コケ取りをしても翌日にはコケが生える原因とは!対処法を解説します

水槽のコケ取りをしたにも関わらず、翌日にはコケが生えてしまう。そんな経験ありませんか。

筆者はいままで数多くの水槽管理をしてきましたが、水槽のコケ取りをした5分後くらいにはもうコケが生えてしまったという経験をしています。
水槽に生えてくるコケにはいろいろな種類があり、コケの種類を見抜き適切な対処をしていかなければ、美しい水槽管理をすることが難しくなります。

では、実際にどのようなコケが出た時に、どんなコケ取り方法をするのがベストなのか。
ここでは、アクアリウム水槽を管理していることで誰もが一度は通る悩み道である、すぐに生えてしまうコケ問題について、原因と対策について解説いたします。

コケが発生する原因とは

水槽のコケ
まずは、水槽にコケが生える原因を知っておくことも非常に大切です。
そもそも、水槽にコケが生える原因は、光と水槽内の栄養です。

極端なお話で言えば、水槽の中に生き物を何も入れない状態で、24時間暗幕をかけて管理することで、ほとんどコケが生えない環境を作ることができます。
しかし、人間が鑑賞する、または熱帯魚を飼育管理する以上、そのような対策は非現実的です。

水槽に熱帯魚を遊泳させ給餌をさせる、水槽に照明を設置し光を照射させて水草を育成せつつ水槽システムを上手にコントロールすることが、コケ対策において最も重要な要素となります。
まず、水槽にコケが生えて悩んでいる方は、ここを意識して改善できる点は改善できるようにしましょう。
そして、ここからは上記対策をしっかりしているにも関わらず、すぐにコケが生えてしまう問題に移ります。

一般的に言うすぐにコケが生えてしまう問題は、水槽設置当初だけではありません。
ずっと綺麗に水槽管理ができていたにも関わらず、ある日突然コケに覆われてきてなかなか消えないという問題は、ただのコケではないのです。
ここに気づくまでにはなかなか時間がかかるものです。

これから、そんな特殊なコケについて解説していきます。

 

すぐに生えるコケの種類

黒ひげゴケが生えた水草
水槽のコケ対策には自信あった、または昨日掃除したばかりなのにもう生えてしまったなどの問題は、ただのコケ対策では不十分ですし解決出来ないことが多いでしょう。
ここでは、すぐに生えるコケ対策について、解説していきます。

藍藻

水槽のコケ取り
ベットリした糊状のコケは、この藍藻が原因の可能性が高いでしょう。
緑色のベットリしたコケが特徴で、この藍藻をただスポンジでコケ取りをしたり、ヘラなどで水槽内に撒き散らしてしまうと、被害が拡大してしまいます。
藍藻を除去する時は、水を抜く時にホースで吸い出してください。
水槽内に撒き散らさないで藍藻除去するには、最も効率の良い方法です。

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もし、どうしても吸い出せない位置に藍藻が生えてしまっている場合は、スポンジで擦ったあと撒き散らさないように毎回スポンジをバケツの中で絞ってください。
とにかく、撒き散らさないことが大切です。
当然ですが、そのスポンジを他の水槽で利用してしまうと感染してしまうので、藍藻をこすったスポンジは他の水槽で再利用しないようにしましょう。
あとは、フィルターの目詰まりや水槽内の生体数が多すぎないか確認するようにしましょう。

アオコ

水槽のアオコ
水槽のコケ取りをしたにも関わらず、翌日には水槽面をコケがうっすら覆っている場合はアオコかもしれません。

アオコは、全換水したとしても消えにくいコケなので、アオコ除去剤を使用するか、殺菌灯を使用して除去することをおすすめします。

ただし、アオコ除去剤は水草水槽での使用ができない他、なかには熱帯魚水槽にも使用できない商品もあります。
筆者のおすすめは、ニューモンテです。

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もし、アオコ除去剤を使用した場合は、使用してアオコを撲滅できたら水換えをして除去剤の効力を薄めていきましょう。

アオミドロ

水槽のアオミドロ
水草や流木、石などに付着しやすい糸状のコケです。
アオミドロも藍藻同様、撒き散らすことは厳禁ですので、可能な限りホースで吸い出すことをおすすめします。
ただ、アオミドロはヤマトヌマエビなどのコケ対策生物が非常に効果を発揮してくれます。

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アオミドロに悩まされている場合は、水槽のコケ取り生物を増やしつつ、照明時間を短縮させたり餌の量を調整するようにしましょう。

まとめ: コケ取りをしても翌日にはコケが生える原因とは!対処法を解説します

水槽
いかがでしたか。
ここでは、すぐ水槽にコケが生えてしまう原因と対策について解説しました。
水槽にコケが生える原因はいくつかありますが、水槽掃除をした直後にコケが生えてくる時は、ただのコケではなく何か原因があると判断し、適切に対処していくことをおすすします。
原因と対策を知っていれば、どんなコケが生えてもサッと対処できます。
最後になりますが、ろ過フィルターや水槽内のバクテリアに無理をさせず、水槽管理を最優先にして機材や生体量に余裕をもたせることが大切です
余裕をもたせることで水槽管理が圧倒的に簡単になりますので、この点を加味してアクアリウムを楽しんでいきましょう。

 

2件のコメント

  1. ねこねこね より:

    アオミドロも藍藻も、撒き散らす前に吸い取るとは、難しそうですね。
    あっという間に水槽全体に広がってしまいそうですが、、

    1. アクアガーデン編集部 より:

      コメントありがとうございます。
      コケや藍藻を効果的に吸い出すのは難易度が高いです。
      もっとも確実に抑制できるのは殺菌灯を設置する方法ですが、初期費用が掛かりますし、結局のところ、こまめに掃除を繰り返しながら、水槽環境を改善していくことが求められます。

      こちらのコラムもご参照ください。
      ・水槽にはなぜコケが生えるのか?コケが生えるメカニズムを知って管理を楽にしよう
      https://t-aquagarden.com/column/algae_mechanism
      ※外部サイトが開きます。

      何卒よろしくお願いいたします。

※返信にお時間をいただいております。
弊社公式サイトのお悩み相談フォームですと早めに返信できますので、よろしければそちらもご利用ください。

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