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危険!? 気になる!? 危ない魚たち!  ~ガー編~

危険!?怖い?!危ない魚たち!

元ペットショップ店員が送る「危険!?気になる!?危ない魚たち!」シリーズ第一弾です!
このシリーズでは 猛毒や鋭い牙や棘、外来魚についてと、日本の絶滅危惧の魚についてなどを特集していきます!

さぁ第一弾の今回特集するのは 『ガー』です!!
最近ニュースなどでその名前を聞く方も多いかもしれません。

なぜニュースに上がる様になってしまったかをお教えします!

ガーってどんな魚!?

ガーは古代魚の仲間で細長い口と鋭い歯が特徴的な魚です。
ペットショップ等では稚魚(赤ちゃん)の大きさ、だいたいマッチ棒位の細さで5~6㎝の大きさで販売をしていますが、大きくなると3mを超す種類もいます!
ですが飼いやすくカッコいい人気のある魚でもあります!

ガーのどこが魅力的!?人気がある!?

私の考えるガーの魅力は「迫力!」だと思っています。あの大きな体で水槽内をゆっくりと泳ぐ様やエサの時になるとクッとかわる表情等々、、、言い出したらキリが無いです!

様々な柄や模様、色があるためにそれを良くしたい!というマニアックな方もいれば、見た目、捕食シーンともに格好がいい!という考えの元飼ってしまう人が多い様です。
私がペットショップにいた時は後者の理由での質問をよく受けました。

そして購入した人に、何故ガーを飼うのかと聞くと、理由として多いのが、
「他の中型大型魚とあまり喧嘩をしないので混泳(一緒に飼える)出来るから」です。

私はガーとアロワナ、ポリプテルス等を一緒の水槽で飼っていた時期がありますが全く喧嘩をしませんでした!
その魚の性格にもよるかもしれませんが、、、

上の写真は私の家の水槽写真です。
今は魚を別々にしているのでだいぶ昔の写真ですが、、、汚くて見えにくくすみません

写真の通りガーとアロワナ、ポリプテルスなどいますがみんな仲良くしていました

ガーって水槽でも飼えるの!?

大きさが3mを超す魚を水槽で飼う!?と思う方もいらっしゃるかもしれません。

種類により大きさが異なるので小さいサイズの子もいますので飼えるのです!

一番大きくなる種は「アリゲーターガー」

お店などでよく販売をされているのは「スポッテッドガー」という種類になります。
こちらは大きくなっても60cm前後のため人気が高い種類です。

ペットショップ等では、稚魚(赤ちゃん)の状態の5~6cmでマッチ棒ほどの細さで販売していますが、ちゃんと餌を上げていると一年後には30cmまでなってしまいます!
そこで驚く方も多いと思います。

稚魚の時は温度などに気を配らなければいけませんが、大人になってしまえば病気には滅多に掛りません!

ガーの何が危険なの!?

最近ニュースなどで耳にするガーですが、川や湖などにいて、人を傷つけたり、在来種(日本にいる魚)を食べてしまったり等があります、、、
ガーは、ほとんどの種が鋭い歯を持っており、その歯で魚やカエル等を捕食する肉食魚です。水面近くで何かがチラつくと、ガーは「餌がいる!」と思ってしまうのです。
その為、人が通ると餌と勘違いしてしまい噛みつくことがあります。

私も一度だけ噛まれたことがあります。それは水槽のお掃除中にふちに手をかけてガーに少しだけ見れる位置に置いたまま、よそ見をしてしまったからですが、、、すごく痛かったのを覚えています

そして食欲旺盛な魚でもあります。日本の寒い川で生き延びる為にと沢山の魚を食べます。
そのせいで日本の魚が食べられ減ってきています。

ですがガーにしてみれば死活問題、生きる為に仕方なく食べているのです。

ガーは何故日本の川にいるの!?

ずばり言いますと「無責任な人が川に捨ててしまうから」です。
お店などで見て衝動買い、そこからどんどん大きくなるし水槽は買い替えなくてはいけない、毎週の水換えも水量が多く大変ですし、餌代も馬鹿にならない。
このような理由から「飼い切れない」と思った人が川に放流をしてしまうからです。

事前にその魚のことを知っていればこんなことにはならなかったはずなのに、、、。

ガーを飼えない様に規制しないの!?

実はなりそうなんです!!
ガーは平成30年4月から販売、購入、飼育、運搬が禁止になる予定なんです!

今飼っている人はどうすればいいの!!
今ガーを飼っている人は規制開始されたら六ヶ月以内に環境省に「飼っている」という届け出を出さないといけません!それをなしに飼ってると違法になってしまうのです。

何故そんなに遅いの?
もしもすぐに規制開始してしまうと、今飼っている人は環境省に届けを出さないといけないので、それが面倒くさい為川に逃がしてしまう人がいるのではないか?というのを危惧して、少しずつ喚起をしていくためです。
もしも飼っている人が身近にいましたら教えてあげて下さい!

ガーには罪はありません。。いけないのは心無い行動で魚を川などに捨ててしまうことです。
飼いきるのが難しい、、、と思っている人がいましたら、もしよろしければ近くのアクアショップ等に引き取ってくれないか、と聞いてみてください。お店にもよりますが、OKしてくれるお店もあります!

あなたが何気なく飼育しているその生き物も…もしかしたら、特定外来種ではありませんか?

最後に魚についての豆知識!

ガーはもともと暖かい川で暮らしていた為、日本の冬を越えるのは難しいのです。
その為排水溝近くなどの比較的暖かい所に潜んでいることもあります。
川釣りが好きな方は是非気をつけてください!

そして飼おうか迷っている方、飼っている方、「ちょうど泳げているし」くらい水槽サイズですとヒレを擦ってキズが付いたり、目垂れという病気になってしまうかもしれません!

ですので大きい水槽に変えることをオススメしています!

コメント

  1. 匿名 より:

    本当にガーは危険なのでしょうか?
    人に慣れている大型魚は餌と誤認したりじゃれあいで噛んでくることはありますが野生のガーが噛みついてくるというのは考えづらいと思います。
    見た目だけで判断されると特に危険ではないのに規制されたりして観賞魚として飼えなくなるデメリットのほうが目立ちます。
    実際問題ガーが生息している現地ではそんなことはありませんし…

    • 中島 より:

      規制されたのは、野生の生体を食べてしまうからですね。ガーも生きていくためですので、絶対に放流しないでほしいです。
      ガーが危険ではなく、ガーの範疇に人間が入ってしまうから危険なんだと思います。
      大型魚も人に慣れてくれるし人懐っこい子もいます。
      でもやはり、お互いのボーダーラインに触れてしまうとどうしても問題が起きます。
      イメージだけで悪と決めつけるようなことだけはしないであげてほしいです。