小型でかわいいカメ!中型水槽で飼えるおすすめ3種と餌など飼育方法!

60cmクラスの中型水槽で飼育できるカメは、成体の体長が15cm前後の小型水棲カメが挙げられます。小型水棲カメとは言え、飼育スペースはなるべく広い方が有利なので、60cm水槽でも奥行きと高さがあるワイドタイプがおすすめです。

アクアテラリウムに導入しても良いですが、小型水棲カメは基本的には単独飼育が好ましいため、水草を含めて混泳には注意が必要です。

ここでは、60cmクラスの中型水槽で終生飼育ができる小型水棲カメの種類や、基本の飼育方法などをご紹介します。

60cm水槽でも飼える!小型水棲カメとは

水場を好む小型のカメ

60cm程度の中型水槽でも飼育できるのは、水辺を好んで生息している水棲カメで、成体でも全長15cm前後の小型の種類です。

カメは販売時は甲長数cmの幼体であることが多く、飼育してから意外と大きくなり飼育場所などにお困りになるケースが散見されますが、ここで紹介する種類は、そのようなことはありません。

可愛らしい外見や、甲羅の模様が奇麗などの理由から人気があり、アクアテラリウムに導入されることもあります。

基本の飼育設備

爪が鋭いため水槽はガラス製の方が良いです。水棲カメは基本的に水を汚しやすいため、フィルターは投げ込み式などの簡易的な物に留めて水換えを頻繁に行うか、カメ用の強力な物を使用すると良いでしょう。

成体の全長が15cm前後の水棲カメは、60cmクラスの水槽があれば終生飼育が可能ですが、脱走防止と運動スペースの確保のために、高さと奥行きがあるワイドタイプがおすすめです。

60cm水槽のワイドタイプは、幅×高さ×奥行きが60×45×45(cm)あり、規格水槽よりも余裕をもって飼育できます。しかし、それでも種類によっては手狭に感じることがあるので、その場合は90cmの規格水槽を使用すると良いでしょう。

水槽内のレイアウトとしては、1/3程度を陸地に、残りは水場にします。カメは日光浴(甲羅干し)が欠かせないため、UV(紫外線)ライトと保温用のバスキングライトも必要です。

脱走防止にはフタをするのが効果的ですが、空気がこもると良くないので、足場になるものが無い側を半分ぐらいは常に開けておきましょう。

おすすめ小型水棲カメ3種

小型とはいえ、今回ご紹介する水棲ガメは、いずれも外国のカメ(外来種)です。
そのため、通販で購入することはできません。(対面販売は行われています。)

ミシシッピニオイガメ

最大で12~13cm程度の小型の水棲カメで、奇麗なドーム状の甲羅が印象的です。水場への依存度が高く、陸地をあまり必要としませんが、いつでも上陸できるようにしておいた方が安全です。その名の通り、危険を感じると臭腺から臭いを発します。

カブトニオイガメ

最大で17cmほどに達し、縁が尖った甲羅と黒色のスポット模様が美しい種類です。ニオイガメの中では人気があり、流通量も多く入手は容易です。水棲カメの中では陸地に上がる頻度が高い種なので、必ず陸地とUVライトを用意してください。

小型水棲カメの中では比較的大きくなるため、余裕があれば90cmクラスの水槽での飼育がおすすめです。その大きさから存在感があるので、アクアテラリウムに導入されることもあります。

キボシイシガメ

最大体長は12~13cm程度で、黒色の甲羅に黄色~オレンジ色のスポットが散在し、名前の由来にもなっています。甲羅の模様に加え、四肢の下部は黄色やピンク色に染まる非常に美しい種類です。日光浴をするために上陸することが多いため、陸地とUVライト、バスキングライトは必須です。

小型カメにおすすめのエサ

キョーリン カメプロス 沈下性

ヒカリ (Hikari) カメプロス カメ用 200グラム (x 1)

カメ用に配合された人工飼料で、水棲カメが食べやすい沈下性の餌です。カメが要求する栄養素をすべて含んだ総合栄養食なので、これ一つでも飼育できます。メーカー独自の生菌剤が含有されており、カメの腸内環境を整え健康をサポートするのと同時に、飼育水の臭いを抑えてくれます。

JUN 厳選小粒 プレミアムクリル

テトラ (Tetra) クリル-E 100グラム 色揚げ 餌付け用天然餌 オキアミ 乾燥フード 熱帯魚 海水魚

オキアミをフリーズドライした栄養価の高い餌です。合成保存料は使用されておらず、トレハロースやビタミンEなどの天然添加物を利用しているので安心して与えられます。カメは動物食性が強いためクリルも喜んで食べますが、水を汚しやすいので与えすぎに注意してください。

小型カメ飼育の注意点

小型カメは混泳に注意!

小型の水棲カメは、縄張り意識が強いものが多いので単独飼育が基本です。アクアテラリウムに導入し魚類と混泳させようにも、カメは普通に魚を食べるため小型魚との混泳はできません。エビ類も基本的には捕食されてしまうので混泳は不可です。

大きな容器を用意して水深に大幅な差を付ければ、ドジョウなどの魚種とは混泳できなくもありませんが、その場合でも隠れ家は多めに作っておいてください。また、容器が大きくなる分だけ、水換えや掃除の手間が増える点は留意しておいてください。

レイアウトは崩れにくいものがおすすめ!

カメは小型の種類でもパワーがあるため、軽い物は簡単に動かされてレイアウトを崩されてしまいます。アクアテラリウムの場合、根張りした水草を引っこ抜かれることもあるので、レイアウトはなるべくシンプルにすることをおすすめします。その方が水換えや掃除も楽です。

どうしても水草をレイアウトしたい場合は、ウィローモスなどの活着性に優れた背の低い水草を、石や流木に活着させた状態で導入すると良いでしょう。石や流木はカメとの相性も良いです。

冬眠は水槽飼育では難しい!

カメは変温動物なので、気温が下がってくると冬眠します。それは小型の水棲カメも例に漏れませんが、飼育環境下で冬眠を成功させるのは至難の業です。そのため、カメ用ヒーターを用意して冬でも活動に適した温度に保温し、冬眠させない方が飼育環境下では長生きする傾向にあります。

カメは長寿!放流は絶対にしないで

カメは小型の種類でも、平均20~25年ほどは生きることが可能です。犬・猫などと比較してもかなりの長寿なため、終生飼育が可能かどうかよく考えてから飼育してください。

ここで紹介した種類は、米国北部にも分布しており、日本においても越冬が可能です。外来生物に該当し、生態系に重大な悪影響を与える恐れがあるので、飼い切れなくなったからと放流することは絶対に避けてください。

まとめ:小型でかわいいカメ!中型水槽で飼えるおすすめ3種と餌など飼育方法!

中型水槽でも飼育できる小型水棲カメとしては、ミシシッピニオイガメやカブトニオイガメ、キボシイシガメなどが挙げられます。

これらのカメは水への依存度が高いのですが、いつでも上陸できる陸地と暖を取ったり日光浴ができるよう、バスキングライトとUVライトは必ず用意してください。小型水棲カメは意外とパワフルで縄張り意識が強い種類が多いため、レイアウトや混泳には注意が必要です。

水草も引っこ抜かれることが多いので、入れるのであればウィローモスなどを石などに活着させて導入するのがおすすめです。また、カメは小型の種類でも長寿です。最後まで面倒を見切れるかどうか、よく検討してから飼育してください。

6件のコメント

  1. 毒キノコ より:

    可愛すぎる
    家には、スジシマドジョウが1匹とメダカが6匹います。(混泳させてます)
    メダカとドジョウを別々の水槽で飼って、ドジョウの方にカメを入れることは可能ですか?

    1. アクアガーデン編集部 より:

      カメは肉食性が強く、ドジョウを食べてしまう可能性が高いため、単独飼育がおすすめです。
      しかし、カメがまだ小型の場合や、泳ぎの素早い生体なら混泳できることもあります。
      常に捕食される危険があるため、お勧めは出来ません。
      よろしくお願いいたします。

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    1. 中島 より:

      Thank you for watching!

  3. 匿名 より:

    ジャイマスチャイマス?(笑)

    1. 中島 より:

      ご指摘ありがとうございます!
      写真がブレており、カメの種類に確認漏れがありました。
      修正いたしました。

※返信にお時間をいただいております。
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