、バクテリアの定着できる場所が無ければ意味がありませんから、まずはろ過材を増やしたり活性炭を使用することをおすすめします。
光を調整する
水槽照明が強すぎる場合、または直射日光が注ぎ込むことでコケが生えてしまう場合は、光を遮断するか、水草の量を増やして水槽内の余分な栄養を吸収させます。
水草の量が少ないとコケは発生しやすくなるため、注意が必要です。
また、直射日光が当たる水槽を綺麗に管理することはプロでも難しく手間がかかりますので、できるだけ直射日光にの当たらない場所へ水槽を置いて管理するか、カーテンなどで遮断することをおすすめします。
コケ取り生体を適正数いれよう
熱帯魚でも海水魚でも、コケ取り生体は適正数入れておくようにすることは上手に水槽管理する上では鉄則です。
まずは、少なめにコケ取り生体を投入し、状況に応じて追加していくようにしましょう。
そうすると、何となくこの種類がこの数入っていればコケが生えにくいといった目安が分かるようになります。
目安がわかったら、コケ取り生体が適正に生息するように管理していくだけです。
状態の良い水槽は、水の透明度が高い
水槽の状態が良いということは、水の透明度が抜群に高いです。
水槽を見た時に、黄ばみや白濁りが一切なく、水が光っているように見えると最高の状態です。
ろ過フィルター内のバクテリアが懸命に水槽を綺麗にしてくれるため、バクテリアの維持管理が適正にされている証拠でもあります。
また、水が最高に透明度の高い状態と言うのは、油膜や水のイヤな臭いもほとんど発生しません。
バクテリアがしっかり管理できていると、このような熱帯魚水槽特有の問題も発生しなくなることを覚えておくと良いでしょう。
水槽内の魚が元気
水槽の状態が良いと言うことは、水槽内で飼育している魚のコンディションも良いということになります。
コンディションが良い状態と言うのは、その魚の持ってい鮮やかな体色が最大限引き出されてる状況です。
当然、病気の発生も無ければ争いもほとんどない状況です。
全員が、無理のない範囲で共存共栄できている水槽は、理想の水槽であり状態の良い水槽と言えるでしょう。
なお、観賞魚の状態の良さを見るのは餌の食いつきスピードも重要な要素で、水槽前に立った時に魚が餌の投入口まで寄ってきて、与えた瞬間に素早く食べ始めれば問題ないでしょう。
給餌の際はじっくり飼育魚を観察して、いつもと餌の食いつき具合に違いが無いかを確認しましょう。
水温が安定している
1年間を通して水温が安定している水槽は、状態が良い水槽と言えるでしょう。
観賞魚を飼育する上で、水温管理はとても重要です。
水槽設備で管理するのか、室温で管理をするのかは自由ですが、1年間を通して温度差が無い水槽を作ることができれば、白点病などの病気も発生しにくくなり、状態の良い水槽となります。
まとめ: 水槽の状態が良いとはどういうこと?調子の良い熱帯魚水槽の特徴を解説
水槽の状態が良い特徴について解説しました。
いかがでしたか。みなさんの水槽は状態の良いと水槽に当てはまっていますか。
水槽の状態が良いポイントは大きくまとめると下記4点です。
- コケが生えない
- 水の透明度が高い
- 魚の状態が良い
- 水温が安定している
この4点をしっかり確認し、不足している点があればすぐに対応していきましょう。
水槽を上手に管理するには、この4点をいかに守り続けるか、維持し続けるかがとても大切です。
余談ですが、水槽管理に慣れてくるとかなり離れた距離で水槽を見ても、状態が良いか悪いか分かるようになるものです。
いわゆる、職業病ですね。
もし、これを読んでいるみなさんのなかで、いまいち水槽管理がうまくいかない人は、ここで説明したポイントを見直して改善してみましょう!!
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熱帯魚業界歴もうすぐ20年!
海水やアクアテラリウムなど、さまざまな水槽を担当してるアクアリストです。
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