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【画像で解説!】アクアテラリウム制作を始めるまでの準備や必要機材とは

弊社では現在に至るまで、アクアテラリウム水槽を数多く手掛けてきました。

とくに、本格的なアクアテラリウム水槽のお問い合わせをいただいた際は、お客様の要望を忠実に再現できるよう、アクアテラリウム水槽を作製する上で大変重要ないくつかのポイントをしっかり抑えてから作製にとりかかります。

このポイントを抑えることで、水槽レイアウトはもちろんのこと、その後の維持管理のメンテナンスへも大きく影響してきます。

今回は、まずアクアテラリウムを設置することを決めてから、必要な資材や注意事項などの準備について掘り下げてお伝えしていきたいとおもいます。

アクアテラリウム水槽の設置場所について

アクアテラリウム水槽の設置を考えてから、はじめに行うことは水槽の設置場所を決めることです。

設置場所を選定するときは、下記2点の抑えた場所にすることをオススメします。

  • 直射日光が当たらない場所
  • 床が水平な場所

直射日光が当たる場所を選んでしまいますと、不必要なコケの異常増殖や水温上昇など、水槽管理にとって安易に処理することが困難な問題が発生する可能性が一気に高くなります。

また、配置する植物(特に苔)にとって、直射日光というのは致命的なダメージを与えかねません。

しかし、どうしてもその場所に設置をしたい場合は、カーテンを設置し、直射日光が入る時間帯は遮光すれば、設置条件をクリアできます。
開閉する手間はかかりますが、確実な方法です。

もう1つの、床を水平にする理由は、水槽を傾けて設置してしまうと、水槽本体へかかる負担へばらつきが発生し、水槽本体が破裂するリスクが高まるからです。

そのため、もし床に若干の傾斜がある場合は、水槽台の下に塩ビ板などを挟み込み、水平をとるようにしましょう。

水槽の配置場所を決めたら、次は水槽の選定に移っていきましょう。

アクアテラリウム水槽の選定について

以前の記事でも書きましたが、アクアテラリウム水槽は前面カットされているアクアテラリウム専用の水槽の使用を強くオススメします。

前面ガラスカットされている水槽は陸上の植物を遮るものがないため、アクアテラリウム水槽の醍醐味である、コケやコケから滴る水の雫、滝等の水の流れを、より間近で観賞することができるため、アクアテラリウム水槽を最大限楽しめる仕様となっています。

水槽サイズについては、本格アクアテラリウム水槽を作製することを踏まえた場合、横幅60センチ水槽以上の大きさを選定することが望ましいです。

アクアテラリウム水槽の場合、水槽上にフタをしないケースがほとんどです。

そのため、水槽の飼育水が著しく蒸発します。

水槽へフタをしてしまいますと、湿気により水槽の内面に水滴が付着し、観賞上への影響や、陸上の植物が湿気により枯れやすくなるというデメリットが発生します。

(もし、フタをするなら、日中は外し夜間のみフタをすることで、水槽内の湿度管理は解消されていきます。)

足し水などのメンテナンスは必須になってはきますが、ある程度水量の確保できる、60センチ程度の水槽を選定することをオススメいたします。

アクアテラリウム水槽用専用台について

こちらは、一般的なアクアリウム水槽と変わりはありません。

各専門メーカーの商品一覧から、水槽サイズと水槽重量にあった水槽台を選定してください。

水槽台と一口にいっても、骨組みだけの架台や棚のようなキャビネット状の物まで、種類は様々です。

別に何でもいいや、と思うことなかれ。水槽台の材質や形状、色も、アクアテラリウムが完成した後の印象に大きく影響します。

また、ガラスの水槽を置くときは、水槽台と水槽の間に、必ず水槽用マットを敷きましょう。
滑り止めになる他、衝撃を吸収してくれるので水槽の破損を防ぎます。

こちらの記事を水槽台選びの参考にしてください。

レイアウト構図について

ここからが、とくにアクアテラリウム水槽を作製する上で大切となります。

まずは、白紙に完成図の水槽をイメージし、縮尺を揃えて絵を描いていきましょう。

ちょっと絵は苦手だから…という方も心配無用です。自分が分かればいいのです!
スケッチ程度の物で構いません。

この絵を描くことで、より忠実に理想のアクアテラリウム水槽を再現することができるようになります。

縮尺を揃えることで、レイアウト部材の必要サイズや量もある程度イメージすることができるようになります。

また、レイアウトの絵に水の流れをつくるための配管の取り回し図なども盛り込むと、ろ過器の選定する際に非常に参考になります。

ちょっと面倒に思いますが、手を抜かずしっかり書き込んでいくことが理想のアクアテラリウムを作るポイントです。

アクアテラリウム水槽照明の選び方について

アクアテラリウム水槽における照明の選定ポイントは、上の写真のように、ライトアームライトリフトスタンドが付いているものを採用することをオススメします。

アクアテラリウム水槽の多くの場合、水槽フタが無いことや、流木などのレイアウト部材や植物が水槽のトップから飛び出しています。

そのため、水槽に直接置くタイプの照明ですと、落下の危険やレイアウト部材や植物に照明が干渉し設置困難な場合があります。

安全面を意識し、安定して設置することができる照明選んでいきましょう。

また、照度については一般的なアクアリウム水槽と変わりませんが、管理していくなかで、植物の成長を見ながら照射位置や照明数を変えていきましょう。

そうすることで、すべての植物を美しく健全に成長させることが可能となります。

アクアテラリウム用ろ過器の選び方について

アクアテラリウムをする上で、ろ過器は非常に重要です。

なぜなら、ろ過器から出てくる流量を無視すると、完成時に思うような水の流れを作ることができません。

今回は、アクアテラリウムにオススメなろ過器を3種類紹介していきます。

底面ろ過器システム

  • 価格: 安い
  • 設置方法: 簡単
  • ろ過能力: 普通
  • 管理: 手間

底面ろ過器は、水槽底にフィルターを置き、その上に底砂を敷き詰めます。

ポンプの電源を入れると、水槽の水が底砂を通過し綺麗になった水が水槽内にポンプアップされる仕組みです。

価格が安いこと、設置が簡単なことで最も初心者向きと言えるのがこのろ過器です。

さらに、ニッソーというメーカーからは、この商品に分水器が付いているアクアテラリウセットというものが販売されております。

この商品を使えば、比較的簡単にアクアテラリウムを作ることができます。

しかし、そんな底面ろ過器もデメリットは存在します。

底面ろ過器のデメリットは、継続的な管理の難しさが挙げられます。

底面ろ過器に使用するポンプは、観賞上見えないよう水槽の後方に設置しレイアウト部材で隠します。

それにより、ポンプ流量が低下し分解清掃をする場合、ポンプ周りのレイアウト部材を一部取り除く必要が出てきます。

そのため、底面ろ過器を使用する場合は、ポンプまでのアクセスが簡単となるよう、ポンプ周りのレイアウト部材は簡単に取り外せるようにしましょう。

外部ろ過器システム

  • 価格: 普通
  • 設置方法: やや難しい
  • ろ過能力: 高い
  • 管理: やや難しい

外部ろ過器フィルターは、水槽外にろ過器を設置し水槽内まで給排水パイプを引き延ばして使用します。

使用する上で、初心者には少々難易度が高いですが、使いこなすことができれば、最もアクアテラリウムに向いているろ過器と言えるでしょう。

その理由として、ろ過器の吐き出し口に付属のシャワーパイプを設置することで、水の流れを複雑にすることができます。

水の流れを複雑にすることで、水槽全体に水を満遍なく行き渡らせることが可能となり、目標としているレイアウトを作ることができるからです。

また、流木を使用する際は流木からアがでることで水が黄ばむことも少なくありません。

その時は、ろ過器の中へ活性炭を入れて黄ばみを抑制することができます。

オーバーフローろ過システム

  • 価格: 高い
  • 設置方法: 難しい
  • ろ過能力: 非常に高い
  • 管理: 非常に簡単

オーバーフローろ過システムは、主に大型の肉食魚や、海水水槽などの強力なろ過システムが必要な際に検討するシステムです。

基本的に水槽台の中に、水槽と同サイズ程度のろ過箱を収め、水槽から落水してきた飼育水をろ過しポンプアップして水槽へ戻すという構造です。

こちらのろ過システムは初心者にはかなり難しいシステムとなります。

その大きな理由として、水道管(塩ビ管)を塩ビ管専用ボンドを使用し接着する作業があるからです。

接着をしっかり行われていないと、漏水へ直結しますので、自信の無い方は、プロにお願いすることをオススメします。

しかし、運用するまではハードルが高いですが、運用が開始されてしまえば、強力なろ過システムのため管理が簡単です。

ろ過材へ汚れた飼育水が通過する最初のろ過方法として、ウールマットによる物理ろ過をします。

ウールマットで大きいゴミを取り除くことで、次のステージにあるろ過材の目詰まりを軽減することができます。

ウールマットを通過すると、次は、ろ過材に付着しているバクテリアを使った生物ろ過となります。

ろ過箱も透明なものが多く目詰まりが良く見えますので、汚くなったら洗浄することができます。

また、水流に付いてもすべて塩ビ管で自由にアレンジを加えて作れますし、水流もポンプの大きさによって好みの水流が作りだすことが可能です。

次回↓