夏の猛暑が終わり、段々と秋に差し掛かるこの時期は、アクアリウム水槽の水温変化に注意しなければいけません。
夏の暑さが終わったと油断し、エアコン管理や水槽用冷却ファンを外してしまい水温上昇管理方法を誤ると、突然の猛暑が来た時に対応が後手となることで、水温トラブルを引き起こす可能性があります。
また逆に、突然の寒さに対応ができず想像以上に水温が低下してしまうと、白点病などの病気が発症してしまい熱帯魚が弱ってしまうかもしれません。
それでは、この水温管理がやや難しいこの時期を、水槽メンテナンスのプロはどのように管理しているか。
ここでは、夏から秋にかけての水温管理方法について解説していきます。
秋の熱帯魚水槽の水槽管理ポイント!!
秋は、水温が上がったり下がったりと水温変化が活発な時期でもあり、水槽の冷却と保温に悩まされる時期でもあります。
ここでは、私たち水槽管理のプロとして行っているスタッフが、秋の時期に気を付けているポイントについて解説していきます。
秋でも高水温には要注意!!
夏から秋にかけての9月頃は、真夏の猛暑が終わったと安心するのはまだ早いでしょう。
わたしの経験上、11月頃までは突然の猛暑に備えて水槽水温が上昇しないか注意して対策をしていきましょう。
ここでは、秋口の水槽水温上昇対策について、以下の通りまとめてみました。
水槽用クーラーを設置している場合について
水槽用クーラーを設置している場合、夏の暑さが終わる時に外そうか悩む方も多いとおもいます。
しかし、私は秋でも水槽用クーラーは外しませんし、さらに言えば1年中外さずに設置しています。
秋は残暑により、突然気温が上昇するとともに当然水槽が水温も上昇する可能性も考えられます。
「もう秋だし大丈夫だろう」という慢心でクーラーを撤去してしまうと、予期せぬ暑さが押し寄せてきた時に水温トラブルを引き起こしてしまいます。
クーラーを外す際は、細心の注意を払い撤去するようにしましょう。
また、わたしが1年中水槽用クーラーを外さない理由は、水槽用ヒーターがトラブルを起こし水温上昇した時に対応できるようにするためです。
機器トラブルにより、水槽水温が異常上昇する際のリスクヘッジはとても重要です。
さらに、大抵の水槽用クーラーには水温表示されているため、水槽水温をチェックするのも簡単です。
1年を通して水槽管理をより安全に行うには、水槽用クーラーは1年中作動させていることをおすすめします。
水槽用冷却ファンを設置している場合について
水槽用冷却ファンは、残暑が残る夏から秋頃は作動させておくのがベターです。
いつ、真夏の暑さがぶり返すか分かりません。
ただ注意点として、暑さが和らいでいるに関わらず冷却ファンを回していると、水温が下がり過ぎてしまう場合があります。
日々の水温変化に気を付けながら、場合によっては水槽用ヒーターを使用しましょう。
また、手間はかかりますが天気予報を見て暑くなりそうな日のみ、作動させたり設置するのも有りです。
ただ、とても手間がかかりますので面倒だったり外出をする際は、常時作動にしておくことをおすすめします。
秋の低水温対策を早めに準備しましょう
秋は夏の暑さがスッと消えて、急激に水温が落ち込む危険があります。
以下、早めの保温対策と水槽管理面での注意点をお伝えしていきたいとおもいます。
水槽用ヒーターを設置しましょう
夏の時期にほとんど活躍しない水槽用ヒーターも、この時期あたりから必要になってきます。
突然の気温変化による水温低下の可能性が十分に考えられるため、水槽用ヒーターを設置している場合は、まずは正常に作動するか確認しておきましょう。
なお、水槽用ヒーターはメーカー保証が半年から1年程度と短い商品が多いので使用期間に注意しましょう。
もし、使用期間が長く怪しい場合は、思い切って交換することをおすすめします。
水換え時の水温変化に注意しましょう
夏の時期は、水道の水が生温い温度で出てくることがあります。
そのため、水槽用クーラー使い水温管理を徹底している場合などは、水を換えると水槽水温が上昇することもあります。
しかし、秋口になり水槽水温が25度前後と落ち着ていてくる頃には、水道から出てくる水が水槽水温より冷たくなることもあります。
このような場合は、非常に注意が必要です。
原則、水槽水温に合わせた水温に新水を合わせてから水換えをしなければなりませんが、このくらい大丈夫とか、あまり気にしないで水換えをしてしまうと、急激な水温低下により調子を崩してしまう熱帯魚がでてきます。
水温がやや上がるならまだしも、水温が一旦下がってまた上がるという変化が短時間で発生すると、熱帯魚飼育における天敵ともいえる白点病を引き起こす可能性が高いため注意しましょう。水温計は必須アイテムです。
まとめ: 夏から秋の水温変化には要注意!プロが対策する秋の水槽管理方法を解説!
夏から秋に差し掛かる頃の水槽管理のポイントについて、解説しました。
この時期は、なかなか水槽水温管理が難しいので、冷却と保温に注意していく必要があります。
こういった問題に頭を悩ませないようにするには、1年中水槽用クーラーやヒーターなどの水温管理機材は作動させておくことです。
水槽管理をする上で,水温を一定に継続して管理することは、基本中の基本でありながらとても大切なことです。
季節の変わり目は、水槽の水温管理を中心に気を付けてアクアリウムを楽しんでいきましょう!
熱帯魚業界歴もうすぐ20年!
海水やアクアテラリウムなど、さまざまな水槽を担当してるアクアリストです。
アクアリウム専門のYouTubeチャンネル『アクアリウム大学』も配信中!
よろしくお願いいたします!
コメント
やはり木下さん分かり易いです
いつもご覧いただきありがとうございます!
わかりやすく書けるようにこれからも頑張ります。