日本の川にアリゲーターガーが泳ぐ!?
高知市内の川で高校生がアリゲーターガーを釣り上げたというニュースがありました。
これは、もうお分かりかもしれませんが『すごい大物を釣り上げちゃったねー』という話ではありません。
日本の川にいるはずのない、獰猛な外来種が生息していたことが問題なのです。
現在は、桂浜水族館が保護しているそうです。
このアリゲーターガーの体長は、80cmあったそうです。
アリゲーターガーとは、外来種の肉食魚で日本では趣味として飼われることの多い魚です。
口を開けたら歯が鋭く、まるでワニが口を開けたときのような歯が並んでいます。
幸い、人に噛み付いたりはしないようですが、80cmになると見た目もかなり獰猛ですね。
ガーはこんな魚です!
水族館では、このアリゲーターガーを展示することにしたそうです。そうすることで、来場者にみてもらい、最後まで責任を持って飼育することの大切さを伝えたいのだそうです。
では、なぜこんなことが起こってしまうのでしょうか。
5cmの魚が成長して150cmを超えることも!?
アリゲーターガーは、熱帯魚ショップなどで普通に売られています。ネットショップでも買えます。この魚を飼育することに特別な資格も必要ありません。
通常は、成魚ではなく、幼魚で5~10cmの大きさのものが売られています。
5cm程度だったら、普通の熱帯魚ですよね。幼魚なので、見た目も可愛いものです。
しかし、なんと、この魚は大きくなると150cmを超えることもあります。
しかも結構急激に成長します。数年で1メートル近くなることもあるでしょう。
この過程で、飼えなくなってしまう人がいるわけですね。
大きくなるのは、最初からわかっているのでずいぶん身勝手な話に聞こえます。
でも実際に、日本の川にアリゲーターガーが泳いでいるので、恐らくそういう人が魚を川に放したのでしょう。
そのようなあおりも受けて、2018年4月から、ガーの飼育に許可が必要になります。
魚の成長を予測して水槽を選ぼう
体長が大きくなる魚を飼うときは、事前に調べたりすれば予測できるはずです。
十分な余裕をもった、成長したときに合わせた水槽を選定しましょう。
また、生体が大きくなるに従って、水槽も大きくしなければなりません。買い替え資金なども念頭に置いて計画して下さい。
5~10cmの魚を飼うときは、一般的に60cm程度の水槽で十分です。しかし、成長すると1メートルを超えてくるような魚だとすると、最初から水槽の買い替えも想定して90cm程度の水槽を用意すると良いでしょう。
人気があって大きくなる魚
今回は、アリゲーターガーが問題になりました。他にも大きくなる魚はたくさんいます。
代表的な例を上げていきましょう。
アロワナ
こちらもアリゲーターガー同様、幼魚は5~10cmで売られていますが、大きくなると1メートルを超えることもあります。
また、大型魚として愛好家が多い魚でもあります。
レッドテールキャット
これは、大きくなると2メートルを超す場合もあります。通常の飼育環境だと底まで大きくはなりませんが、1メートルは超えてきます。
ピラクル
この魚は強烈に大きくなります。
10cm程度で売られていますが、数メートルという大きさに成長します。
2~3メートルになったら、普通の家では飼えませんよね。
ポリプテルス
数センチで売られています。
大きくなれば1メートル近くなるものまでいるので注意が必要です。
大きくなった時のセイフティーネット
責任を持って最後まで飼うのが大前提ですが、それでも様々な理由で手放さなければならない状況もあるでしょう。
そんな時でも、絶対に川や海に魚を捨てないで下さい。
- 熱帯魚ショップに聞いてみる
熱帯魚ショップが引き取ってくれる場合があります。何件か当たってみましょう。 - おさかなポストを利用する
おさかなポストっていうのが魚を回収したり、里親を募集してくれたりする施設があります。
このあたりのことは、こちらの記事に詳しいので、参考にしてみて下さい。
事前によく調べてから飼いましょう
外来種を川に放すと、生態系が乱れます。そうなると、日本古来の種が被害を受けたり絶滅する場合もあるでしょう。
また、獰猛な種は、ただ川に泳いでいるだけでも人にとっても危険です。
川遊びをしているところにピラニアが泳いでいたら嫌ですよね。
そうならないように、大きくなる魚を飼うときは事前によく下調べをしてから飼うようにしましょう。
魚は、水槽設備がないと飼えません。魚が大きくなるということは水槽自身も大きくしなければいずれ飼えなくなります。
その辺も考慮した上で、飼育するようにしましょう。
知る人ぞ知る、東京アクガーデンのトップ代表CEO。
魚の知識は少ないけれど、熱帯魚業界は熱く語ります。
20キロ痩せたことが一番の自慢、ダイエットも仕事も同じだー!!