観賞魚の中でも特に異彩を放つ姿から「熱帯魚の王様」とも称されるディスカス。
南アメリカのアマゾン川に生息する淡水魚で、古くから人々を魅了し続けてきたお魚です。
ディスカスは流通量が多くほとんどのアクアリウムショップで取り扱いがされていますが、餌付けにややクセがありマニア向けの風貌であることから、「実はディスカスのことをあまりよく知らない」という方も結構多いのではないでしょうか?
そこで今回はディスカスをもっと多くの方に知ってもらうため、生体の基本情報から飼育の魅力までとことん紐解いていこうと思います。
ディスカスとは
ディスカスという名称は円盤(ディスク)状の体型に由来します。
中型シクリットの仲間で軟水を好み、最大で全長20cmにもなる淡水魚です。
ひときわ異彩を放つ美しい姿から「熱帯魚の王様」とも呼ばれるディスカスですが、原産地アマゾン川で発見されたのは1830年頃のこと。
発見直後から爆発的に世界中へ広まり、さまざまな品種改良がされて現在に至ります。
色とりどりの体色をしたディスカスを見ることができるのは、こうした品種改良という努力の賜物でもあるのです。
今でも盛んにブリーディングが行われ、さらに多くの品種が世に出回るようになりました。
また、ディスカスはアクアリウム初心者には飼育が難しいということで有名ですが、飼育難易度を上げている要因のひとつに「ディスカスの繊細な性格」が絡んできます。
優雅に堂々と泳ぐイメージの強いディスカスは意外とストレスに弱く、拒食をしたり水質の悪化で極端に弱ってしまうことがあるのです。
そういった飼育難易度の高さ(クセの強さ)も含めて飼育のしがいがあるディスカス。
アクアリストの多くが一度は飼育したいと夢見る、たくさんの魅力を秘めたお魚です。
ディスカスの魅力
繊細だからこそ育てがいを感じられ、世界中のアクアリストから愛されているディスカス。
ここからはディスカスを飼育する醍醐味・魅力的な面を、
- 独特で鮮やかな模様
- 個体差や種類の豊富さ
- 幅広い価格帯
- 成長していく姿
こちらの4つのポイントに分けて解説していきます。
模様が独特・鮮やかで美しい
ディスカスの魅力としてまず挙げられるのが、鮮やかな体色の美しさです。
水質の変化に敏感なことから飼育が難しくそれなりにコストもかかるディスカスですが、異彩を放つ独特の模様は何度見ても美しく、飽きることがありません。
たとえば青系ディスカスの代表種とも言える・ディスカスには薄っすらとした縞模様に、水面へ光が反射したような独特の模様が入ります。
一方、ブルーダイヤモンド・ディスカスには上記のような模様が入らず、まさにダイヤのように美しいブルーの体色が際立ちます。
このようにディスカスには青・赤・黄・白などあらゆる体色系統が存在し、それぞれの品種に模様や鮮やかな色味が加わって、千差万別の美しさを味わうことができるのです。
個体差や種類が豊富
ディスカスの魅力2つ目は、個体差や種類の豊富さです。
先ほどもディスカスの豊富な体色系統についてご紹介しましたが、実は同じ品種でも個体によって色合いが異なり、現代でも多くの品種が作出されています。
それゆえにコレクション性が非常に高く、個体による色味の違いなどを楽しむこともできるのです。コレクターにはたまらない生き物ですね。
そんなディスカスの中でも特に派手な体色を持つのが、先述したブルー系やレッド系の品種。これらのディスカスの色合いは熱帯魚中随一と言っても決して過言ではありません。
値段に幅がある!
ディスカスは価格幅がとても広く、数百円で購入できるものから1匹10万円を超える高価な個体まで存在します。
たとえばブルーダイヤモンド・ディスカスは模様が入っている個体だと500円程度から購入できますが、模様が入っておらず真っ赤な目をした個体は2~3万円で取引されることもあるのです。
このように同じ品種でも模様の入り方によってかなり大きな差が開くので、「買いかどうか」に着目して購入を検討するのも楽しみのひとつと言えます。
また、ディスカスの育成が難しいのも相まって、「お金をかけて手に入れた個体を丹精込めて育て上げる」ということが飼育者のステータスとなり、それが魅力にもつながっています。
餌にもこだわり!成長がうれしい
ディスカスはその姿だけでなく、餌も独特です。
個体差はもちろんありますが、牛ハツやエビなどを混ぜ込んだディスカスハンバーグと呼ばれる専用餌はとても食いつきが良く、多くのディスカス飼育者に愛用されています。
このような餌はディスカスの成長を促進させるだけでなく、体色をより鮮やかにする色揚げ成分の入ったものも販売されています。
水質に敏感で、ちょっとしたストレスから体調を崩したり拒食を起こすディスカス。
飼育に苦労するからこそ、しっかり餌を食べ成長してくれる姿を見るととても感動し、充実感を得ることができます。
理想的に育て上げる楽しみ!
他の熱帯魚と比べると飼育難易度がかなり高く、美しさに比例して値も張るディスカス。
一筋縄ではいかない生き物だからこそ、理想的に育て上げられたときには大きな喜びを感じることができます。
「水質管理の何が悪かったのだろう」
「どんな要因がストレスだったのだろう」
そういった飼育していく上での困難や失敗の原因を模索するからこそ飼育者として前進していけますし、順調に育て上げられたときの喜びは何ものにも代えがたいものです。
愛情を注ぎ丁寧に飼育すればするほど美しい姿を見せ、価格以上の価値を見出してくれるお魚なので、皆さんも飼育する際はたっぷりの愛情をもって大切に育ててあげてくださいね。
まとめ:熱帯魚の王様ディスカスとは!異彩を放つ美しいディスカスの魅力を解説!
今回は宝石のように美しく鮮やかな見た目と独特な姿をした「熱帯魚の王様」ディスカスについて、その魅力をたっぷりとご紹介してきました。
古くから多くのアクアリストを虜にしてきたディスカスですが、やはりその見た目通り、一筋縄ではいかない熱帯魚です。
しかし、だからこそ飼育のしがいがあり、飼育者として一歩前進できるような機会を与えてくれる生き物でもあります。
この機会に皆さんも、飼育難易度の高いお魚の飼育にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
安易な気持ちでの飼育はおすすめできませんが、大事に育てれば育てるほど、生き物たちはきっと大きな喜びを与えてくれるはずです。
トロピカライターの井上あゆみです。
金魚から熱帯魚・海水魚まで、全部で20種類程度のお魚を飼育してきました。
お気に入りはイエローヘッド・ジョーフィッシュ。怒ったような顔をしているのに、実はかなり臆病というなかなか憎めない海水魚です。アクアリウム初心者の方でも楽しく読めるような記事を書いていくので、よろしくお願い致します!
未だに、ディスカスを難しいと言ってる店が有ることにビックリ‼️
僕が飼ってた30年前に点適方が開発されてからはディスカスは難しくなくなった‼️
幼魚も毎日点滴方で90%の水替えで高価な器具が無くても飼育出来るようになってる‼️
がこの方法をショップが教えると売上額が上がらないから教えることはない。
ディスカスはダブルブリランテ二つ有れば十分育てられる‼️
ディスカスが難しいといわれるのは、餌を食べてくれないことがあったり、水温を高めに設定したりなど、他の淡水魚と比べてちょっぴりイレギュラーに感じられ、初心者にはやや敷居が高めだからですね。
現在はおっしゃる通りにとてもよい飼育環境を作る方法がいくつもありますので、ディスカス飼育に挑戦する方が増えると良いなと考えています。