メダカとグッピーは一緒に飼える?
日本産の小さな淡水魚のメダカと、熱帯産の小さな淡水魚のグッピー。
たがいに飼育しやすいことで知られる2種類の魚ですが、
実は同じ水槽での混泳が可能であることをご存知でしょうか?
メダカの飼い方についてはこちらもご覧ください。(弊社運営外部サイトを開きます)
メダカとグッピーを一緒に飼える3つの共通点
1.体の大きさが似ている!
メダカの体長は約3.5cm、グッピーは大きく育っても体長が5cmほどです。
見た目も大きさも似ており、メダカもグッピーも飼育しやすい種類の魚です。
同じ水槽で混泳させても、共食いの心配がありません!
▼共食いに関してはこちらもご参考にしてください。
2.適応水温が似通っている!
☆メダカもグッピーも、冬季の低水温環境を避けるためにも、
一緒に混泳させる場合には、ヒーターの使用が必要です。
メダカの適応水温は、18~28℃です。メダカは、0~5℃の低水温の環境下では冬眠します。
グッピーの適応水温は、23~26℃です。グッピーは、水温の急激な変化には弱い魚です。
どちらも同じくらいの適応水温なので、ヒーターを使用すれば、
同じ水槽での飼育が可能です!
▼こちらもご参考にしてください。
3.繁殖がしやすい!
メダカは卵生型(卵を産み付けて繁殖するタイプ)、
グッピーは卵胎生型(お腹の中で卵をふ化させて稚魚の状態で出産するタイプ)
として知られる魚です。
稚魚のサイズが似通っているため、稚魚用の水箱を分けなくても、
同じ稚魚箱で育成が可能なんです。
☆殖やす楽しみはメダカもグッピーも一緒!
メダカもグッピーも、繁殖が容易なことから、
繁殖目的で飼育する愛好家の方も数多くいらっしゃいます!
▼に関してはこちらもご参考にしてください。
メダカとグッピーを一緒に飼う場合の3つの注意点
(1)グッピーは1ペアを目安に購入するとGOOD!
メダカとグッピーを一緒の水槽で飼育する場合は、繁殖力の強いグッピーの数を抑えた方が
うまく飼育できます。グッピーはペアで購入すれば、どんどん殖えていくので、
1~2ペア(オスとメスのセット販売)の購入で充分です。
※グッピーを繁殖させない場合は、メダカと同じくらいの数でも大丈夫です。
(2)メダカの飼育数の減少に注意!
メダカはストレスに弱い魚なので、
隠れ場所となる水草を入れてあげた方が、飼育がうまくいきます。
また、グッピーに餌をとられやすいため、栄養不足から、
水槽内のメダカの数が減ってしまう場合があります。
▼ストレスに関してはこちらもご参考にしてください。
☆メダカの栄養不足には、餌の種類を分けて対応!
沈水性の餌と、水に浮くタイプの餌の両方を準備しておくと、
メダカもグッピーも丁度良く餌を摂取できるようになりますよ!
餌の種類としては、熱帯魚用でもメダカ用でもかまいません!
個人的には、メダカの栄養を重点的に考えた方が、無難かなと思います!
※グッピーは細かい餌を好むので、大きすぎる餌は、すりつぶすなどの対応が必要です。
(3)メダカとグッピーを一緒の水槽で繁殖させる場合は、別水槽を準備しましょう!
メダカもグッピーも繁殖が簡単な種類の魚です。
最初のうちは、外掛け用の産卵箱で十分ですが、稚魚の数が増えてきたら、
稚魚用の別水槽を増やしておくのがオススメです!
メダカとグッピーを同じ水槽で飼う際におススメな生物 3種
ドジョウ
ドジョウは、ヒーターのない水槽でも飼育可能ですが、適応水温は0~28℃までと幅広く、
ヒーターを使用している水槽でも飼育が可能です。
メダカとドジョウの混泳は相性が良いと言われており、水槽内の水質の改善にも一役買って
くれるのがドジョウです!
ドジョウは砂にもぐるのが大好きな魚です。
砂にもぐりながら、ドジョウは食べ残した餌や汚れを綺麗にしてくれます。
また、ドジョウは、なんでも口に入れてしまう雑食性の魚でもあるので、
メダカやグッピーの稚魚が増えすぎた場合にも活躍してくれます。
(稚魚が可哀そうな気もしますが、多すぎる生体数は、水槽の生態系を崩してしまいます。
そうなる前に、他の生物で自然淘汰を促すというのも大事なことです。
管理方法の一つとして知っておいていただければと思います!)
ミナミヌマエビ
ミナミヌマエビは、20~30mmの小型のエビで、
ショップや通販では、比較的購入しやすい値段設定がなされています。
ミナミヌマエビは、水槽内の、食べ残しの餌や、水槽内のコケや青藻を掃除してくれます!
☆メダカやグッピーと一緒に飼う際に、ミナミヌマエビの繁殖を考えている場合は、
抱卵している(卵を抱いている)ミナミヌマエビの個体を、魚から隔離した方が
うまくいきますよ! メダカやグッピーにしてみれば、ミナミヌマエビの稚エビは、
美味しいご飯ですからね…!
ヤマトヌマエビ
ヤマトヌマエビは、体長が35~45mmと、ヌマエビの中では大き目のエビです。
ミナミヌマエビと同じく、水槽内の食べ残しや汚れ、コケなどを食べてくれる
水槽のお掃除屋さんなんですが、ヤマトヌマエビには、もう一つ、別の側面があります。
それは、水槽内で死亡したメダカやグッピーの処理をしてくれるところです。
こと、メダカやグッピーは小さい魚なので、死亡した場合は、飼い主が気づくのが
遅れる場合があります。それを餌として処理してくれるのがヤマトヌマエビです。
※ヤマトヌマエビの処理能力は副次的なものですので、飼い主さんが
注意深く水槽を観察することが基本ですよ!
まとめ
一昔前は、メダカとグッピーは同じメダカ科に分類されていたこともありました。
余り知られていないようですが、グッピーの和名は「ニジメダカ」と言うそうです。
現代では、違う種類の魚として分類されているメダカとグッピーですが、
メダカ用のヒーター(23℃固定のもの)を使用することで、一緒の水槽で飼うことができます!
一緒に飼ってみると、グッピーと比べて、普通のメダカは地味に見えるかもしれません。
そんな時は、改良型の色鮮やかなメダカを購入してみるのもいいかもしれませんね!
水槽のプロが所属するサイト運営チームです。
淡水魚・海水魚・水槽設備やレイアウトのことまで、アクアリウムに関する情報を発信していきます!
参考になりました。ありがとうございます。
今度記事を作るときに「人気のグッピーランキング!」など作っていただけると幸いです。
もしよければよろしくお願いします🙇
コメントありがとうございます。
さっそく作らせていただきました!
・2024年春・人気のグッピーランキングベスト10!品種ごとに解説
https://t-aquagarden.com/column/guppy_ranking
※弊社運営の別サイトが開きます。
是非ご覧ください。
参考になりました。
質問ですが、グッピーの稚魚は、どうやって別水槽に移したら良いでしょうか。
答え、お願いします。
小型魚の稚魚のために、飼育水ごと掬える魚網も販売されています。
こちらはメダカの稚魚について解説したコラムですが、ご参考になさってください。
・メダカ稚魚の生存率を上げる方法!餌・水質・飼育密度を徹底で成功しよう
https://t-aquagarden.com/column/medaka_child_survive
※外部サイトが開きます
よろしくお願いいたします。