水槽は自作できる!?自作方法と注意点5つ!おすすめできない理由も解説!

アクアリウムなどで使う水槽もDIYで作れるのかと考える人もいますが、基本的に以下の理由から水槽の自作はおすすめできません。

  • 水圧の計算が難しい
  • 接着面に隙間ができやすい
  • 仕上がりが美しくない
  • 材料のコストがかかる
  • 水槽の安定感がない

それでも水槽の自作をする場合は換気やケガに注意したり、高さを低く設定するなどの注意点をクリアしていく必要性があるんです。

今回は水槽の自作にスポットを当て、自作する方法や注意点、おすすめできない理由などをご紹介します。

水槽の自作方法と注意点5つ

水槽を自分で作ろうとする場合はまず設計をして材料を用意し、組立て・仮止め、接着、隙間がある場合は補強を行う、というように順序立ててひとつずつの作業をしっかり行うことが重要です。

ですが実際に水槽の自作を行った経験者からのアドバイスとして、これらの順序を行う段階で注意しなければいけない点があるんです。

ここからは水槽を自作するにあたって注意しなければいけないポイントを5点解説します。

その1:アクリル板は厚いものを用意しよう

水槽を自作する場合使用できる材料はアクリル一択です。せっかくならガラス水槽を作りたいと考えるのもわかりますが、ガラス水槽を作るにあたって重要になる「シリコンを盛る作業」は個人で行うにはとても難易度が高く、まず手を出せない作業だから、という理由があります。

そして用意するアクリル板は必ず厚めのものを選ぶことが重要で、板を厚くすることで接着面が大きくなることや強度が増すというメリットも補えるんです。

アクリル水槽とガラス水槽の違いはこちらでも解説しています。

市販品ではないガラス水槽を用意したい場合はオーダーメイドを選ぶようにしましょう。

これは専門の職人が高い技術を持って作っているので、同じ素材を使って家庭で作っても失敗してしまうことがほとんどだからという理由もあります。

オーダーメイド水槽についてはこちらで解説しているので要チェック!

その2:カット面は垂直に!

自作で水槽を作るためにアクリル板は、極力カット面に手を加えないことも重要です。

自作で使うような厚みのあるアクリル板を切るには業務用の超音波カッターなどの特殊な機械が必要になるためで、家庭用のものではきちんとカットするのが難しくなります。

また組み立てるときにはきちんと水平や垂直に組み合わさっているかも重要で、この確認をちゃんとしていないと組みあがったように見えていても水漏れなどを起こしてしまうため、これを防ぐためにもきちんとした組み立てをするようにしましょう。

その3:高さは低く設定しよう

市販品やオーダーメイド水槽の場合は環境に合わせて高さを規格サイズにしたりロータイプにしたりとできますが、自作の場合は自分がイメージしているよりも低くするのがおすすめです。

高さを高くするとそれだけ水容量も増え、水圧が上がってしまうことで接着が甘い場合に水槽が破損・崩壊してしまう危険性も高くなってしまいます。

そのため自作水槽の場合はロータイプ水槽のような高さを抑えたものにすることが重要です。

その4:接着剤の取り扱いに気を付けよう

アクリル板を接着させる場合には、アクリルサンデー接着剤という専用の接着剤があるのでこれを使うことが多いですが、液体接着剤なので取り扱いに注意が必要なんです。

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また接着をする前には必ず取扱説明書をしっかり読むことや、接着後はセロテープなどで仮止めを行うこと、見える部分(観賞面)には垂らさないようにするなどのポイントを押さえるようにしましょう。

その5:換気・ケガの注意

こちらも接着剤の取り扱いに関連しますが、接着剤を使う際はニオイも発生するので窓を開けるなど換気を行うことも重要です。

また硬いものを扱うので誤って板を倒したときに挟まれたり、勢い余ってぶつかってしまうなどケガをしないようにしたり、接着剤などの有害物質が皮ふについたり、目に入ったりしないように細心の注意も払わないといけません。

自作をおすすめできない理由

ここまでは水槽を自作する場合の注意点をご紹介してきましたが、基本的に水槽の自作はおすすめしません。ここからは自作をおすすめできない理由をご紹介していきます。

水圧の計算が難しい

水槽を作るうえでまず一番最初に考えなければいけないのが水圧の計算です。

水槽本体の大きさを決めるのはもちろん、アスペクト比なども考えないと水圧を計算するすることは難しいので、一番最初に行わなければならない計算にもかかわらず、最大の難所といえます。

基本的には水の質量が1㎥あたり1000L(=1000kg)と考えると計算がしやすくなるのではないでしょうか。

接地面に隙間ができやすい

水槽を自作するときにはアクリル板同士を接着させる必要がありますが、隙間ができないように注意をしていてもふとしたことで隙間ができてしまうケースも多い傾向にあります。

一度接着をしたあとで隙間を見つけた場合はバスボンドなどを使って隙間を埋める作業を行いますが、これらの補強をしても自作水槽で十分な強度を求めるのは非常に難しく、市販品より強度がないものに仕上がってしまうと言わざるを得ません。

小型なら水量も少ないので若干強度が弱めでもカバーしきれる部分はありますが、大型になると強度不足は大きな問題となるため、大型水槽の自作は基本的にやめておいたほうがいいです。

仕上がりが美しくない

水槽に限らず自分で作るものはたくさんの数を作ることでクオリティが上がっていき、美しく無駄なアイテムが作れるようになるものです。

しかし自作水槽は何度も作ることは少なく、クオリティがすぐに上がっていくというものではないので、無駄を省き美しく仕上げる市販品のレベルまで到達させるのはとても至難の業といえるんです。

材料のコストがかかる

自作を行うために必要な材料のコストも実は大きな障害のひとつ。水槽の大きさによって材料費も変動するとはいえ、1から材料をすべて揃えるとかなりの金額になってしまうことも少なくありません。

そのコストを支払っても自作したいというのであれば話は別ですが、自分が気に入った水槽を用意したいという目的であればオーダーメイド水槽のほうが安上がりで、高い品質のものを用意できることが多いんです。

東京アクアガーデンではオーダーメイドの見積もりなども無料で行えます。

水槽の安定感がない

水圧や寸法などの計算をきちんとして、きれいな自作水槽ができても使っていく中で安定感がない、と感じることも多くありました。水槽を長期間にわたって運用させる場合はやはり市販品やオーダーメイド水槽のほうが安定感が高く、プロの技術の高さをうかがい知ることができます。

まとめ:水槽は自作できる!?自作方法と注意点5つ!おすすめできない理由も解説!

アクアリウムなどで使う水槽は市販品やオーダーメイドを使うのが一般的ですが、ろ過フィルターなどと同じように自作をしたいと考えても、水槽の自作はスコストがかかりすぎることや水圧の計算が難しいなど、ハードルが高くおすすめできないのが現状です。

こういったリスクもすべて理解したうえで水槽を自作する場合は今回の記事を参考にして、ケガや破損などのないように作るようにしましょう。

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6件のコメント

  1. kogosara より:

    水の質量は、1㎥あたり1,000kg(1,000,000g)では?

    1. アクアガーデン編集部 より:

      ご指摘いただきありがとうございます。
      表記に間違いがあり、大変申し訳ございませんでした。

  2. 匿名 より:

    メダカの趣味者です。硝子の水槽5個に掛かった金額は硝子は廃品貰って無料、ガラスカッターネットで900円後接着剤百均で2個分220円、マスキングテープ80円のを3個で出来ました。人件費考えたら高く付きますが作るのが楽しければ安いかも!

    1. 中島 より:

      水槽制作はDIYの楽しみがありますよね!
      お好みの形状・サイズに作れるのもポイントが高いです。

  3. メダカの趣味者 より:

    ガラスの水槽(5ミリ厚)200角自分でガラスカッターで切り接着剤で着けて5個作りました。接着面全面マスキングテープで養生して接着剤が綺麗になる様に、又水漏れ無い様にしてどうにか出来ました。素人で硝子の切断難しいかったが慣れてくると切断のコツが解り上手く出来ました。素人でも出来ない事は無いかと、2日掛かったがやっぱり難しいのは硝子の切断かもね!

    1. 中島 より:

      コメントありがとうございます。
      歪みのない切断は本当に難しいです。
      個人でも特殊な形状の水槽を自作したことがあるのですが、歪み無く素材を揃えて接着するのが一番大変でした。

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