水槽用ヒーターってなに?簡単解説
熱帯魚を飼育する上で『水槽用ヒーター』が必要とよく聞くよね。
…でも水槽用ヒーターって、本当に必要?
魚がやけどしたりしないかな…。
たくさんあるけど、どんな物を選べば良いの?など、悩んでいる人も多いのでは。
実は、熱帯魚は日本よりも暖かい場所に生息している生き物だから、飼育する上で水を適切な温度にあたためて、そして常に一定に保つ事は必須なんだ。
熱帯魚の命綱とも呼ばれる『水槽用ヒーター』は、急な故障で水槽が下がってしまったり、水温にムラが出てしまったりということもあるため、商品選びと適切な方法で設置することが重要だよ。
ここでは、水槽用ヒーターの必要性・正しい使い方・ヒーターの種類や選び方について紹介!
水槽用ヒーターの必要性
暖かい地域に住む熱帯魚たちにとって、日本の気候は実はとっても厳しいんだ。
特に気温が下がる晩秋から春先は、水槽用ヒーターを使って水を温めて水温を一定に保ち、冬でも熱帯魚が飼育できる環境を整える必要があるよ。
熱帯魚の命にも関わるので、水槽用ヒーターは必ず用意しよう。
水槽用ヒーターを設置するメリット・デメリットについてはこっちの記事で解説しているよ!
水槽用ヒーターの正しい使い方
水槽用ヒーターはただ水槽の中に設置すればOKではなく、発熱する機材のため、使い方を誤ると事故になってしまうことも…。
悪い使用例と正しい使い方について詳しく説明した記事があるから、ぜひ読んでみてね。
水槽用ヒーターの種類
一口に『水槽用ヒーター』と言っても、その種類はさまざま。
ここでは、6種類のヒーターとそれぞれの特徴を紹介するよ。
ポイントはサーモスタットという存在。
水槽の水温管理には、今の水が何度なのかを確認する機能が必要なんだけど、それをサーモスタットと呼ぶよ。
お風呂の給湯器やシャワー水栓などにも似たような機能があって、それもサーモスタットというね。
水槽用ヒーターは、このサーモスタットが一体型(内蔵)になっているものと、そうじゃないものがあるということを頭に入れて置いてね。
サーモスタットとヒーターの一体型(温度調節型)
水槽用ヒーターとサーモスタットがセットになっているタイプ。
メリット
- サーモスタットの制御機能で、温度の上がりすぎや下がり過ぎを防いでくれる
- 温度設定を1℃単位で調節できる
- ヒーターとサーモスタットがすっきりと1つにまとめられる
デメリット
- ヒーター部分が故障するとサーモスタットごと買い替える必要がある
サーモスタットとヒーターの別売り型
※サーモスタット機能が内臓されていないヒーターは、サーモスタットを別で買う必要があるよ。
それぞれ単品で売っているから、同じメーカーのものでそろえるのがおすすめだよ。
メリット
- お好みの組み合わせでカスタマイズすることができる
- どちらかが故障しても、故障した方だけ購入できる
- ヒーターを2本以上設置できるため、大型水槽に向いている
デメリット
- ヒーターとサーモスタット、それぞれ購入するため初期コストがかかる
オートヒーター(温度固定型)
あらかじめ設定されている固定水温に昇温してくれるタイプ。
熱帯魚に最適な26℃固定や、金魚やメダカに最適な18℃や23℃固定のものなどがあります。
初めてで水槽が小さめなら、オートヒーターが導入しやすいよ。
メリット
- 手軽に水温を維持できる
- サーモスタット不要
デメリット
- 比較的大型のものが多く、場所を取る
- サーモスタットの装着ができないため、細かい温度設定ができない
インラインヒーター
外部式フィルターのホースに接続できる水槽用ヒーター。
ろ過された綺麗な水をあたためて水槽に戻すという仕組みだよ。
メリット
- 水槽内に設置しないため、レイアウトをすっきり見せることができる
- 生体の火傷や怪我の心配がない
デメリット
- 取り扱っているメーカーが少ない
- 交換に手間がかかる
- 価格が高価
パネルヒーター
水槽の下に敷いて使うタイプのヒーター。
ボトルアクアリウムなどの小型アクアリウムに向いているよ。
メリット
- ボトルアクアリウムに使うことができる
- 生体の火傷や怪我の心配がない
デメリット
- 一定水温の維持が難しい
マイクロヒーター
小さな水槽で飼育していて、ヒーターの入るスペースがないけれどパネルヒーターではなく水中ヒーターで水温を安定させたい…という方にオススメ。
水量が10リットルにも満たない超小型水槽にも使えるよ。
メリット
- 超小型水槽でも設置できる
- 手軽に水温を維持できる
- サーモスタット不要
デメリット
- 細かい温度設定ができない
水槽用ヒーターの選び方
同じ種類のヒーターでも、W数が色々あって『どれを選べば良いかわからない…』と悩む方も多いのでは。
ヒーターのパッケージに、W数と共に、設置できる水槽サイズと水量が明記されているけど、実は総水量を基準に選んだ方が、水槽に合った機種を選定しやすいのです。
水量別の水槽用ヒーターの選び方について、こちらの記事で詳しく解説しています!
もっと詳しい水槽用ヒーターの情報
トロピカは、水槽用ヒーターに関して、いろんな記事を書いています。
運営会社である東京アクアガーデンでも、コラムとして初心者から上級者まで為になる情報を更新中!
水槽用ヒーターについてもっと詳しくなりたい人は、こちらの記事をご覧ください。
