川や田んぼなどの水辺で見かけることの多いザリガニですが、捕まえたりペットショップで購入したりと入手難易度も高くないので、ザリガニを飼育するアクアリストも増加傾向にあります。
しかし当たり前ですが金魚や熱帯魚とは種類が違うので、飼育容器の選び方や水の量・水換えのタイミング、隠れ家や底砂の必要性などの飼い方の基本や、雑食性のザリガニでもどのようなエサを食べさせるのが適しているか、などがわかっていないと飼育に失敗してしまうこともあるんです。
この記事ではザリガニを飼い方の基本やザリガニに適した餌にどのようなものがあるか、さらいは捕まえるコツやザリガニが脱皮をしたときの対処法などをお話ししていきます。
ザリガニの飼い方の基本
以前にザリガニの飼育をしたことがあれば問題はありませんが、ザリガニの飼い方は他の生き物と似ているようで微妙に違いがあります。ここからは飼育容器やフィルターの有無など、ザリガニを飼うときの基本をお話します。
飼育容器
ザリガニの飼育容器は特にこれといったこだわりはなく、プラケースのものでも問題はありませんが、ザリガニのハサミで傷つく恐れもあるのでガラス水槽を選んでも大丈夫です。
それよりも重要なのは水槽の高さで、ザリガニはそこまで動きが俊敏ではないにもかかわらず脱走する危険性がとても高いので、高さが30㎝以上あるような飼育容器を選ぶようにしましょうね。
ろ過フィルター
ザリガニの飼育にフィルターが必須というわけではなく使用しなくても問題はありませんが、ザリガニを飼育する中で臭いなどが気になる場合は投げ込み式のフィルターを入れるといいですよ。
水の量・水換え
ザリガニを飼育するときの水量はフィルターの有無によって変わっていきます。フィルターを使わない場合はザリガニがヒタヒタになるくらいの水量で問題なく、水換えは2~3日に1回のペースでカルキ抜きをした水で行いましょう。
フィルターを使う場合は金魚と同じように多めに水を入れてあげることが大事です。水換えのタイミングはフィルターなしよりは間隔が長く、1週間に1回程度のペースで大丈夫ですよ。
隠れ家・底砂
ザリガニ水槽では隠れ家も底砂も必須レベルのアイテムです。まず底砂ですができる限り細かめのものを選ぶようにしましょう。というのもザリガニは砂を触覚の根元に入れることでバランスを取っているからです。ショップではザリガニ用の砂も売られていますが、普通にアクアリウム用として売られている砂でも問題ありませんよ。
ただ、『水槽を掃除するときに、細かすぎて流れてまう!』と感じる場合も多いので、砂利タイプにしても問題ないです。その場合は、少しだけ砂場を作ってやるとよいですよ!
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隠れ家については、ザリガニは穴を掘って潜む性質を持っている生き物で、水槽では潜む場所がないので隠れ家を用意してあげることはとても大事です。隠れ家として使えるものは素焼きの植木鉢や、ショップで売っている流木、たこつぼなどがあります。底砂に半分くらい埋めてあげると隠れ家としての見栄えもいいです。
ザリガニに最適な餌
ザリガニを飼うときに必要なものを見てきたところで、ここからはザリガニにあげる餌を見ていきます。どのような餌をあげるのが向いているのか、しっかりと把握しておきましょう。
人工飼料
ザリガニは雑食性なのでいろいろなものを食べますが、主食として食べる餌なら人工飼料が手っ取り早いです。上でご紹介しているようなザリガニの餌もあるので、基本的にはこれらのものを与えておけば問題ありません。
イトミミズ
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イトミミズのような生き餌もザリガニの好物で、人工飼料と同じようにおすすめの主食候補です。アクアリウム用の餌として広く使われているので入手も簡単ですし、熱帯魚などの餌でイトミミズを使っている場合は、そのままザリガニの餌にしてもいいですよ。
水草
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水草も食べるの?と驚く人もいるかもしれませんが、水草もザリガニの好物なんです。水草はそれだけで主食になるものではありませんが、人工飼料やイトミミズなどの生き餌では栄養が偏ってしまうので積極的に食べさせてあげるといいですよ。個体によってはゆでたホウレン草やレタスなどが好き、というザリガニもいるんです。
ザリガニを捕獲するコツ
ザリガニは河川や池、田んぼなどに生息し見かける機会も多いですが、捕まえるには少しコツが必要です。ここからはザリガニを捕まえるために覚えておきたいポイントをお話します。
においの強い餌でおびき寄せよう!
基本的にザリガニは人が来ると石の隙間や穴の中に逃げ込むことが多いんです。そのため逃げ込んだザリガニをにおいが強い食べ物でおびき寄せるのがコツです。
ザリガニをおびき寄せるときに使われるにおいの強い食べ物にはスルメやタニシ、魚肉ソーセージなんかもありますよ。ザリガニが餌をつかんだところで背後から網ですくい上げると捕獲しやすいです。
余談:木の枝でも釣れる?!
ザリガニが木の枝で釣れるという話を聞いたことはありませんか?これはザリガニの習性を利用したもので、ザリガニは身を守るために目の前に来たものを掴む習性があるんです。そのため細い木の枝があれば餌なしでもザリガニは捕獲可能。
でも木の枝で釣るためにはザリガニが怒っていないとなかなか掴んでくれません。なので最初から木の枝で釣ろうとはせず、スルメなどをたらしても逃げる場合は木の枝で威嚇するようにつついてあげると枝を掴んでくれることが多いです。掴んだらすぐに引っ張り出しましょう。
この方法で何度もザリガニを捕まえた経験があるので、食べ物になかなか反応してくれないときにぜひ試してみてくださいね。
ザリガニが脱皮したら
ザリガニは2週間に1回くらいのペースで脱皮する生き物です。脱皮をする前には餌を食べなくなったり甲羅が浮き始めるので、このような兆候があったら脱皮が近いといえます。
脱皮をしたからといってこちらが何かをしなければいけないということはありません。脱皮直後はしばらく甲羅がとても柔らかい状態になりますが、脱皮後の抜け殻を自分で食べることでカルシウムなどを補給するので抜け殻を水槽から取り出すのはNG。
またザリガニは脱皮してしまうと、バランスを取るのに重要な触覚の砂も落ちてしまいますが、これもしばらくすれば自分で勝手に補填するので、脱皮したからといって焦ったりせず、そのまま見守ってあげましょう。
まとめ:ザリガニの飼い方!水の量や最適なエサ、捕獲のコツ、脱皮についてまで!
ザリガニは水辺でよく見かける生き物ですが、ペットショップで売られていたりザリガニ釣りに成功したことがきっかけで飼育を始める人も少なくありません。でも水槽の選び方や水の量・水換えのタイミングなどザリガニを飼うときの基本を知っておかないと失敗してしまうことも。
ザリガニ自体は丈夫なことに加え、基本をしっかりと抑えればメダカなどの魚と一緒に混泳させることも可能なんです。ザリガニを飼育することで脱皮の様子など、自然界ではなかなか見られない後景もみられるので、今回ご紹介したことを参考にしてザリガニのいる生活をはじめてみてはいかがでしょうか。
水槽のプロが所属するサイト運営チームです。
淡水魚・海水魚・水槽設備やレイアウトのことまで、アクアリウムに関する情報を発信していきます!
コメント
これを見てザリガニが長いきしています。
コメントありがとうございます。
お役に立てたようで嬉しいです!
これからもアクアリウムライフが楽しくなる情報を発信していけるように頑張ります!