誰もがアクアリウムを始めるときは初心者ですが、それとなくうまくいっていて中級・上級者になってから「アレってどうなんだっけ?」と、基本的なことをきちんと覚えていなかったということはありませんか?
今回はそんな「いまさら聞けないアクアリウムの基礎知識」を、次の8つの項目に分けて解説していきます。
- 水槽設置当日に魚を入れてはいけない
- 水換えのやりすぎ注意!
- バクテリアは魚を長生きさせるために必須な存在
- 飼育できる魚の種類は全部で3タイプ
- ろ過フィルターの種類
- LED照明の点灯時間
- CO2を添加するときのメリット
- 塩水浴は魚の体力を保存するための治療法
アクアリウム初心者はもちろん、中級・上級者もこの記事を読んで、なぁなぁになっていた知識をしっかりと確認してくださいね!
アクアリウムの基礎知識8個
今回ご紹介するアクアリウムで覚えておくべき基礎知識は全部で8つ。中級・上級者だけでなく初心者も覚えておくべきことなので、皆さんしっかり読んで覚えてくださいね!
1:水槽設置当日に魚を入れてはいけない!
水槽を設置した直後はろ過機材なども初めて動かしますが、新品でも初期不良などで故障を発見することも。また水槽が立ち上がっていないため生物ろ過に必要なバクテリアも定着していないことから、いきなり魚を入れるのはNG行為!
まずはパイロットフィッシュとなる魚を入れ、1週間ほど運転して機材の動きをチェックしつつ、水槽内の環境を整えましょう。
当日入れる場合は前もってろ材にバクテリアを定着させておけば可能です。
2:水換えは、やりすぎ注意!
フンや餌などで水は汚れていき、バクテリアの生物ろ過やろ過機材を使用してもある程度汚れが残ってしまうため、水換えは水槽を運用するうえで必要なメンテナンスです。
しかし1回の水換えで水槽全体の2分の1以上の水を交換してしまうと、急激なpHの変化が起こってしまため、飼育している生き物の体に負担がかかってしまい最悪の場合pHショックを引き起こし死んでしまうことも。
よほど水が汚れていない限りは、水換えは3分の1程度にとどめて、こまめに行うようにしましょう。
水換え後に魚が弱ってしまう原因については、こちらの記事で詳しく解説しています!
3:バクテリアは魚を長生きさせる大切な存在
水槽立ち上げ生き物を入れて運用していくにつれ、有毒なアンモニアを硝酸塩に変えることのできる『硝化バクテリア』が水槽内に定着し繁殖していきます。
このバクテリアがいないと、水中に発生したアンモニアなどの有害物質を分解することができないため、飼育している生き物がアンモニアによるストレスや中毒によって抵抗力が落ちてしまい、病気になったり死んでしまう確率が上がってしまいます。
バクテリアについてはこちらの記事が参考になりますよ!
4:飼育できる魚の分類は3タイプ
実際に個人宅で飼育することのできる魚を分類すると、『淡水魚』『海水魚』『汽水魚』の3つに分類することができます。
熱帯魚でも淡水に生息しているネオンテトラなどは淡水魚になりますし、カクレクマノミは海に生息しているので海水魚、ミドリフグは汽水魚となります。それぞれで飼育に適した水が異なりますし、飼育水が異なるためにこの3つの魚たちをひとつの水槽で飼育することは今現在不可能です。
魚の種類による飼育難易度などについては、こちらのページを参考にしてくださいね。
5:ろ過フィルターの種類
ろ過フィルターは次の6種類がありますが、きちんとその特徴を把握して飼育に適したものを選びましょう。
フィルターの選び方についてはこちらの記事を参考にしてくださいね。
外部式
本体を水槽の外部に設置するタイプで、他のフィルターよりも容量が大きいため水質を維持しやすいです。
上部式
水槽上部にろ過槽を設置するろ過フィルターで、メンテナンスがとても簡単で初心者でも利用しやすく、物理ろ過に優れくみ上げられた水が空気に触れるので、水中に酸素を取り込みやすいです。
・投げこみ式
本体内部にウールマットが入っており、本体の中に汚れを取り込み水をろ過します。本体を水槽に入れて使用しますが、エアーポンプをつなげることで酸素を水中に供給することができます。
底面式
水槽の底面に底面フィルターのベースフィルターを敷き、その上に底砂を敷いて底砂自体をろ材として使用する方法。本体部分が水槽内に水流を作るため底砂の中にも水流が発生し、バクテリアが発生しやすくろ過能力が高いです。
外掛け式
小型水槽向きなフィルターで、水槽の縁に引っかけて使用します。専用カートリッジが必要ですが物理ろ過能力に優れています。
オーバーフロー式
ドライ・ウェット・ベルリン式の3つのタイプがありますが、どれも水槽と濾過槽が一体になった構造になっています。ろ過槽を自分好みにカスタマイズすることができ、ろ過能力が高く水質が安定しやすいです。
6:LED照明は点灯時間に気を付けよう
熱帯魚などだけでなく水草の育成でも、水槽専用のLEDといった照明器具が必要になりますよね。しかし意外に照明の適正な点灯時間について知らないというもいるんです。
基本的にLEDなどの照射時間は1日6~8時間以内。それ以上照明をつけていると、コケが生えやすくなりますし生き物の生活リズムや体内のリズムを崩してしまうことに。照明のオン・オフの調整を毎日するのが面倒という場合には、タイマーなどを上手に利用して管理しましょう。
コケ対策や水草向きのLED照明についてはこちらのページが参考になりますよ!
7:水槽にCO2を添加するメリット
魚やエビ・貝類などだけの飼育の場合はCO2を添加する必要はありませんが、水草も育成している・水草水槽を作っているのであればCO2は高い効果を発揮します。
水草は昼間CO2と日光を得ることで『光合成』を行い水中に酸素を放出しますが、光合成が盛んに行われることにより成長が早まり丈夫な水草に育ってくれます。
8:塩水浴は魚の体力を温存する治療法
飼育している魚が病気になったときまずは塩水浴というのが基本ですが、実は塩水に高い殺菌能力があるわけではないんです。なぜ塩水浴をするのかというと、塩分で魚の体内に浸透する水の浸透圧を調整してあげることで、魚の体力を温存し魚が持っている自己治癒能力を高めるためなんですよ。
塩水浴についての詳細はこちらのページで詳しく解説しています。
まとめ:いまさら聞けない!アクアリウムの基礎知識!水換え・バクテリア・LED
アクアリウム中級・上級者の場合今までそれほど大失敗したことがなく、何となく感覚で飼育してうまくいっていたという人も多いかもしれませんね。しかし今回の8つの基本を曖昧に覚えていたという人もいるのではないでしょうか。
これからアクアリウムを始めようと考えている人やアクアリウム初心者さんも、今回お話しした8つの基本をしっかりと抑えて、長期飼育のできる水槽づくりを目指してくださいね。
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そもそも、ベタは、タイ国の闘魚でした。でも、さすがに、色具合で、大きい魚だから…少しいい風に育てれば可愛いし、少し永い生き出来る魚です(o^-^o)少し~懐くベタもいましたから、酸素の石も、ありますから🤭愛情豊かに、育てて下さいね👮👎
ベタはいまでも闘争本能強めですが、非常に人懐っこく可愛らしいですよね!
餌に飛びつく姿に癒されます。水量を多めにしてあげるとちゃんと長生きしますし育てるのがとても楽しい魚です。