ろ過機で使用するウールマット、シートタイプだけだと思っていませんか?
実はウールマットと一口に言っても、さまざまな形状があり次のような種類があります。
- 成型タイプ
- シートタイプ
- 未成型タイプ
- 高密度タイプ
- カートリッジタイプ
実際に使用するときにはそれぞれの特徴やデメリットなどを、よく理解して使用する必要があります。
今回はウールマットの種類やその特徴の解説と、おすすめのウールマットを4つご紹介していきます。
ウールマットには種類がある!
ウールマットはウールを成型して作られている、物理ろ過用のろ材です。シートタイプを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実際はいろいろな形状のものがありいくつかの種類があるんです。
アクアリウムを長期間、綺麗な状態で維持するためにはろ過機はもちろん、ろ過層に使用するウールマットなどのろ材選びも重要なポイントになります。
ウールマットは素材にもよりますが、軽い汚れなら洗って再利用することも可能なので、コスト削減にもつながりますよ。
アクアリウムの維持やコスト削減術については、こちらで詳しく解説しています!
それではここからはウールマットの種類や、その特徴についてお話ししていくので、ろ材選びの参考にしてください。
成型タイプ
「成型タイプ」は、ウールマットがすでにフィルターの形状に切り抜かれているので、購入してそのまますぐに使用することができます。さまざまなメーカーでろ過機が販売されていますが、基本的に同じサイズのものならどのメーカーのろ過機でも使用出来ることが多いです。
シートタイプ
「シートタイプ」は文字どおりシート状になっているウールマットで、成型タイプのようにフィルターに合わせた形にはなっておらず、自分の使用しているろ過機のサイズや形状に合わせてカットして使用します。
形状やサイズが特殊なろ過層の場合は、このシートタイプを適切な形状にカットして使用することが多いです。
未成型タイプ
「未成型タイプ」は、ぱっと見綿のように見えるボリュームのあるウールマット。ふわふわな手触りで、シートタイプのようにフィルターのサイズや形状に合わせて自分でカットします。
袋に入った状態だとあまりたくさん入っているイメージがないかもしれませんが、袋から出すと倍くらいに膨らみます。
価格が安いですし、たくさん入っているので汚れたときも気軽に交換しやすいですのですが、「柔らかい」がゆえに、オーバーフロー水槽のろ過層のような、強い水流が点状に当たっていると、その部分に穴が開いてしまうことがあるので注意しましょう。
高密度タイプ
「高密度タイプ」はウールマットの中でも、ろ過能力を重視しているタイプです。高密度なので厚さがとても薄く、オーバーフロー水槽の落水や、ろ過層内で強い水流が当たっても形が崩れにくいという特徴があるんです。
薄くかさばらないので使いやすいのですが、ウールマットの中では価格がやや高めというデメリットがあります。
カートリッジタイプ
「カートリッジタイプ」は、投げ込み式や小型水槽向きのフィルターなど、特定のろ過機専用の形に作られているウールマットフィルターです。
使用するろ過機に合わせて、最大限のろ過面積をキープできるように設計されているんですよ。設置や交換はとても簡単なのですが、コスパ的にあはまりよいとは言えません。
おすすめのメーカー・ウールマット4選
ここからはウールマットのおすすめのメーカーと、それぞれのおすすめ商品をご紹介していきます!
サンミューズ ファインマット
サンミューズの「ファインマット」は、20×200cmと大きなマットですが、自分の好きな形状にカットできるのでコスパがよい!
マットの目も細かめなので小さなゴミもキャッチしやすく、いろいろな魚の飼育に使用することができます。
水のとおりもよくて、形崩れしにくいのでアクアガーデンでおすすめのウールマットです。
コトブキ 薄型高密度マット
コトブキの「薄型高密度マット」は、60cmのフィルターのろ過層をしっかりとカバーしてくれるサイズです。耐久性もあるので、洗って再利用することもできます。
表面積が広いため、バクテリアが効率よく定着してくれるのもおすすめポイントです。
ニッソー NEWクリアマット
ニッソーの「NEW クリアーマット」は、カットして使用するタイプで上部フィルターのろ過マットになります。もっともスタンダートなタイプのウールマットで、密度もそこそこあるので、ハサミでカットしたときにばらつくことがなく使いやすいです。
GEX AQUA FILTER
GEXの「AQUA FILTER」は、60cm水槽用の上部フィルター用のマットです。6枚入りでコスパもよく、60cm用の上部フィルターならどの機種でも使用することができます。
耐久性はやや弱いのですが、価格が安いので頻繁に交換するという方におすすめ。
まとめ:ウールマットのおすすめ種類とメーカー!バクテリアや汚れに良いマットとは
ウールマットの種類とおすすめのメーカ・商品について解説しました。
ウールマットはそれ単体だけでもろ材として使用することができますが、他のろ材と組み合わせることでろ過効果を高めることができます。ウールマットは物質ろ過用のろ材なので、生物ろ過をすることのできるろ材と組み合わせて使用しているアクアリストも多いです。
汚れなどが目立ってきたら、水洗いして汚れを取る、または交換してろ過能力が落ちるのを防ぎましょう。
自宅水槽のろ過環境に合わせたウールマットを使用して、綺麗な水槽維持をすることで、生き物が病気になりにくくなり、健康状態を維持しやすくなりますよ。
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