綺麗な水質を維持するために必要なろ材ですが、水質を維持するために必要なバクテリアの繁殖床にもなります。「良いろ材」というものには「多孔質で通水性がよくメンテナンスしやすい」という共通点があるんですよ。
水質向上効果が高く、使用しやすいろ材をランク付けしてみると、このような結果になりました。
- 1位:パワーハウス カスタム ソフトタイプ Sサイズ
- 2位:パワーハウス カスタム ハードタイプ Sサイズ
- 3位:エーハイム メック
- 4位:エーハイム サブストラットプロ レギュラー
- 5位:ジュン (JUN) プラチナリーフサンド No.10 粗目タイプ
今回は良いろ材についてや、使いやすく水質向上効果の高い人気ろ材をご紹介していきます。
ろ材の効果とは
「ろ材の効果は?」と聞かれて、アクアリウム初心者さんなら「水質浄化」が真っ先に思い浮かぶのではないでしょうか。確かに水質浄化が一番の目的ですが、ろ材にはそれ以外にも、「バクテリアの繁殖床になる」という効果があるんです。
バクテリアが繁殖しやすい素材のろ材を使えば、効率よく増やすことができるので水質も安定しやすくなります。その結果、バクテリアが豊富な状態でしっかりと水をろ過することができていれば、水槽の濁りや黄ばみが起こりにくくなるんですよ。
良い水槽用ろ材の条件
ろ材はろ過できればどんなものでもよいと思っていませんか?
ろ材に使われている原材料はさまざまなものがあり、一般的に「良い水槽用ろ材」といわれる条件には、以下の3つがあります。
多孔質である
「多孔質」とは、とても小さな孔がたくさんある状態のこと。孔が多ければ多いほど、バクテリアが棲みつきやすくなり、どんどん繁殖していってくれます。
表面のざらつきが多いものほど、孔が多くバクテリアが定着しやすいです。
通水性が良い
通水性というのは文字どおり水が通りやすいということ。大きな穴の開いているろ材がありますが、これは水の流れをよくするためなんです。
通水性が高ければフィルターの水流を妨げることなく、ろ過しているときに水中に酸素を供給しやすくなるので酸欠を防ぐことができ、好気性のバクテリアが繁殖しやすくなるんですよ。
メンテナンスしやすい
どんなに性能のよりろ材でも、使用しているうちに汚れが溜まっていき、ろ過能力が低下してしまいます。
セラミックの場合は、形が崩れなければ半永久的に使用することが可能ですし、ネットに入れておけばすすぎも楽ちん。定期的メンテナンスのときに、飼育水ですすいで汚れを落としましょう。
形崩れしやすい素材や、すすぎにくいような素材は、メンテナンスに手間がかかったり、ろ材そのものを使い捨て状態で入れ替えなければならないことも。
ろ過能力だけでなく、メンテナンスのしやすさも、ろ材選びの大切なポイントになります。
おすすめの水槽用ろ材ベスト5!
良いろ材の条件がわかったでしょうか。ここからは良いろ材の条件に当てはまる、おすすめの水槽用ろ材5つ、今回はランキング形式にしてご紹介していきます。
1位:パワーハウス カスタム ソフトタイプ Sサイズ
パワーハウスの『カスタムSサイズ』は、淡水・水草用の小型水槽向けろ材です。pH調整機能つきで微酸性に水質を傾ける性質があり、水草や飼育魚にピッタリな水質を作りやすいという特徴があります。
セラミック素材ですが表面には、バクテリアが定着しやすい加工を施している点や、ろ材の中央に穴が開いていて通水性がよい点もポイントです。
水草水槽や、エビ水槽、小型のカラシンやコイなどの飼育におすすめ!
2位:パワーハウス カスタム ハードタイプ Sサイズ
パワーハウスの『カスタム ハードタイプ Sサイズ』は、海水・淡水用のろ小型水槽向きのセラミック製ろ材。こちらは微アルカリのろ材でpHが上昇するのを防いでくれます。そのほかの性能は『カスタムソフトタイプ』と同じです。
海水魚全般のほかアフリカンシクリッド、コリドラスやプレコなどといった熱帯魚におすすめのろ材ですよ。
3位:エーハイム メック
エーハイムの『メック』はセラミック製ですが、中央に大きな穴が開いているリング状のろ材です。通水性がよいのでバクテリアが定着しやすく、物理ろ過用に使用しても目詰まりしにくいのでメンテナンスがとても楽です。
pHに影響を与えないタイプなので、水質変化に敏感な品種にも使用可能。海水・淡水どちらでも使用でき、少量の1リットルから、バケツ入りの5リットル商品などがあります。
4位:エーハイム サブストラットプロ レギュラー
エーハイムの『サブストラットプロ レギュラー』は、紙パッケージの1リットルサイズや、バケツ入りの5リットルサイズがあります。
淡水・海水どちらでも使用可能で、直径6~11mmほどの球体をしています。多孔質なのでバクテリアが繁殖しやすく、水質を変化させません。
リング状のものだと、ゴミや小さな汚れが溜まって目詰まりしやすいのですが、こちらの商品は球体なのでゴミが表面に付きにくいため、メンテナンスも比較的楽です。
5位:ジュン (JUN) プラチナリーフサンド No.10 粗目タイプ
ジュン (JUN)の『プラチナリーフサンド No.10 粗目タイプ』は、10kgサイズもあります。天然珊瑚を使用したろ材で、海水魚や淡水魚でもアルカリ性の水質を好む品種に向いています。
海水魚飼育の場合は、なるべくお金をかけたくないのであれば、粗目のサンゴ砂をろ材代わりに使用するとよいですよ。セラミックのように、サンゴ砂も形が崩れなければ半永久的に使うことができます。また珊瑚砂は多孔質なので、バクテリアが繁殖しやすいという特徴もあります。
まとめ:人気の水槽用ろ材ベスト5!水質向上に効果的・使いやすいろ材はこれだ!
ろ過材を選ぶ時は、「バクテリアが繁殖しやすい」、「通水性がよい」、「メンテナンスが楽」という3つのポイントに注意しましょう。また商品によっては水質を変化させてしまうものがあるという点も、注意して選ぶ必要があります。
綺麗な水を維持するためには、ろ材選びが重要ですが、使用期間があるものだと頻繁に買い替えなければなりません。メンテナンスに手間がかかると、面倒になってついつい掃除を後回しにしてしまうこともありますよね。
その結果、ろ材が目詰まりを起こしてしまいろ過能力が落ち、水質悪化の原因になってしまうということもアクアリウム初心者には多いです。
多少高いなと思っても、半永久的に使用できメンテナンスが楽なセラミック製のろ材を使用したり、飼育している魚に合うのであれば、サンゴ砂の使用も考えてみましょう。
綺麗な状態を維持して飼育している魚を長生きさせるためにも、良いろ材を選んでくださいね。
水槽のプロが所属するサイト運営チームです。
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パワーハウス1回使っちゃうと他には変えられない💦💦
コメントありがとうございます!
パワーハウスは本当にオススメですよね!