どんなに綺麗にしていても、ちょっとしたことが原因で生えてくるコケ。アクアリストなら誰もが一度は悩むことでしょう。アクアリウム初心者の場合、コケが生えてうっそうとした水槽にしてしまった、なんてこともあります。
水槽立ち上げ時に、あらかじめコケの発生を想定してコケ防止剤を使用すると、コケの発生率が低くなる場合があります。
そこで今回は市販されているコケ防止剤のおすすめ商品をご紹介していきます。
コケの種類や他の対策方法についてはこちらの記事をご覧ください。
目次
コケ防止剤使用前に発生原因を考えよう!
水槽内に発生するコケには、当然発生原因があります。
水質汚染が防止剤の効果を上回るほど酷いようなら、いくら防止剤を入れても効果がありません。またコケの発生原因は一つではないので、まずはコケの発生原因が何なのかをよく考えましょう。
コケの発生原因についてはこちらの記事を参考にしてください。
コケ防止剤の種類
コケ防止剤には次のようなタイプのものがあります。
- 液状タイプ:液状で、水に溶けやすいタイプのもの
- 砂利・石タイプ:砂利タイプはろ過材としてろ過装置にセットしたり、底砂として使用するものが多いです。石タイプはそのまま水槽に置いておくだけです。
- タブレットタイプ:ろ過装置や水槽内に入れるだけ。ゆっくりと錠剤が溶けて成分が水槽内に広がります。
コケ防止剤の効果時間についてはこちらの記事を参考にしてください。
コケ防止剤を使う時の注意
コケの防止剤はあくまでも「コケの発生を防止する」ものであって、すでに発生しているコケを除去してくれるものではありません。
コケ防止剤を使用しつつ、原因となる水質汚染や日光対策を行うことでコケの発生を抑えることができます。コケ防止剤を使用するにあたり、下記の点に注意してください。
コケ防止剤は水草にもダメージがある
コケは水草と同じ植物です。水草の中にはウィローモスなど水生コケがあります。水槽内に発生するコケ対策でコケ防止剤を使用すると、ウィローモスなどの水草にもダメージがあることを頭に入れておきましょう。
コケ防止剤は生体にも影響がある
植物だけに影響があるかと思われがちなコケ防止剤ですが、実はエビや熱帯魚にも影響があるんです。
生体の中でもエビはコケ防止剤に対して弱い傾向にあり、最悪の場合使用するコケ防止剤によっては死んでしまうこともあります。
また古代魚もこの手の薬品には弱い傾向があり、死なないまでも体調を崩してしまうことがあります。
おすすめのコケ防止剤
それでは、ここからおすすめのコケ防止剤をご紹介します。商品によってはエビや古代魚はNGな場合がありますので、購入の際は注意事項をよく読んで購入してください。
カミハタ アンチグリーン
原産国がドイツのコケ防止剤です。緑色・茶色のコケ対策に効果があります。
無色・無臭ですし、何といってもエビや古代魚、水草への影響が少ないのがポイントです。液状タイプなので使用方法も、規定量を水槽に入れるだけなので楽ちんです。
寿工芸 すごいんです砂利 コケ防止
寿工芸の「すごいんです砂利 コケ防止」は水中に存在する余計な成分を吸着することで水質を安定させ、コケの発生を抑えるというもの。脱色・脱臭効果も期待できます。活性炭と同じ効果と思ってもらってよいでしょう。
ただしこの「すごいんです砂利 コケ防止」は、水槽内の水を軟水化してしまう効果があるため、pHには注意が必要です。硬度が高め、アルカリ性を好む熱帯魚や古代魚、エビ類の水槽には向かない点は注意が必要です。
テトラ アルジミンクリア
アクアリウムでは定番のメーカー、テトラから販売されている液状タイプのコケ防止剤です。説明書きには熱帯魚や水草、微生物には影響がないと書かれていますが、エビや水草は個体によっては体調を崩してしまう場合があるようです。
使用する際には生体の様子をよく見て、体調を崩してしまったようなら使用を止めた方がよいでしょう。
テトラ アルゴパトロール45
こちらもテトラから販売されているコケ防止剤で、タブレットタイプです。
キスゴム付きの穴の開いたプラスチックケースに錠剤が入れられていますので、フィルターや水槽にそのままセッティングするだけ。
しかしこちらの商品も、エビ類・古代魚・水草に影響が出る場合がありますので、使用する際には注意が必要です。
バイコム アルジガード
こちらのコケ防止剤は液状タイプのものとなります。
成分にビタミン・ミネラル・ポリフェノールを配合しており、コケの発生を抑制するだけでなく、生体に活力を与えてくれる効果も期待できます。
しかしエビ類と水草は調子を崩してしまう場合があるので注意が必要です。
おすすめ水槽 コケ防止剤まとめ
いかがだったでしょうか。今回は水槽のコケ防止におすすめなコケ防止剤をご紹介しました。
コケ防止剤は水草や生体にダメージを与える場合がありますので、なるべくならエビや水草を食べてくれる熱帯魚での対処、水質の維持などで防ぎたいものですね。
コケ防止剤を使用する前に、餌のやり方や水槽の置き場所など、コケ発生の原因を見直しすることで、コケ防止剤を使用せずともコケのない水槽を維持しやすくなるかもしれませんよ。

水槽のプロ トロピカライターの杠葉 狼です。
アベニー・パファーやバジスバジスなど小さくて綺麗な熱帯魚やベタ、ブラックゴーストなどちょっと変わった熱帯魚が好きです。
熱帯魚飼育初心者さんにお役に立つ記事を書いていきます。