ここではアクアリウムを始めるのに、最低限必要な物と準備の考え方を解説していきます。水槽は見た目よりも重量があるので、設置の下準備はしっかり行うことをおすすめします。
アクアリウムに必要なもの
魚を飼育するために必要な最低限のアイテムです。
水槽の基本構造はシンプルですので、まずはあれこれ機材を取り付けるより基本設備を揃えます。実際に運用してみて必要性を感じたら設備を追加していく方が、無駄がなく失敗しにくいです。この項で紹介している底砂も、魚の種類や場合によっては敷かないことがあります。
魚飼育で最低限準備したいアイテム8つ
水槽・飼育容器
魚や水辺の生き物を飼育するための容器です。ガラス製、アクリル製、プラスチック製が主な素材で、サイズも超小型のものから2mを超える大型まであります。ガラス製はアクリル製よりやや重いですですが、傷がつきにくくメンテナンスが楽という特徴があり、初心者にオススメの水槽です。
水槽台・設置台
水槽はそれだけでも数kg以上ありますが、水を入れると20kg以上は軽く超え、30cmキューブ水槽でも29kgに達します。これを普通の家具に載せるのはとても心配ですね。耐荷重のあるキャビネットなら問題なく置けますが、設置面が水平でない台は水槽に負担をかけ、破損の原因になります。重い水槽は専用の水槽台に載せましょう。
水槽マット
水槽の下には必ず水槽マットを敷きます。水槽と設置面の間にかかる圧力を和らげ、双方への負担を軽減し長期間の設置でも耐えられるようにしてくれます。人の出入りや地震による振動・揺れ対策として、必ず採り入れましょう。
ろ過フィルター
ろ過フィルターや方式は飼育予定の生体にあわせて選びます。熱帯魚や水草を育てるなら『外部式』、金魚など酸素が必要な生体には『上部式や投げ込み式』、強い水流が苦手なエビや稚魚などは『底面式』、海水魚水槽や大型魚には『オーバーフロー式』など、飼育生体との組み合わせは多岐にわたります。
ろ材
ろ材の種類はろ過フィルターによって効果的なものが変わります。『セラミックろ材』は外部式や上部式、オーバーフロー式に。『ウールろ材』は形状があえばすべてのフィルターで使用可能です。基本的にフィルター内に容れやすいか・メンテナンスしやすいかで選びます。
カルキ抜き
水道水には塩素(カルキ)が含まれています。魚にとって無害ではないので水換えする際には必ずカルキ抜きで中和します。安価な固形タイプ(ハイポ)や計量しやすい液体タイプがありますので、使いやすい方を選びましょう。
水温計
水温は水槽内のすべての生体や水草に影響を与えます。水温はアクアリウム自体のコンディションに影響しますので、常に目視で状態にします。ガラス製のアナログタイプとデジタルタイプがあります。
底砂・砂利・ソイル
底砂や砂利は水槽レイアウトとしてだけでなく、バクテリアの住処にもなります。ソイルは栄養分を豊富に含んでいるため水草育成やエビ繁殖の必須品です。生体を落ち着かせる効果もありますが、場合によっては敷かずに飼育することもあります。
あくまで基本設備なので保温器具(水槽用ヒーターや水槽用クーラー)は省いています。
熱帯魚や海水魚を飼育する場合は必ず用意しましょう!
必要なものは飼育生体で変わる!
必要な飼育器具や資材は、飼育予定の生体や飼育容器のサイズによって変わります。
飼育する生体が決まっている場合は、準備や購入より先に飼育条件・環境を確認することをおすすめします。
逆に、水槽が用意できていて飼育生体が決まっていない場合は、その環境や設備にあった生体を選びます。
複数の種類の魚を泳がせるときは、混泳相性なども忘れずにチェックしましょう。