水槽用の照明の開発は進んでおり、多種多様な製品が販売されています。
「水草水槽を作りたい」「熱帯魚のために水草を入れたい」けれど、水槽用の照明はどれが良いのか悩むこともあります。
水草は光合成を行うことで成長するため、適切な光が足りないと十分に成長できない場合もあります。
水槽用照明にはさまざまなタイプがありますが、コスパや光の波長、設置しやすさなどを考えると、LEDライトがおすすめです。
今回は水槽の大きさごとに、おすすめのLED照明を45種類ご紹介していきます。
水草育成にLEDがおすすめな理由とは?
室内での植物栽培などが注目され、植物育成用照明や水草育成用照明の研究は、近年さらに進んでいます。
水草の成長に必要な光には、「赤」と「青」の色み(波長)が良いといわれています。
この2色を多めに含んでいる光を利用すれば、水草も光合成を行いやすくなります。
ただ、どちらの波長がどれほどのパワーで出力されていれば良いのかは、水草の種類や育成環境によって変わります。蛍光灯やメタハラでは、この光の割合をセルフで調整できませんが、LEDでは特定の色のみを使用することもできるので、最適な光で育成しやすいです。
コスパの面でも優秀なので、水槽用照明はLEDが主流になっています。
水槽用LEDを選ぶときにチェックする数値・表示
水槽用LEDには『ワット』・『色温度』・『スペクトル』などの数値が表記されています。
これらはLEDの明るさや色味を表すもので、購入の際の指標になります。
ワット(W)
消費電力を表します。
1時間単位で使用する、電力を表示しています。
値が高ければそれだけ電気を使用しますから、基本的に強い光となります。
別の照明(蛍光灯など)とはそもそも同じ明るさにするために消費する電力が違うため、比べることはできませんが、LED同士でなら「どちらが明るいかな?」と知る、目安になります。
もちろん、商品によって効率が異なるため、一概にW数が高いからこの商品より明るい!とはいえません。それでもある程度の明るさを想定することができます。
色温度(K)
光の色みを表します。
色温度が高いと青色に、低いと赤色に近づきます。
K(ケルビン)と表記されます。直接的な明るさには関係しませんが、光の色味が変わることで水槽のイメージは変わりますから、レイアウト・空間演出の上でも重要です。
スペクトル(光の色)
ライトに含まれるすべての光の色(波長)を表します。
スペクトルは光の色を波長グラフとして、パッケージなどに表示されています。
植物の成長には赤と青の波長が必要です。
見方がなんだかよくわからない…と思われがちですが、赤と青がしっかり含まれているか、を確認できれば大丈夫です。
水槽用じゃないLEDライトでは赤と青の波長はあまり含まれていません。この2つの波長が強めの値を示しているLEDは、水草育成力が高いと言えます。
ルーメン(lm)・ルクス(lx)
明るさを表す数値です。
この数値が高いほど、眩しく明るいLEDになります。ですが、サイズが上がるとライトの範囲も広がるため、そのぶん高く表記されます。
なので、強力なLEDをお求めの場合は、長さに対してルーメンが強いかどうか、で選定すると良いです。
演色性(Ra)
自然光への近さを表す数値です。
100で自然光と同等とされます。植物の育成にはやはり自然光に近いものが良いです。いろいろな数値をみて、難しいな…と感じたら、これが100に近いものを選びましょう。
ただし、育成する水草の背の高さや種類によっては、より強力な光が必要になることがあります。その場合、スペクトルやルーメンが大切になりますから、育てる水草の育成条件を確認しつつ、LEDライトを選定しましょう。
これらをふまえつつ、今回は水槽のサイズごとに、おすすめのLEDライトをご紹介していきます!
ボトルアクアリウム~小型水槽用のおすすめLED
ボトルアクアリウムや超小型水槽などは、照明の光が強すぎることでコケ発生が早まってしまうことがあります。そのためボトル向きの照明器具を使用することおをおすすめします。
GEX クリアLED リーフグロー
ボトルアクアリウムなどにおすすめなLED照明で、自然な色合いや色温度を備えています。フレキシブルアームは35mあり、角度や位置を自分の好みに設定することができます。
貝沼 LEDミニペンダントランプ S
水槽の縁に取り付けるだけのスタイリッシュタイプのLEDで、縁ナシタイプの水槽にも使用可能です。
ゼンスイ マルチカラーLED 300
マルチカラータイプの小型水槽用照明です。
お好みの光・カラーに調整できるマルチカラーLEDは、今後のアクアリウム用照明の主流になっていくと予想されます。
このシリーズは現在、30cm、45cm、60cm、90cm、120cm、150cm水槽用が発売されています。
コトブキ工芸 フラットLED 2032
フラットタイプなので本体+6cmまでの水槽に対応可能で、白をメインに赤と青の波長を使用することで自然な光を再現、水草の育ちやすい環境を作ります。
コトブキ工芸 アクスト LED 9
25cm以下の小さな水槽やボトリウム向きのLEDライトで、タッチセンサー式なので操作が簡単です。
小さいながらもブルー・ホワイトと、ブルーのみの2通りの点灯パターンを使用することができます。
ニッソー PG スーパークリアLED 250
コンパクトながらも光量頑張って強いパワーライトで、水草や魚の色がとても映えて鑑賞にピッタリです。
ニッソー マイクロLEDライト
水槽の縁に差すだけという設置がとっても簡単な白色のLED照明です。中間スイッチでON/OFF切替可能です。
ニッソー LEDライトスマートタッチ
この商品はフレームレス専用のLEDライトです。タッチセンサーを採用しているため、ON/OFFはとっても簡単に切り替え可能となっています。
水作 ライトアップ 30
ホワイト系のLED照明で、高輝度チップを採用しているため、水槽の底や四隅までしっかりと照らします。
テトラ パワーLEDファイン30
独自の演色技術をバランスよく使用し、自然な色合いで水槽内を映し出してくれます。光合成に必要な波長をしっかりと含んでいる、小型ながらもパワーのあるLED照明です。
GEX クリアLED POWER X 2030
薄型のLEDライトで、スライド式となっているため20~30cmの水槽に使用可能です。青・赤・白3色使用可能で、水草や魚を自然な色合いで映し出してくれます。
アクアシステム アクシー LCパワー 300
フレームレス水槽にも対応可能なLED照明で、太陽光に近い自然な色合いを再現しています。もちろん水草が育つのに必要な波長も含んでいるので、水草水槽にもおすすめです。
ゼンスイ ナノレビル 300
ゼンスイ社の新しい水草育成用LEDです。強い明るさで水草を育成します。
45cm用のおすすめLED
60cm水槽は少し大きいという方に人気の45cm水槽は、中間的サイズになるのでサイズ調整しやすいフラット式のLED照明でも対応可能です。
GEX クリアLEDパワー3 450
水槽内のものすべてをくっきりはっきり見せてくれる3色LEDです。ライトリフトはスライド式となっており、51cmまでなら対応可能、フレームレス水槽でも使用出来ます。
GEX クリアLED POWER X 4050
光量が強いLEDにありがちな「白っぽく見える」ということがなく、水草の緑を強調してくれるLEDライト。波長も水草に必要なものをしっかりと含んでいるので水草水槽向きです。
コトブキ工芸 フラットLED3545
赤・青・白のLEDライトを効果的に配置し、ムラのない自然な光を実現しているので、水草の光合成を促しやすくなります。フレームレス水槽に対応可能、35~45cmの水槽に設置可能です。
水作 ライトアップ 400シリーズ
フレームレス水槽に対応可能なアームは40~51cmまでのサイズに対応可能です。白色LEDですが、光量が強く水草や魚が綺麗に映えてくれます。
テトラ パワーLEDファイン40
テトラの照明の中でも「明るさ」にこだわったLEDライトで、演色性が高いです。
防水機能付きで安全なところも嬉しいです。
テトラ LEDフラットライト LED-FL
青と白のライトシステムを採用し薄型本体で、30~45cm水槽対応可能なアーム式となっています。
ゼンスイ LED PLUS パーフェクトクリア 45cm用
白・緑・青・赤の4色が1つの球に含まれているLEDライト。照射角度が広めなので、水槽内の奥深くまでしっかりと照らしムラが出にくいという特徴があります。
60cm用のおすすめLED
アクアリウム初心者から上級者まで幅広い層に人気の60cm水槽は、手堅く本格的な水草水槽を作るのにもおすすめ。そのため水草育成に向いている波長を含むLEDライトが多いです。
コトブキ工芸 フラットLED 600
白色がメインで赤・青をプラスした3色の高輝度LEDライトで、自然な光を再現しているので水草の光合成を促しやすいです。
テトラ LEDスライドライト LED-4560
本体は厚さ15mmと薄型で、高効率・高照度設計なLEDライト。スライド式ノスタルジックタンドが付いていて45~60cmまでの水槽に対応可能です。
GEX クリアLEDパワー3 600
3色LED照明で、それぞれ単独スイッチで調整可能です。水草や生き物の色が鮮やかになるので、鑑賞目的の方におすすめです。フレームレス水槽にも使用出来る設計となっています。
ゼンスイ マルチカラーLED 600
好きなカラーに調整できるマルチカラータイプの水槽用LED照明です。
リモコン操作で10万通りのカラーを再現できるため、必要な波長や色味を供給できます。
水作 ライトアップ 600
高輝度のLEDチップを採用している白色のLEDライトで、水槽内をしっかりと照らしてくれます。
ゼンスイ LED PLUS パーフェクトクリア 60cm
自然な光で水槽内をくっきりと照らしてくれるので、水草や生き物の淡い色もきちんと確認することができます。照射角度が120度と広いので、水槽の底まできちんとカバーし、水草の光合成を助けてくれます。
90cm用のおすすめLED
90cm水槽用からはより強力な光量のLEDライトがおすすめで、その中でも特にゼンスイの「パーフェクトクリア」がイチオシです。
ゼンスイ ナノレビル 900 水草育成用
超薄型、そして特殊インクを使用することでLED素子周辺に配線がないという特徴があり、水草の育つ波長をしっかりと取り入れているLED照明。前後・左右にスライド可能で90~97cmまで対応可能です。
GEX クリアLEDパワー3 900
青・赤・白の3色それぞれのスイッチが独立しているので、水槽にあった色を使いやすいです。ライトリフトがスライド式となっているので、フレームレス水槽での使用が可能、スリムボディで照射角度が広めと使い勝手が良いLED照明となっています。
コトブキ工芸 フラットLED 900
薄型デザイン、クリアリフトスタンドはスライド式と、使い勝手の良いLED照明です。照射角度も広いので水槽内全体を照らしてくれ、青・赤の波長を取り入れ自然な光を再現しています。
コトブキ工芸 フラットLED ツイン 900
白色がメインですが赤と青の発光波長を含んでおり、赤・青だけのモードも使用可能です。リフトアップパーツはスライド式なので、幅広いサイズに対応可能な商品です。
ゼンスイ マルチカラーLED 900
マルチカラータイプの水槽用照明で、専用リモコンを使い、お好みのカラーに調節できます。1本でマルチな活躍をするシリーズです。
120cm用のおすすめLED
120cmくらいからメーカーや商品の選択肢が決まってきます。初期購入費用もやや高価になっていくので、予算で購入を検討しましょう。
コトブキ工芸 RAY-MAX1200
リフトアップのパーツが可動式なため、照明を水槽に設置したまま簡単にメンテナンスができるだけでなく、オリジナルの色設定でオートサイクルが可能です。天候ボタンを使えば、「曇り」や「雷」「快晴」「月夜」といった照明も楽しめます。
コトブキ工芸 フラットLED 1200
スライド式なので、幅広いサイズの水槽に対応可能、照射角度が120度と広く水槽全体を照らしてくれます。薄型なので水槽上部のスペースも少なくてすみます。
ゼンスイ ナノレビル 1200 水草育成用
水槽内で光のムラが出にくく、水槽内をきれいに映し出してくれます。
150cm のおすすめLED
150cm以上のLEDは強力で均一に水槽内を照らすことのできる、ゼンスイのものがおすすめです。
ゼンスイ LED PLUS パーフェクトクリア 150cm用
高効率なLED素子を使用し光の質にもこだわっているので、水槽内でムラなく光を当てることができます。
ゼンスイ LED PLUS ストロングホワイト 150cm用
光量が強く水草が光合成を行うのに必要としている、「400~500nm」と「600~660nm」の2種類の波長のバランスがよい商品です。
180cm のおすすめLED
180cmサイズの水槽にすすめのLEDは以下の2つです。どちらもゼンスイの商品ですが、比較してみると波長に差があります。
ゼンスイ LED PLUS ストロングホワイト 180cm用
「ストロングホワイト」は、水槽内を満遍なく照らしてくれるので、鑑賞性を高めたいときにおすすめです。
まとめ:水槽サイズに適したLED照明を使用して水草を育てよう!
水槽サイズに合わせたLEDライトでもそれぞれ、機能や波長などが異なります。適切なパワーの照明を使用すればコケが発生しやすくなったり、光がきちんと底面部まで届かずに水草が枯れてしまうことを防げます。
水槽サイズを考慮して、しっかりと照らすことのできるものを選びましょう。
LEDライトについてはこちらの記事も参考にしてください。
金魚に愛を注いでいるWeb担当。
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