「熱帯魚の王様」としてアクアリストの中でも人気の高いディスカス。
拒食になりやすいためストレスの緩和が必要など、飼育条件や環境にややクセがあり上級者向けといわれる熱帯魚ですが、飼い込むことでどんどん美しさが増していく姿にとりつかれ、マニアになるアクアリストがいるほどです。
今回は種類も豊富なディスカスの中から入手しやすく美しい、おすすめの20種をセレクトし、ランキング形式でご紹介していきます。
美しいディスカスTOP20!
ディスカスはアメリカン・シクリッドの1種ですが改良品種による美しい生体が多く、その美しさを競ってコンテストが世界中で行われているほど。
ここではそんなディスカスの中でも購入しやすく、特に美しさが魅力的な20種をご紹介します。
レッドロイヤルブルー・ディスカス
ランキング1位としてご紹介するのは改良品種のディスカスの中でも、日本国内で最もポピュラーで比較的値段も手ごろで入手難易度も低く、人気の高いレッドロイヤルブルー・ディスカスです。
ヒレ・胴体などに様々な模様が入っているのが大きな特徴で、赤みがかった体色とネオンブルーのコントラスが美しく映えます。
最も親しみやすいため1位としました!
ピジョンブラッド・ディスカス
レッドロイヤルブルーの突然変異として生まれ、オレンジの体色と赤状の模様が美しいピジョンブラッド・ディスカスが2位。こちらのディスカスも日本で手に入れやすく、飼い込むと色鮮やかに成長し、レッドロイヤルブルーをしのぐくらいの美しさを楽しめます。
ブルーダイヤモンド・ディスカス
ブルーダイヤモンドの名前のとおりに体色はもちろん、ヒレや尾に至るまでの青味がとても美しいディスカスです。
体に模様がないため、ネオンブルーに輝く鱗が存分に楽しめます。光沢が強く、水槽内に入れることで華やかさをグッと上げられます。ライトで更に美しさを際立たせられますよ。
レッドメロン・ディスカス
レッドメロン・ディスカスはシンプルで鮮やかな赤色の体と、顔周りのソフトオレンジがきれいな生体です。目の周りの色は体色に近いオレンジのものもあれば、真っ白に近いものもあり、生体ごとに特徴的な見た目を楽しむことができます。
ブリリアント・ターゴイズ・ディスカス
青みがかった体色をベースに、水紋のような模様と縦状に入る黒いラインが映えるディスカスです。成体によっては黒いラインは目の周りだけで体の部分のラインは見えないといったものもありますが、ウェーブがかかったような特徴的な模様が水の中でもしっかりと映え、その美しさを楽しめます。
サンメラー・ディスカス
体色が赤いのはレッドメロン・ディスカスなどと同じですが、こちらはヒレに青い模様が入るのが特徴。小さいうちの体色は茶色に近いですが、成長するにつれてどんどん赤く鮮やかに色づきます。模様の派手さはあまりありませんが、はっとする美しさです。
赤色系のディスカスの中では独特の色味で、やや入手難易度が高めです。
ワイルド系ディスカス
ブラウンやロイヤルグリーンのように改良品種ではない野生のディスカスは、派手さという意味では劣る部分はありますが、味わい深さという意味では改良品種以上のものも多いです。
また野生なので改良品種よりも丈夫ですし、同じ種類のディスカスでも生息地によってさまざまな違いがある点も魅力的。
流通量が多くないので入手難易度が高いことや、値段の高価さが欠点といえます。
ロイヤルブルー・ヘッケル・ディスカス
改良品種のロイヤルブルーとワイルドのヘッケルブルーを掛け合わせたディスカスで、青みのある体色と、全身にびっしりと入った赤色の模様がとても美しい生体です。
ディスカスの中でも値段が高めのレアな熱帯魚ですが、水槽の華やかさをワンランク上げてくれること間違いなし!
イサレッド・ヘッケル・ディスカス
こちらもヘッケルディスカスとの交配によって生み出された品種で、体色は明るめの赤なのに対し、ヒレの部分に銀色のようなラインが入っているのが特徴です。
とても魅力的な熱帯魚ですが、多くのイサレッド・ヘッケルはDr.ティオやDr.イサと呼ばれるペナン島にあるディスカスファームからのもので、流通量はとても少ないので値段もおのずと高くなってしまうのが欠点といえます。
ゴールデン・ラフレシア・ディスカス
黄色系のラフレシアのような模様と、白い体色のバランスが美しいディスカスです。
さまざまなカラーが魅力的なディスカスでもイエロー系のものはあまり多くない中、ネット通販などでも手に入れやすく、そこまで価格も高くないといったポイントも魅力す。
ポップなイエローで水槽内を鮮やかに彩ってくれます。
レオパードスネークスキン・ディスカス
青みがかった体色に蛇のような模様が特徴的なディスカスです。
ヒレに近くなるほど体色が鮮やかに見える傾向が強く、赤茶色の模様とのバランスがとても美しい見た目を見せてくれます。
オリエンタルドリーム・ディスカス
赤茶色の細かな模様が目立つディスカスですが、メインとなる体色が空色のような薄い青色なのに対し、ヒレの先端などは模様と同じような赤色をしているのが特徴です。
体色が薄いと鱗が目立ちやすいので抵抗がある人には辛いのですが、オリエンタルドリームは模様が細かく目の周りもびっしり模様が入っているので、特有の鱗が目立ちづらいといったメリットもあります。
パールラフレシア・ディスカス
パールラフレシアの中には上でご紹介したイエローラフレシアもありますが、一般的に名前に色が入っていないものは、銀系の体色に赤色が鮮やかな模様が入っているものが多いです。ヒレの部分にもきちんと模様の色が入っているのが特徴で、熱帯魚らしい華やかさがあります。
レッドマップス・ディスカス
網目のような模様が特徴的なディスカスで、ヒレの部分までしっかりと模様を見ることができます。体色が薄めなので模様の色も際立ちますし、サイズによっては値段もそこまで高くないので手を出しやすい生体といえるでしょう。
ポルカドット・ラフレシア・ディスカス
ポルカドット・ラフレシア・ディスカスは、上でご紹介したパールラフレシアと似ているところがありますが、模様の色が赤というよりはオレンジがかっている点や、頭の部分がオレンジ色で全体的にマイルドという印象があります。
また目の周りもそこまで模様が入っていないものも多いので、通常のパールラフレシアでは主張が強すぎる、と感じる場合に適しています。
ピジョンスネークスキン・ディスカス
オレンジ色の細かな模様が特徴的なディスカスで、頭の先も薄いオレンジ色をしています。模様が目立つのは体の部分だけで鱗が目立ちませんし、ヒレ先やしっぽ、目の周りなどは模様がないか目立たないくらい薄くなっているのでコントラストも楽しめます。
ジャーマンレッドターゴイズ・ディスカス
ジャーマンレッドターゴイズは名前からもわかるように、東南アジアのものがメインとなった今では珍しくドイツで生み出されてきたディスカスです。
頭の部分や模様が赤めの色をしており、胴体や目のあたりに黒いラインが入るのも特徴です。
ホワイトダイヤモンド・ディスカス
ホワイトダイヤモンドはディスカスとしては珍しい模様がないタイプで、胴体やヒレなどが光り輝くように白く、透明感があることが特徴です。
一方で頭の付近やしっぽの付け根は薄い黄色になっており、水槽内でライトなどが当たるとその美しさがより映えます。
アルビノホワイトスネーク・ディスカス
ディスカスにも色素の薄いアルビノタイプは存在しており、ホワイトスネークはヒレの部分や目の周りでは模様が確認できますが、胴体の部分は模様が確認できないホワイトカラーをしているのが特徴。
一方で値段の高さや飼育難易度がやや高めなど、上級者向けのディスカスです。
マリンブルー・ディスカス
青色が鮮やかなマリンブルーディスカスは胴体や目の部分に入るラインはありますが、そこまで模様の主張が激しくないタイプ。
しかしダイヤモンド系のように他の色が少ないというわけでもないですし、価格も安めなので飼育を開始しやすいディスカスです。
まとめ:美しいディスカスTOP20!鮮やかな人気種からレア種までご紹介します
熱帯魚の王様として多くのアクアリストから人気を集め、世界中でその美しさを競うコンテストも開かれているディスカス。今回ご紹介したように種類も豊富でそれぞれに特徴があるので、選ぶのも大変だけど楽しいといった趣きもあります。
餌付けなどのコツを掴まないと、飼育は難しめなので初心者がディスカスを飼育するのはおすすめできませんが、さまざまな生体を飼育する中でレベルアップを図り、ディスカス飼育ができるほどになった際は今回の記事を参考に、美しいディスカスを選んでみてはいかがでしょうか。
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