海水水槽に必須なアイテムの一つとして知られる「プロテインスキマー」、みなさんはどんなものをお使いでしょうか。
「新規で海水水槽を立ち上げたいので、良いプロテインスキマーを選びたい」「最近パワーが落ちてきた気がするから買い換えたい」という方に、今回は「小型海水水槽」向けのプロテインスキマーをご紹介します!
ご自分の住宅事情、水槽事情などに最適なプロテインスキマー選びのお手伝いをさせていただきます。
小型プロテインスキマーのメリット・デメリットとは
プロテインスキマーというのは、海水水槽によく用いられるアイテムで「水槽の中の生体の排泄物や餌の食べ残しを物理的に取り除く」ために使います。
水槽の水質を悪化する有機物(排泄物や食べ残し)は海水が泡立つとその泡に付着します。その原理を利用して泡にくっついた有機物を泡ごと取り除く仕組みです。スキマーというのは「すくい取る」という意味があるんですよ。
海水魚は特に水質悪化に敏感なので、プロテインスキマーで水質を安定させてあげましょう。ちなみに淡水では泡が発生しないので、プロテインスキマーは使うことはできません。
プロテインスキマー自体については以下のページで詳しく解説していますので、そちらをぜひ参考にしてください!特に初めて海水水槽を立ち上げようと思っている方には勉強になると思います。
さて、こちらのページではそのプロテインスキマーの中でも特に小型のものについて解説をしていきたいと思います!
まずはどんなメリットデメリットがあるか、確認しておきましょう。
メリットは
- 小型水槽や濾過槽にピッタリで、プロテインスキマー自体のサイズが小さいので場所をあまりとらずに済む
- 小型なのでゴチャつかず、見た目をスッキリさせられる
デメリットは
- 大きな水槽ではパワー不足となってしまうことも
- 小型なので細かなメンテナンス作業が必要
以上のようなメリットデメリットがあります。
下の項目でそれぞれについて、詳しく解説していきます!場合によってはメリットを受けられないことも、デメリットを回避できることもありますのでご自分の環境に合わせてみましょう。
メリットについて詳しく解説すると
場所をあまり必要としない!
やはり最大のメリットはこれですね。
水槽自体が小型なのにプロテインスキマーだけ大きくてもアンバランスです。プロテインスキマーはサイズが書いてあることがあり、「小」「大」や、「小型用」などわかるように表示があります。水の量が記載されていることもあります。
小型水槽をお持ちの方は、小型のプロテインスキマーを選びましょう。
見た目がスッキリ
水槽を上手に管理していくには様々なアイテムが必要です。
ライト、フィルター、エアレーション、ヒーター、クーラー、プロテインスキマー…どれもそれなりのサイズですし、電源を必要するので、どうしてもコード類がごちゃつきます。筆者は非常に配線が苦手なのでコードが恨めしいです…。
そんな時、「もっとこのアイテム小さかったら目立たないのに!」って感じることありますよね。そもそも水槽というのは「美しさを見て楽しむ」ものですから、メンテナンス用品は目立たないほうが良いですよね。
デメリットについても解説!
メリットを紹介しましたが、残念ながらやはりデメリットも…。
どんなデメリットがあるか、それは避けなければいけない重大なことなのか、回避方法はあるのかなどの側面から紹介します。
パワーが足りないことも
そもそもプロテインスキマーは水槽内の水をキレイに保つのが目的で設置するアイテムですから、パワーが足りないのでは設置している意味がないですね…。
ごちゃつくのがいやだ!美しいのがいい!と思う気持ちはよ~~くわかりますが、水槽内の可愛い生体たちを快適に、健康に飼育し、あわよくば水換えもあまり頻繁にしたくないなーという実情もこもっているプロテインスキマーなので、パワーが足りなそうなら思い切って大きめものを用意した方があとあと楽なことも多いです。
小型ゆえ、メンテナンスも細かに
本体が小さいので、パーツも小さめになりますから、メンテナンス自体も細かな感じになります。管などが細い場合も多いので、ぞうきんやティッシュが入らないこともありますので、購入時に細いところにも届くようなブラシを用意しておいたほうがメンテナンスが楽に行えます!
有機物を含んだ泡は長く放置するとこびりついて、なかなか取れなくなってしまいますのでこまめにメンテナンスを行ってください。
画像を見ながらメンテナンスしたい!という方は下のページを参考になさってください。
トロピカおすすめの小型プロテインスキマー
トロピカスタッフが厳選した小型プロテインスキマーのオススメを紹介します!
マメデザイン 小型水槽用プロテインスキマー マメスキマー3
ガラス製のプロテインスキマーです。ガラスはアクリルにくらべて傷がつきづらいため、透明感を保ててキレイでいいですよね。
高さが自由に調節できるところ、掃除しやすいスッキリしたデザインがメリットです!
カミハタ 海道河童 小
活性炭入りフィルターとの一体型なので、これ1つでフィルターとプロテインスキマーの両方を務めてくれます。コンパクトな水槽をお持ちの方にピッタリですね!
これを単体で使うなら水30リットルまで、他のフィルターとの併用であれば水60リットルまで対応しています。
ゼンスイ QQ1(キューキューワン)
静音ポンプを採用しているので音が静かなのがメリットのベンチュリー式外掛けタイプです。泡がとても細かいため、不要な有機物を効率的に除去できます!
60cm水槽までならパワーは充分です。
カミハタ 海道達磨
カミハタさんのプロテインスキマーはネーミングがユニークですね。なかなか渋いお名前…。
上で紹介した「河童」よりもパワーがあるので、やや大きな水槽(90cmくらい)でも安心して使えます。たくさんの不要有機物を除去してくれますよ。
音が静かなところも高評価です。
まとめ:お持ちの水槽、環境に合ったプロテインスキマーを選ぼう!
プロテインスキマーは水質を安定させてくれるとても便利なアイテムです。
ですが大きければいいというものではなく、お手持ちの水槽にピッタリなサイズのプロテインスキマーを選ぶほうがメリットがたくさんあります。
こちらのページが、より良いプロテインスキマーを選ぶお役に立てれば幸いです!
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