熱帯魚・金魚の水槽・アクアリウム情報メディアサイト「トロピカ」

フォローする

鯉を飼ってみよう

鯉を飼育するというと皆様はどんなイメージを持たれていますか?

お金持ちが飼っているイメージ!
庭があり、大きい池がないと飼えない!
鯉は高い!
毎日餌を欠かさずにあげないと死んでしまう!

そんな意見が多いですよね。
実は飼っている方に聞いてみると全く難しくなく、気軽に飼育ができる魚なんですよ。

安い鯉は¥500前後から購入ができ、お小遣いで子供でも手に入れることができます。
中には鯉の品評会などで価値が上がったものは数百万円もする鯉がいますが、一般に高級な鯉はごくわずかです。

鯉は日本以外でも人気!

今は外国人が日本に来て、鯉を買い付けに来る為に新潟まで足を運んでいるのをご存知でしょうか?
年に一度開かれる新潟県鯉品評会では、7割の方が外国人観光客で鯉を購入しているそうです。
秋から春先になると買い付けのために外国人のバイヤーやマニアが新潟の小千谷市まで押しかけます。
その時期になるとなんとバスで鯉の買い付けのツアーまであります‼︎これは日本人も知らなかったツアーですよね。
高額で取引されているのは『昭和三色』『大正三色』『紅色』の三種です。そして泳ぎ方の優雅さで値段が変わります。
海外で人気な為、鯉の輸出量が8〜9割が海外用として需要があります。
鯉を輸出している国
ドイツやオランダ、フランス、イギリス、アメリカ、東南アジアなど観賞用の錦鯉の輸出が増えています。

基本的な鯉の種類

真鯉(まごい)

公園などにいる普通の黒いコイ。別名(鱗鯉)とも呼ばれて鯉釣りなどする際に多くみられる品種。
鏡鯉(かがみこい)

ヨーロッパで品種改良された鯉でドイツ鯉という分類に分かれている。ウロコが全体的に少ないのが特徴。
革鯉(かわごい)

こちらもドイツ鯉の分類に分かれている。ウロコがほとんどなく,触った感じがツルツルしているのが特徴。
錦鯉(にしきごい)

観賞用として色彩や斑点など体色を改良されたものを言います。

さらにこちらの観賞用として人気の高い錦鯉はなんと100種類以上

錦鯉の種類

大正三色(たいしょうさんけ)

白色の体に赤と黒の模様が入っている。
昭和三色

頭にはちまき模様の墨が出やすい。大正三色と比べると墨の量が多いのが特徴。
銀鱗紅白

白色の体に鮮やかな紅色がしっかり付いている華やかな錦鯉。
秋翠(しょうすい)

浅黄とドイツ種の交配から産まれたものが秋翠。

体全体が浅黄色になっている。体表にはうろこがなく,背骨に大きなウロコがあるのみです。

浅黄(あさぎ)

頭部以外の体部が青系で,全体的に網目模様がある。
ヒレナガ錦鯉

二本の錦鯉とインドネシア原産のヒレナガ鯉の交配。名前の通りヒレが長いのが特徴。
五色

大正三色の白・赤・黒と,浅黄色の青・濃紺の五色に昔は名前の由来があった。
白写り(しろうつり)

白と黒の色彩が鮮やかで人気の種類です。

鯉の特徴など

鯉はとても丈夫で適応力があります。
1〜2週間くらいなら餌をやらなくても大丈夫!なんと胃袋がないんです!
適応力が高く、冷たい水温5℃〜高めの35℃まででも生きることができます。ただ,常に35℃以上だとさすがに弱ってしまうのでファンやクーラー,そして直射日光が当たらないようにスダレなどの対策が必要。
広い池がなくても大丈夫!
金魚と飼育方法は同じで手軽!水換えは必ず真水ではなくカルキを入れて塩素を抜きましょう。

自宅で飼うために必要な道具

水槽
小さい鯉なら40cm〜の水槽で飼育が可能。最初のうちは小さな水槽で飼育すればあまり大きくなりません。
鯉は住む水槽サイズに合わせて成長をしていきます!
大きくなったら水槽も合わせて大きくしてあげればマンションでも鯉を飼育することは可能です。

濾過層フィルター、外部フィルター
鯉はよく水を汚すためパワーのある濾過装置がおすすめです。

エアーポンプ
濾過装置に適したサイズのポンプが必要。酸欠を防ぐために入れましょう

砂利
水が汚れやすいためあると良いです。また、入れるとバクテリアを増やす役割があります。

ヒーター
室内で温かい部屋であればそれほど必要ではないですか、玄関や外の水槽など環境が寒い場所にある水槽だと鯉が冬眠することがあります。

水草
鯉は水草をよく食べますが、引っこ抜かれることもあるためしっかり植える工夫が必要です。

鯉を飼うと愛情が湧いてきます

餌をあげる時に鯉は側線という器官を通して感じる振動を頭部にある内耳で判断します。

人よりもわずかな音を瞬時に察知するので,いつもの場所で餌を与えると勢いよく群がってきます。

とても美味しそうに食べてくれるので餌を与える時間がとても楽しみになってくるかと思います。

鯉の種類によっては安かったり高かったりしますが,どちらも同じ命がある鯉なので長く育てられるように環境を整えてあげましょう。