ショップだけでなく、縁日やアクアイベントなどでパッキングされた状態で熱帯魚が販売されていることがありますが、以下のような状態の場合は弱っていたり病気にかかっている可能性があるので要注意!
- 呼吸が早い
- ヒレなどに目で見ることのできる外傷がある
- 体の色が悪い・白っぽい
- 病気にかかっている
逆に安全な状態のパッキングだと以下のようなチェック項目にあてはめることができます。
- パッキングされてから1日以内
- しっかりと泳いでいるか
- 水が濁っていない
今回はパッキングされた魚を購入する場合のチェック方法についてお話ししていきます。
こんなパッキング状態の魚は避けよう
アクアイベントなどでパッキングされた熱帯魚、お気に入りを見つけたならすぐにでも購入したくなるものですよね。
でもちょっと待ってください!
パッキングされた状態の熱帯魚は、思いのほかストレスがかかっています。また長時間パッキングされていれば水の汚れや酸素不足などで、弱っていたり病気になっていることも。
パッキングされた魚を購入する場合は、これからお話しする避けたほうがよいチェック項目に該当しないかを確認しましょう。
呼吸が早い生体
パッキングされた袋自体は、空気でパンパンに膨らんでいても、水中に酸素が十分に供給されていない場合があります。そうなると魚は酸欠で呼吸が早くなってしまったり、「エラ病」を発症している可能性があります。
病気や酸欠までいかなくても、呼吸が早いときは強いストレスを感じて居たり体調が非常に悪い状態なので、購入は避けたほうがよいですよ。
ヒレなどに外傷がある
ビニール袋の中は密閉されている状態ですよね。
一度パッキングしてしまうと、購入されるか売れ残ってパッキングから出されたり、よほど水が汚い状態でもなければ水換えは行われません。そのため長時間パッキングされていると水質が非常に悪くなってしまい、ヒレが切れていたり身体に傷があるような場合は、傷口から雑菌や病原菌が体内に入ってしまい病気に感染する可能性があります。
体の色が白い・悪い
お気に入りの熱帯魚を見つけたものの、なんだか体の色が白っぽかったり、逆にひどく黒ずんでいたなんてことありませんか?
熱帯魚だけでなく魚の体の色がくすんだり白ずんだりして悪くなっているのは、体調不良や病気のサイン。また年をとって寿命間際だったりと死ぬ間際のことも多いので、購入する際は注意が必要です。
病気を発症している
パッキングされた状態で販売されていると、ストレスや水質悪化などから病気を発症することも珍しくありません。特に白点病や水カビ・尾ぐされなど目で見てはっきり分かる病気が出やすく、酷い場合だとポップアイになっていることも…。
筆者の場合、ベタなど飼育経験のある熱帯魚で治療経験のある病気だとつい可哀そうになって購入し治療をすることもありますが、連れ帰って一生懸命治療しても手遅れだったり、回復・再発を繰り返すことも多いです。
初めて飼育する熱帯魚ならなおさら、「病気の治療」ということもプラスされるので、難易度が上がってしまいます。そのためはっきりと病気だと分かる場合は、購入するのは避けたほうがよいです。
魚の健康状態のチェックについては、こちらの記事を参考にしてください。
安心な熱帯魚のパッキングとは
パッキングされた状態でも、パッキングされてから時間があまり経っていない状態だと、水もそこまで汚れていないことが多いですし、病気にもならず元気な状態でいることがほとんど。
ここからはパッキングされている熱帯魚が安全な状態のときについてみていきましょう。
安全な状態でも自宅での受け入れ環境が整っていない場合は、すぐに死なせてしまう事も珍しくありません。
購入した熱帯魚の受け入れ態勢については、こちらの記事を参考にしてくださいね。
パッキング期間が1日以内!
パッキングしてから1日以内とは、パッキング当日水槽から袋に入れられた状態のもの。1日以上経過している場合は、ストレスや酸素不足・水質悪化が考えられるので極力避けたほうがよいです。
1日以上経過していると、水中にアンモニアなどが溜まってしまい、目で見えないレベルで熱帯魚がダメージを受けている可能性があります。
パッキングされた魚のチェック方法
パッキングしてから1日以内とは、パッキング当日水槽から袋に入れられた状態のもの。1日以上経過している場合は、ストレスや酸素不足・水質悪化が考えられるので極力避けたほうがよいです。
1日以上経過していると、水中にアンモニアなどが溜まってしまい、目で見えないレベルで熱帯魚がダメージを受けている可能性があります。
「フンや餌がないから水が綺麗」
そう思っていませんか?
実は魚は「おしっこ」もするんですよ。色がついていないため目には見えないのですが、金魚などはおしっこをすることで体内の水分調整をしていますし、シクリッドの場合は自分が怒っていることを知らせるためにおしっこをするという話もあります。
そのためパッキングされてから時間が経っているものほど、水質が悪化していて、熱帯魚の状態も悪くなります。パッキングされた熱帯魚を購入する場合は、パッキングされてからどれくらい経過しているのかを店員さんに聞いておきましょう。
しっかり泳ぐか
パッキングされた熱帯魚の状態をチェックするときは、しっかりと袋を持ち上げて、いろいろな角度から熱帯魚を観察しましょう。
袋を持ち上げたときにすぐに反応がある・しっかりと泳いでいる状態なら大丈夫。
逆に袋を持ち上げて観察しているときに、反応が薄い熱帯魚や動かない場合は弱っていると判断して、購入を避けたほうが無難ですよ。
水は濁っていないか
水の濁りはアンモニアなどの有害物質が溜まってしまい、水質悪化が悪化しているサインです。パッキングしてから中でフンをすることも珍しくないので、濁りと共にフンの量のチェックも重要です。可能なら袋を持ち上げ、太陽光や蛍光灯などの光をあてて水の濁りをチェックしましょう。
まとめ:ビニール袋で売られている熱帯魚は大丈夫?パッキングと魚のチェック方法
パッキングされている熱帯魚を購入する場合は、以下の点をチェックしましょう。
- 呼吸が早くないか
- 体に傷がないか
- 体の色が悪いか
- 病気にかかってないか
- 水が濁っていないか
- 動きがしっかりしているか
- パッキングされてから1日以内か
パッキングの時間が長ければ長いほど水質悪化や酸欠・ストレスによって弱っている可能性が高いです。
はっきりと病気とわかる熱帯魚を見ると、飼育慣れしている方の場合は治療してあげたいと思うこともあるでしょう。しかし病気が重症化していなくても、ストレスから体力が落ちて薬に負けてしまい、助からないことも多いですし、回復と再発を繰り返して死んでしまう事も珍しくありません。そのため病気の熱帯魚は極力避けたほうがよいといえるでしょう。
購入時の熱帯魚選びに失敗してしまい、アクアリウムをあきらめてしまうアクアリウム初心者さんもいますよね。
パッキングされた状態の熱帯魚を購入する際は、今回のチェック項目を参考にして元気な生体を選び事前に受け入れ態勢を整えておくことで、初めてのアクアリウムを成功させやすくなりますよ。
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袋に入った熱帯魚の購入を検討する人は、パッキングされてから時間が短い方がいいということ位は、わかってると思いますけど、パッキング1日以内かどうかの確認方を教えて下さい。
店員に確認する以外で。
コメントありがとうございます。
水の状態と魚の反応をチェックすることですね。
確実な方法としては、やはり店員にご確認いただくのがよろしいかと思います。