コケリウム水槽って何だろう??
最近話題のコケリウムについてご存じでしょうか。
初めてその言葉を聞く方もいると思いますのでご説明いたします。
簡単に申し上げますと、コケリウムとは水槽でコケを使用したレイアウト水槽のことです。
ただ、ここで勘の良い人は気付いているとおもいますが、以前からコケ【】を使用した水槽は存在しております。
まず代表的なもので言うと、アクアテラリウム水槽がというものです。
これは、水槽内で自然の陸地と水場を兼ね備えたもので水場にはメダカ、陸地にはトカゲやヤモリなどの生物をいれ自然界を再現します。
では、このアクアテラリウムとコケリウムの違いは何でしょうか。
それは、基本的なコケリウム水槽は水生生物を入れないため水をはりません。
ろ過機材も必要なく、霧吹きを吹きかけるだけで維持できるのが特徴です。
そのため、初心者でも簡単に飼育でき手間いらず、誰でも簡単に設置から飼育管理までできることが流行っている最大の理由だとおもいます。
コケの種類について
いくら霧吹きだけで簡単に飼育できるといっても、コケの中には育成が簡単なものから難しいものまでいろいろな種類が存在しています。
コケリウムを上手に維持管理する上で、じつはこのコケ選びが非常に重要なウエイトを占めております。
そして、そのコケを手配するのもなかなかハードルが高いかもしれません。
そこで、今回はコケリウム水槽に向いているコケを何点かご紹介いたします。
- ハイゴケ : 半日蔭
- ホウオウゴケ : 半日蔭
- ホソウリゴケ : 日向
- マンネンゴケ :半日蔭
- ムチゴケ : 半日蔭
- コスギゴケ : 半日蔭
- シッポゴケ : 半日蔭
- オオミズゴケ : 半日蔭
- アカハシラゴケ: 半日蔭
- コツボゴケ : 半日蔭
- フデゴケ :半日蔭
- ギンゴケ : 日向
- スナゴケ : 日向
『半日陰 とは1日の中で数時間だけ光が当たる場所を好む。
日向 とは1日に5時間以上日が当たる場所を好む。 コケの事を指します』
ざっと入手しやすく育成も簡単な種類を書いてみました。
これを見てみると理解できることとしまして、ほとんどのコケは1日の日照時間は短くて良いことが分かります。
このことから、コケリウム水槽には水槽用照明は特に必要ありませんね。
自然光を上手に取り入れ、数時間日光が当たる場所に置くことが成功への秘訣です。
土の選び方について
コケの育成に土は非常に重要です。
今回は、水槽メーカーが出しているソイルという土を使用することをオススメいたします。
土の厚さは、好みで問題ないですがオススメとしては、容器手前を3センチ程度敷き容器後ろの土が高くなる様、斜めに傾斜をつけていくと奥行き感が出て良いですね。
そして土を敷きつめたら、崩れない様霧吹きをまんべんなく吹きかけます。
コケリウム水槽の簡単な作り方!
レイアウト部材について
コケを張る前に、お好みで石や流木などのレイアウト品を使用する場合はここで配置します。
容器に立てかけると傷が付く可能性があるため、原則自立できる様配置することをオススメします。
コケの盛り付け
土を敷きつめ霧吹きを終えたら、コケ(苔)を配置していきます。
ここで美しく見せるポイントは隙間が無い様に綺麗に敷きつめることです。
細かい部分はピンセットを使用し少しギュギュッと押し詰めましょう。
少々強く押したり、コケ(苔)同士が重なるくらいは問題ないです。
仕上げ
最後に全体的にまんべんなく霧吹きを吹きかけ、容器に余計な水分が付いているのを拭きとったら完成。
まとめ:コケリウム水槽の管理方法
一番簡単な裏技をご紹介します。
それは、ソイル部分の6割~8割程度を水を張ります。
これにより植物が必要となる水分をソイルから吸収します。
霧吹きは1週間に1回程度で結構です。
熱帯魚業界歴もうすぐ20年!
海水やアクアテラリウムなど、さまざまな水槽を担当してるアクアリストです。
アクアリウム専門のYouTubeチャンネル『アクアリウム大学』も配信中!
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