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魚病薬が使えない!そんなときの民間療法とは!塩浴やココアについても解説

熱帯魚や金魚、メダカに至るまでお魚が病気になった時に、魚病薬を使用して治療する方も多いかとおもいます。

しかし現在、観賞魚用医薬品である魚病薬原材料の入荷が不安定で製造が円滑に進んでいないことから、あらゆる熱帯魚専門店で品薄状態が続いています。

完全に製造が途絶えたとうことでは無いそうですが、魚病薬の安定供給復活まではまだ見えておらず、この先もしばらく欠品や品薄状況が継続すると想定されます。

では、魚病薬が使えない代わりに一体どんが治療法があるのでしょうか。

いわゆる民間療法も踏まえて、ここでは観賞魚が病気になった時の治療法についてやさしく解説していきます。

魚病薬が品薄で使えない!?

冒頭でもお話ししましたが、魚病薬の代表的な薬であるメチレンブルーを始め、グリーンFと呼ばれる需要の高い魚病薬が入手困難となっています。

正直、筆者は魚病薬を使うことはまずありません。

しかし、魚病薬を使い管理している方からすると非常に慎重にならなければならない事案ですし、他の対策を行う必要があるでしょう。

では、魚病薬が使えない今、一体どんな方法が良いのか。

今できる対策をお話ししていきます。

塩水浴は非常に有効!

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多くの淡水観賞魚において有効とされているのが塩水浴です。

塩を入れることで魚体の浸透圧変化を利用し抵抗力を上げて自然治癒を目指す方法です。薬が手に入らない場合は優先的に試していただきたい治療法です。

とくに、金魚飼育ではこの塩水浴という方法が認知されており、金魚の専門家から問屋までプロも金魚に塩を入れて管理しているところは数多くあります。

ただし、金魚を生業にしているプロの方は、筆者が見る限り金魚が病気になった時に使用するというよりも、予防効果として金魚ストック管理に塩を入れているといった印象があります。

金魚飼育においてそれだけ塩が有効ということは、プロはもちろん、多くの金魚愛好家も知っており実際に塩水浴を利用し管理し有効な結果を出していると言った実績があります。

熱帯魚飼育においても、塩水浴を利用している方もいますし、筆者もしたことがあります。しかし、熱帯魚飼育においては、塩水浴より魚病薬を使い治療にあたる方が多いです。

理由は、水草が枯れてしまうため塩水浴ができないからです。隔離容器でなら可能ですが、水槽全体に病気が蔓延している場合、水草をあきらめざる得ません。

その辺りも考慮しながら、塩水浴をうまく利用していきましょう。

ココア浴はおすすめできない

いわゆる、民間療法です。

水槽へ純ココアを投与し、観賞魚の病気を快方に向かわせようといった方法です。

筆者はチャレンジしたことがないため、ココア浴について調べてみました。

調べ終えた結論として、残念ながらココア浴をみなさまへ強くおすすめできないです。

たしかに、ココア浴で快方したという実体験記述も見受けられました、しかし、1番の問題点は科学に基づいた根拠がないこと。

さらに、アクアリウムメーカーから魚病薬として商品化されているわけではないため、何の保証もありません。

従って、ココア浴以外の方法を模索することが望ましいと考えています。

鷹の爪はあくまで民間療法

鷹の爪には、殺菌作用があると言われており、一時期白点治療に効果があると言われてきました。

もしかしたら、今も白点治療に使用されている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、これもココア浴と同じくやはり民間療法なため、筆者は挑戦したことがありません。白点病は進行すると手が付けられないため、できる限り早急で適切な対処が求められます。

調べたところ効果があると言っている方もおりますが、アクアリウムメーカーが商品化したものではないですし、科学的な根拠はありません。

結局は自己責任となってしまいますので、どうしても興味ある方はデメリットを理解してから使用する様にしましょう。

水換え+水温調整は白点病にも有効!

白点病を発症したときに筆者のおすすめは、この水換え+水温調整で快方に向かわせる方法です。

水温を28度〜30度程度まで上昇させて、白点虫が魚体から離れて水中を舞っているときに水換えをして白点中の総数を減らして対処していきます

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今まで実際にやってきて非常に効果が出ましたし、おすすめです。お魚の調子に合わせて加減できますので、この辺りもポイントです。

金魚の場合は、これに塩を入れながら快方に向かわせるのも有効です。

硫酸銅治療は効果的だがデメリットもある

海水魚の白点病治療において非常に効果があり、水産試験場でも認知されている治療方法です。

通称、銅治療とも呼ばれています。

硫酸銅なので当然使い方によってはデメリットもありますが、正しく使えば効果がはっきり出る治療法です。

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ただし、ヤッコ類などで銅ショックと呼ばれる症状を引き起こし取り返しのつかないことになる場合があるため、はじめは専門店へ相談しながら使う様にしましょう。

まとめ: 魚病薬が使えない!そんなときの民間療法とは!塩浴やココアについても解説

いかがでしたか。

ここでは、魚病薬がスムーズに使えない場合を想定した観賞魚の病気との向き合い方について解説しました。

魚病薬の入手が困難な今、最もアクアリウム管理において重要視しなければならないこと。

それは、予防するということです。

観賞魚が病気になりにくい様、水槽の機器選定はもちろん、日々の水槽管理においてよく観察し水換えやろ過フィルター洗浄、水温管理をすることで観賞魚の病気を予防することができます。

鑑賞魚が病気になることを想定するより、どうしたら病気にならないかということを考え、それは常に予防することが大切だということを肝に銘じておきましょう。

それでは、アクアリウムライフをお楽しみください!