独特な形状と、奇抜な色味。
レイアウトとして活用されるキノコのオブジェは、意外にも、アクアリウムやテラリウムなど水槽を使ったビバリウム作品との相性が良いです。
うまくレイアウトすれば見る人を惹きつけるアクセントになりますし、丸みを帯びた形状は生き物の体を傷つける心配が少ないため、隠れ家としても重宝されます。
そこで今回は、キノコを使ったレイアウトについて、メリットや、水槽にキノコを取り入れる際のポイントについてご紹介をしていきます。
水槽作品に一味違った個性を取り入れたいと考えている方は、ぜひ今回の記事を参考になさってみてください!
水槽にキノコをレイアウトするメリット
キノコは可愛らしくも独特な見た目とその存在感から、水槽に使用するオブジェとして大変人気です。
ここからは、キノコをレイアウトするメリットとして、
- ユニークな美しさを楽しめる
- 水槽に季節感やストーリー性を演出できる
これら2つのポイントをご紹介していきます。
ユニークな美しさを楽しめる
まずはユニークな美しさを楽しめるというメリットについて。
キノコは独特な見た目をしており、特に毒キノコをモチーフにしたオブジェは色味や模様も奇抜なため、様々な環境で際立ちます。
キノコ独自のユニークな美しさがあるため、水槽内でうまくレイアウトすれば、人々を惹きつける良いアクセントとなることでしょう。
水槽に季節感やストーリー性を演出できる
続いては水槽に季節感やストーリー性を演出できるというメリットについて。
ロタラ・インディカをはじめとする赤系統の水草とキノコのオブジェを組み合わせると、秋を演出できます。
さらに、リシアやショートヘアグラスなど緑の前景草と組み合わせれば、水槽におとぎ話の世界のようなストーリー性をもたせることも可能です。
一般的なレイアウトでは難しい『季節感』や『童話のような世界観』を演出できるのは、キノコならではの特徴と言えるでしょう。
水槽にキノコをレイアウトする方法
続いては水槽にキノコをレイアウトする方法について解説をしていきます。
キノコを水槽内に取り入れる方法としては、
- キノコのアクセサリーを入れる
- キノコ型の隠れ家をいれる
- ホダ木をレイアウトする
これら3つの手段が挙げられます。
1番と2番はキノコのオブジェをレイアウトする方法、3番は本物のキノコをレイアウトする方法です。
それぞれの手段について簡単に解説していきますので、ご自身はどのようなキノコのレイアウトを楽しみたいと考えているのか、想像を膨らませながら読み進めてみてください。
キノコのアクセサリーを入れる
キノコをレイアウトするうえでもっとも手軽なのが、キノコ型の水槽用アクセサリーやフィギュアを入れることです。
水槽用オーナメントは、樹脂でできた人工流木や水車など定番の形状をしたものから、カラフルな架空の水草やキノコなど個性際立つものまで、幅広く展開されています。
アクアリウム用のものであれば、染料や塗料の溶け出しなどによるトラブルが起こらないよう、安全性が十分に検証されたうえで販売されているため安心です。
キノコ型の隠れ家をいれる
続いてはキノコ型の隠れ家を入れるという方法について。
アクアリウム業界では、見て楽しむ以外に、水槽内の生体の隠れ家にもなるような形状をしたアイテムなども販売されています。
キノコのような丸みを帯びた形状の隠れ家は、生体の体やヒレを傷つけにくいですし、隠れ家として取り入れるのならかなりおすすめです。
キノコ型隠れ家のようなアイテムを水槽に導入すれば、飼育環境に馴染ませながらキノコの要素を楽しめるでしょう。
ホダ木をレイアウトする
続いてご紹介するのは、ホダ木を水槽にレイアウトして育てるという方法です。
ホダ木とはキノコの元となる種菌を植え付けた原木のことで、これを水槽内に取り入れることで、本物のキノコを育てることが可能となります。
ただ、水中でキノコを育てるのは現実的ではないため、ホダ木を用いた方法はテラリウムやパルダリウムなどの、陸上があるレイアウトを用いている水槽でのみ有効です。
また、難易度が高いので、そもそもテラリウムやパルダリウムの扱いにある程度慣れてから取り入れてみましょう。
水槽でキノコを育てることは可能だが難易度は高い
多湿の環境を好むキノコは、テラリウムやビバリウム水槽と相性が良いように思われますが、実は水槽の中でホダ木を使って本物のキノコを育成するのはかなり難易度が高いです。また、キノコが無事に生えてきたとしても、長持ちさせることが難しいため、期間限定の楽しみと考えると良いでしょう。
しかし、本物のキノコの育成は、オブジェとは異なり、生命の神秘や幻想的な世界観を肌で味わうことができます。
最近は『キノコリウム』という、小型水槽や小さな瓶の中でコケと小さなキノコを育てるインテリアも注目を集めていますので、興味のあるかたはぜひ育成に挑戦してみてください!
キノコレイアウトがおすすめな水槽
最後に、キノコを使ったレイアウトがおすすめな水槽ということで
- テラリウム
- パルダリウム
- アクアリウム
これら3種のビバリウムについてご紹介していきます。
テラリウム
キノコのオブジェを使ったレイアウトが映える水槽としてまず挙げられるのは、コケや植物がふんだんに盛り込まれたテラリウムです。
テラリウムとは『テラ=大地・陸地』と『リウム=場所』を合わせた造語で、ガラス容器の中で陸上の動植物を育てる飼育形態のことを指します。
自然下でキノコが生える環境をそのままオブジェに置き換えて再現することもできますし、ナチュラルな雰囲気ともよく馴染みます。
パルダリウム
続いてはパルダリウムについて。
パルダリウムは湿地や沼地を意味する言葉から生まれた造語で、テラリウムよりもさらに湿度が高い環境や、熱帯雨林の様子を再現した水槽のことを指します。
「キノコは湿度の高い環境で生えやすい」という一般的なイメージともマッチするため、パルダリウムにキノコのオブジェを取り入れる人は結構多いです。
ちなみにパルダリウムの場合、使用するコケや土などに混入した菌から、自然とキノコが生えることもあるようです。
しかし実際、パルダリウムでキノコを育てるとなると多湿すぎる環境のため、換気などに気を配る必要があります。
アクアリウム
もちろんアクアリウムでも、茂みのような水草と組み合わせるなどレイアウトを工夫すれば、多くの人を惹きつけるアクセントとしてキノコのオブジェを取り入れることができます。
ただし水中に生えるキノコはそこまで多くの種類は存在しないため、自然っぽさにはやや欠けるという一面があることを留意しておきましょう。
アクアリウムに用いるキノコのオブジェは、どちらかと言うと空想上の世界観や季節感を再現するのに役立ちます。
まとめ:水槽にキノコをレイアウト!キノコをレイアウトするメリットとポイント
今回はキノコを使ったレイアウトのメリットや、水槽にキノコを取り入れる際のポイントについてご紹介をしてきました。
キノコの形状や色味には独特のユニークさがあり、うまくレイアウトすれば人々の目を惹きつけるアクセントにもなります。
アクアリウムでキノコのオブジェを取り入れる際は、水草を工夫したり生き物の隠れ家として活用したりして、一味違った個性を演出してみましょう!
トロピカライターの井上あゆみです。
金魚から熱帯魚・海水魚まで、全部で20種類程度のお魚を飼育してきました。
お気に入りはイエローヘッド・ジョーフィッシュ。怒ったような顔をしているのに、実はかなり臆病というなかなか憎めない海水魚です。アクアリウム初心者の方でも楽しく読めるような記事を書いていくので、よろしくお願い致します!
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