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スポンジフィルターの活用法!隔離・稚魚・熱帯魚・金魚飼育でのメリット

スポンジをろ材として使用するスポンジフィルター
初心者向けのフィルターというイメージが強いと思いますが、実はスポンジフィルターには幅広い活用方法があるということをご存知でしょうか?

スポンジフィルターは、他のフィルターだと吸い込まれてしまう心配のある稚魚の育成水槽から、小型水槽のメインフィルター、大型水槽のサブフィルターまで、実にさまざまな用途で活用されています。

今回はスポンジフィルターの幅広い活用方法や使い方、おすすめの設置場所までをご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

スポンジフィルターの活用法


まずはスポンジフィルターの活用方法についてご紹介していきます。
スポンジフィルターは稚魚から大型魚までさまざまな生体に向いていますが、主に活用する場面は以下の通りです。

  • 熱帯魚飼育
  • エビ飼育
  • メダカ飼育
  • 金魚飼育
  • 稚魚飼育
  • 隔離水槽
  • サブフィルター

それぞれの水槽にスポンジフィルターを設置するメリットについて解説します。

熱帯魚飼育に!

(熱帯魚)ブルーグラスグッピー(国産グッピー)(3ペア) 北海道・九州・沖縄航空便要保温

スポンジフィルターを導入する水槽としてまず挙げられるのが、熱帯魚水槽です。

スポンジフィルターは酸素供給力が優れている一方で、穏やかな水流を生み出す性質をもっています。
そのため、グッピーやグラミー、ベタ、ディスカスなど、強い水流が苦手な魚たちを飼育する水槽にはかなりおすすめと言えるでしょう。

エビ飼育に!

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エビ水槽にも、スポンジフィルターがおすすめです。

エビを安全に飼育するためには、酸素を豊富に供給でき、水流がゆるやかで、稚エビの吸い込みを防げるような環境を用意する必要があります。
そしてこの条件を満たすことができるのが、スポンジフィルターです。

スポンジフィルターは先述したようにエアレーション効果が優れており、なおかつゆるやかな水流を生み出すことができます。
目の細かいスポンジを使用すれば、稚エビの吸い込みを防ぐことも可能です。

メダカ飼育に!

(めだか)白メダカ/白めだか(6匹)

スポンジフィルターはメダカをメインで飼育する水槽にも向いています。

フィルターから生み出される優しい水流はメダカにストレスを与えませんし、設置が簡単なので飼育初心者にもおすすめです。
生まれてきたメダカの稚魚が吸い込まれる心配もありません。

金魚飼育に!

(国産金魚)琉金(3匹)

食欲旺盛で水を汚しやすい金魚飼育にも、スポンジフィルターがおすすめです。

スポンジフィルターは飼育水の中で軽くもみ洗いをすれば汚れが落ちるため、常に清潔に保つことができます
また、金魚は大量の酸素を必要とし、琉金など丸型の金魚は強い水流が苦手だという性質をもちますので、スポンジフィルターとの相性は抜群です。

稚魚飼育に!

稚魚や稚エビの飼育においては、まずは吸い込み事故を防ぐことができ、酸素供給能力に優れたろ過フィルターを選定する必要があります。
水流がゆるやかで、魚の遊泳域を狭めないコンパクトなフィルターであることも必須条件です。

そこでおすすめなのがやはり、スポンジフィルター。
スポンジフィルターは吸水口にスポンジが付いているため卵や稚魚・稚エビの吸い込みを防ぐことができますし、小型機種が豊富なので、水槽内を広々と使うことができます。

隔離水槽で!

病気で弱っていたり、トリートメント中の魚の隔離水槽にも、スポンジフィルターがおすすめです。

特に魚病を隔離する際に使用したフィルターは、病気の蔓延を防ぐために使いまわしを避けたほうが良いとされています。
その点、スポンジフィルターは取り外しや設置が簡単でリーズナブルなため、使い切りのフィルターとして使用することが可能です。

サブフィルターとして!

スポンジフィルターは中型~大型水槽のサブフィルター兼エアレーションとして活用することもできます。
万が一メインフィルターが故障した際にも、サブフィルターとしてスポンジフィルターを導入しておけば急激な水質悪化を防ぐことができますし、バクテリアの住処が増えることで白濁りや油膜を解消することも可能です。

スポンジフィルターの使い方・設置場所


続いてはスポンジフィルターの使い方や、設置場所について解説をしていきます。

スポンジフィルターには縦置き型と横置き型の2種類の形状があり、それぞれメリットがあります。
複数台設置する利点などもご紹介していきますので、しっかりと確認しておきましょう。

縦置き型と横置き型について

テトラ (Tetra) ツインブリラント フィルター

先述したように、スポンジフィルターには縦置き型と横置き型の2種類の形状が販売されています。

店舗での扱いが多く、皆さんも目にする機会が多いのは縦置き型のスポンジフィルターです。
縦置き型のスポンジフィルターは横幅を取らないため小型水槽に設置ができますし、複数設置しても魚の遊泳域を邪魔しづらいというメリットがあります。

一方、横置き型のスポンジフィルターは広い範囲の飼育水を吸い上げることができ、特に底床の汚れや餌の食べ残しが多い水槽でのろ過に有効です。

スポンジの設置場所について

そもそもろ過フィルターは、バクテリアを定着させることによる生物ろ過と、水槽内の汚れをこし取る物理ろ過という2つの仕組みから成り立っています。
スポンジフィルターも例にもれず生物ろ過と物理ろ過の両方を兼ね備えたろ過システムではあるのですが、どちらのろ過を優先させたいかで設置場所が変わってきます

スポンジ部分により多くのバクテリアを定着させて生物ろ過を強化させたい場合は、綺麗な水を循環させやすい水面付近にスポンジを配置するのがおすすめです。
一方、生体のフンや餌の食べ残し、底面に溜まった汚れなどをしっかりキャッチさせたい場合は、なるべく底面近くにスポンジを配置して物理ろ過を強化させます。

そして、生物ろ過と物理ろ過をバランスよく活用したい場合は、水槽壁面の中央部分に設置するのがおすすめです。

フンの量がそこまで多くない小型熱帯魚やメダカ水槽の場合は水面付近に、フンの量が多い金魚水槽の場合は底面付近にといった具合で、ご自身の水槽環境に合わせた配置をしてみましょう。

複数台使うメリット

中型以上のサイズの水槽であれば、スポンジフィルターを複数台設置することでメリットが生まれます。

スポンジフィルターはスポンジがろ材のため、目詰まりを起こしたら飼育水ですすぐ必要があるのですが、メンテナンスの度にバクテリアが減ってしまうという弱点があるのです。

その点、スポンジフィルターを2台設置しておけば片方ずつ洗浄できるため、日を変えてメンテナンスすることでバクテリアの激減・水質の急変を防ぐことができます

まとめ:スポンジフィルターの活用法!隔離・稚魚・熱帯魚・金魚飼育でのメリット


今回はスポンジフィルターの活用法や使い方、おすすめの設置場所について解説をしてきました。

スポンジフィルターは稚魚や稚エビ飼育から大型水槽のサブフィルターまで、さまざまな用途で活用することができます。
また、複数台設置しても場所を圧迫しづらい、設置場所を変えることで生き物に合わせたろ過を強化することができる、など汎用性の高いフィルターでもあります。

特に酸素を多く必要とする魚や、強い水流が苦手な生体にはかなりおすすめのフィルターなので、今回ご紹介したような飼育水槽をお持ちの場合は、ぜひスポンジフィルターを取り入れてみてください。