熱帯魚・金魚の水槽・アクアリウム情報メディアサイト「トロピカ」

フォローする

熱帯魚水槽や水草に付着する嫌なコケ・しつこいコケを撃退する3つの方法

魚の状態が良いのに、コケが生えてきて観賞することができない…。

良かれと思って高価なライトを奮発したのに、水槽にコケがついてしまって水槽内が良く見えないなんてことも。

どんどん生えるコケは、観賞魚水槽の敵です!

効率よく撃退する方法を考えていきます。

1.コケの原因を知る!

コケは生えてくるからには原因があります。

コケのタネ(素)は何処からやってくるのかは、実はあまりわかっていません。

一番多いのは、購入したり採取した水草からの持ち込みです。
水草を追加したらコケが増えた、ということも良くあります。

ライト・日光

コケが生えやすい原因の一つが『ライト・日光の照射』です。

光が当たりすぎた結果、コケが爆増するのはよくあることです。

コケも植物ですから、光合成をして大きくなります。水槽を窓際に置いたり、ライトを長時間つけっぱなしにしておくと大きな誘因となります。

水の富栄養化

苔が生えやすい水質というものがあります。

コケの栄養となるのは、窒素やリンです。それが増えすぎてしまうとコケは発生します。

水槽内の窒素やリンの素となるのは、魚のフンや餌の食べ残し、水草の肥料です

お掃除が不足していたり、魚の数が水槽に対して多かったりすると、水は『富栄養化』を起こします。そうすると、コケにとって食べ物がいっぱいの、最適な育成環境となります。

栄養素はバランスが難しく、コケが育つからと言って、水草にとっていい環境というわけでもありません。バランスの崩れた環境では、あっというまに水草にコケがつき、見た目の美しさを損なうだけでなく、水草自体の元気をなくしてしまいます。

水草でなくコケが繁栄する…そんな水槽だけは避けたいですね!

2.対処法を知る!

日光をあてない・ライトを調節する

単純に日光を遮断し、少し弱めのLEDライトのみで飼育するという方法もあります。

これだけでコケは生えなくなります!(生えてしまったコケは残るので掃除は必要です)

ただ、お部屋に日光が入らず暗くなってしまうのが難点です。

魚の飼育数を見直す

窒素やリンを減らすには、魚の排せつ物を減らすのが一番です。

水槽に対して少なめの魚なら、コケはあまり生えなかったりします。ふえてしまった魚は、別の水槽を用意し、飼うことにすると良いです。

コケ取り生体を入れる

ポピュラーな方法で、コケ取り生体を入れる方法があります。

有名なところではイシマキガイやオトシンクルス、ヤマトヌマエビなどです。

しかし、混泳させている生体によっては、コケ取り生体を襲ったり食べてしまうことがあります。メインの生体との相性を考えて導入すると良いです。

貝 生体 イシマキガイ 10個 【ネットファームジャパン】

(熱帯魚)オトシンクルス(6匹) 本州・四国限定[生体]

熱帯魚 観賞魚 エビ ヤマトヌマエビ 20匹セット 【藻やコケ対策に・ヤマトヌマエビ】 【北海道・九州・沖縄・離島は発送不可】 生体

3.維持の方法を考える!

せっかく綺麗にコケを掃除しても、すぐに生えてきてしまっては大変ですよね。
なるべくコケの生えない方法をまとめました。

底砂やフィルターの掃除を徹底する

コケの好む栄養素が減れば、コケの発生を抑えることができます。

極端な話、凄く広い水槽で小さな魚一匹なら、コケが一気に生えるようなことはありません。

複数の魚や水草がある場合、栄養素を排出することが重要です。
コケの栄養素(窒素やリン)の素である糞はまずしっかりと取り除く必要があります。

フィルターの目詰まりも、詰まっているヘドロ(もとは糞など)がコケの育成を助長するため、定期的な掃除が必要です。

水換えの頻度を増やす

掃除以外に大切なのが、水そのものを新しくすることです。

水換えの頻度を増やすことにより、水中の栄養素が希釈され、生えにくくなります。

酸性に傾いたりするのも防げるため、匂いも気にならなくなると思います。

餌の量を調節する

糞を減らす、ということで餌の量を調整するのも良いです。

魚類は少ない餌でも一ヶ月以上あげないなどの場合以外は、餓死することはありません。
むしろ、餌を食べすぎることで病気になりやすくなります。

原因は消化不良と、糞や食べ残しによる水質の悪化です。

あまりにもコケが生えるようならば、餌を減らしてみましょう。

コケに木酢は効果がある?

コケをきれいにするときは、スポンジで拭いたりする方が多いと思います。

それ以外の方法として木酢液を使用したものがあります。

10倍程度に希釈した木酢をコケに直接スプレーし分解する方法です。

しかし、これさえやっておけば大丈夫!と太鼓判を押すことはできません
なぜなら、スプレーするところまで水位を下げなければいけない手間があったり、木酢自体がバクテリアと相性が良くないからです。

木酢の主成分はクレオソートです。ですので、殺菌効果もあると考えます。(正確には言えませんが。)バクテリアは水槽にとって大切なものですから、緊急を要する以外、使用しないのが無難と言えます。

常に薄めた木酢液を飼育水に溶かす、という方法もありますが、殺菌効果がある=薬浴と同じ=もしもの病気の際の治療の選択肢が減るので、おすすめしかねます。

悪いことだけじゃない?コケのメリット

コケは見た目も汚いし、頼んでも無いのに生えてくるわけで、アクアリウム界では嫌われています。せっかくのレイアウトも、見えなければ台無しです。

しかし、コケは藻類ですから、実は栄養素もあります。

コケ取り生体の好物であるように、草食性の魚(金魚など)などには良い食料になります!

掃除でこそぎ取ったコケを与えることもあります。

また、水草同様、二酸化炭素を消費してくれます。一見デメリットしかないように見えますが、きちんと管理すれば、コケにはメリットもあるのです。

まとめ:熱帯魚水槽や水草に付着する嫌なコケ・しつこいコケを撃退する3つの方法

コケを完全に防ぐことはできません。

生えてしまっても、適切な掃除や処置をすれば、気にならない程度に維持することができます。

日々の管理が、綺麗な水槽の秘訣です!

今日もメンテナンスを頑張りましょう!