ライブロックの正しく選び方を知ってますか。
海水魚水槽を設置する多くの場合はライブロックが必要ですが、何年か海水魚水槽を管理しているとライブロックが古くなり交換が必要となるケースも出てきます。
しかし、いざライブロックを購入しようとアクアリウム専門店に行ったとしても、海水魚飼育に慣れていなければ、ライブロックの良し悪しについてはなかなか判別付かないとおもいます。
ライブロックはメリットだけではありません。
いわゆる良い物を選ばなければ、水槽にとって逆効果になり水槽内の生体へ悪影響が発生することを指します。
それでは、意味が無いですし困りますよね。
そこで、ここではライブロックの正しい選び方について解説していきます。
ライブロックの正しい選び方
ライブロックを正しく選ぶにはいくつかポイントがあります。
少し調べれば出てくる内容から、今まで相当量を扱っていなければ分からないポイントまで多岐に渡ります。
ここでは、基本となるライブロック選びのポイントから、今まで数多くのライブロックを扱い分かったポイントまでをお伝えしていきます。
ライブロックの色合い
基本的にライブロックは、石灰藻と呼ばれる紫やピンク色でたくさん覆われている物が、新鮮で微生物量も豊富、そして鑑賞上美しいとされています。
そのため、ライブロックを購入する際は、できるだけ紫やピンク色の石灰藻が付着してあるライブロックを購入するようにしましょう。
逆に、傷んでいるライブロックは下の画像のように黒ずんでいます。
間違っても、白くなっている古いライブロックや黒ずんでいるライブロック、茶色いコケで覆われている汚れたライブロックの購入は控えるようにしましょう。
ライブロックの重量
ライブロックを選ぶ時は、ライブロック単体の重量を非常に重要視する必要があります。
なぜなら、ライブロックは同じ大きさでも、重量が重い物は軽い物と比較し水通りが悪くなります。
水通りが悪くなることで、せっかく入れたライブロックが原因で水質が悪化する可能性もありますので注意が必要です。
また、ライブロックは重さによって金額も変わりますので、重量が軽くできるだけ大きいライブロックを選ぶようにしましょう。
ライブロックの形
ライブロックを選ぶ際は、水槽レイアウトをイメージして選ぶことが重要です。
例えば、アーチ状に水槽レイアウトを組む場合、アーチとなる部分のみ購入しても良いアーチレイアウト制作は困難となるでしょう。
アーチレイアウトを作りたい場合は、土台となる大きめのライブロックを2つ置き、その上にアーチとなるライブロックを1つ置くことで良い水槽レイアウトを仕上げることができます。
このように、1つ1つが良い形のライブロックを選ぶよりも、全体の水槽レイアウトを意識しイメージを沸かし、レイアウトに必要だと考える形のライブロックを選んでいくことが大切です。
ライブロックの臭い
良いライブロックを選ぶ際は、目視だけでなく嗅覚、つまり臭いでも判別することが大切です。
良いライブロックは磯の香りが漂ってきます。
これは、悪いライブロックや古いライブロックではなかなか無い、新鮮なライブロック特有の香りです。
では、悪いライブロックはどんな臭いがするかと言うと、悪いライブロックはツーンとするアンモニア臭が漂ってくるのですぐに分かります。
なぜ、アンモニア臭が発生してくるかと言うと、ライブロック内で生物が死んでしまい腐敗することが原因です。
アンモニア臭のする悪いライブロックを投入してしまうと、水質を整えるはずが逆効果となり悪影響を引き起こしてしまいます。
そのため、必ずライブロックを選ぶ時はアンモニア臭の無い、磯の香りがする新鮮なライブロックを選ぶようにしましょう。
ライブロックの付着生物
ライブロックには様々な生物が住み着いています。
原則バクテリアと呼ばれる微生物のみで構成されていれば良いのですが、なかにはウミケムシやウニ、ゴカイなどの生物が付着している場合があります。
そして、ここが気を付けなければならないポイントで、以下生物が付着していた場合は水槽へ導入する前に処理することをおすすめします。
ウニ
ウニはライブロックを崩してしまったり、サンゴを落としてしまう可能性があります。
レイアウトが崩壊することで、サンゴの調子や水槽の調子が悪くなりますので、ウニはあらかじめ除去することをおすすめします。
カーリー
別名セイタカイソギンチャクと呼ばれる小さいイソギンチャクの仲間です。
このカーリーは増殖が速く、あっという間に水槽内がカーリーだらけになってしまうため、絶対に水槽内へ入れないようにしましょう。
カニ
カニは、コケ取り貝を食べてしまったり水槽レイアウトを崩壊させる、または種類によってはサンゴをかじってしまうカニも存在しますので、善悪の判断が付かなければすべて取り除いて対応することが大切です。
シャコ
水槽内からパチンパチンと音が鳴ったらシャコがいる証拠です。
シャコは水槽メンテナンス時に手を入れた際にハサミで挟まれたら危険ですし、薄いガラス水槽なら割ってしまうと言われています。
なかなか、早期発見は難しいかもしれませんが、ライブロックを水槽内に入れる前によく確認をシャコを含めた有害生物が付いていない確認しましょう。
まとめ: ライブロックの正しい選び方!ショップでライブロックを選ぶときのポイント5選!
いかがでしたか。
ここでは、ライブロックの正しい選び方について解説しました。
ライブロックは海水魚水槽にとって、バクテリア層を増やす意味で非常に大きなメリットがありますが、デメリットもあることを忘れてはなりません。
メリット、デメリットがあることを踏まえて、ここで解説した正しいライブロックを選ぶポイント通りに購入していただければ大きな失敗は少ないはずです。
良いライブロックを選ぶことで格段に水槽管理技術も向上することでしょう。
それでは、素敵なマリンアクアライフをお過ごしください!
熱帯魚業界歴もうすぐ20年!
海水やアクアテラリウムなど、さまざまな水槽を担当してるアクアリストです。
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