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熱帯魚水槽の水換えは毎日行うべき?最適な頻度や換水量とは

水槽の水換えは毎日行うべきでしょうか?

水槽の水換えは、定期的に行うことが必要不可欠とされていますが、果たして、毎日水換えを行う必要はあるのでしょうか?

毎日の水換えは、生体に負担が掛かる場合があります!

水槽のメンテナンスにおいて、水換えは、重要な役割を持っています。

水の状態が目視でクリーンに見えたとしても、水槽内に発生している有害物質や、生体の病気の原因となる病原菌の発生状況について、特に水の汚れの部分などは、実際に数値を調べてみないことには測りかねる部分があります。

水が綺麗に見えても、病気の原因となる菌が沢山繁殖していたり、逆に有機栄養系のバクテリアの数が少ないことで、目に見えない有害物質が分解されないまま、水槽内に貯まっていたりする場合があります。

それらを取り除くために、水を換え、新しい水を加えることで、水槽内の清潔を保ち、有機バクテリアの繁殖を促すことが可能となります。また、水槽の水換えはコケの発生の予防にもなります。

そこで、生体の数や、水槽の水量、ろ過器の種類に合わせて、定期的な水換えの必要性が出てくるわけですが、毎日の水換えというのは、水温差や水質の変化が起こりやすく、生体への負担が大きくなり、生体が弱ってしまうことがあります。

毎日水槽の水換えを行う場合のデメリットとは?

  • 魚やエビなどの生体に負担がかかる
  • 水温差で生体が弱ってしまう
  • 水質の変化が続くと生体が適応できず弱ってしまう

水槽の水換えには、それぞれの飼育条件によって適正な頻度があるので、毎日水を換えれば生体は元気かというと、実はそうでもありません。

水を換える量にもよりますが、毎日水を換えることで水槽内の環境が落ち着かず、生体にストレスが掛かってしまい、生体が病気にかかりやすくなったりします。最悪の場合、生体の生命維持に関わる事態に陥ることもあります。

特に冬場の水換えなどは、冷たい水を使用して水換えすると、熱帯魚でなくても温度差で、生体が死亡したり、生体が弱る場合があります。水換えを頻繁に行うことで、生物ろ過を手助けするバクテリアの数が定まらず、生体には過ごしにくい生活環境に陥ることがあります。

毎日水槽の水換えを行う必要のあるケースとは?

水槽を立ち上げたばかりで、生体を投入する場合

お祭りの金魚すくいなどがいい例ですが、急に水槽を立ち上げなければいけなくなった場合、パイロットフィッシュやスネイルなどを始めに飼育して、徐々に水槽内の有機バクテリアを増やしていくという方法が取れない場合が多いため、生体を購入した時の種水と、新しい水を混ぜ合わせて、バクテリアの少ない状態で飼育するのが通常かと思います。もしくは、古い水は使わず、カルキ抜きしただけの水で飼育を始めるという場合もありますよね!

生物分解を行う有機バクテリアが少ない状況での、アクアリウムでの飼育時は、水槽立ち上げから数日間は、水槽内にたまった餌の食べ残しや魚のフン、硝酸塩などの有害物質水を換えることで取り除いてあげる必要があります。

この場合は、水槽の水の白濁りや、匂いが少なくなってきたら、換水の頻度を徐々に減らして、魚などの生体を水質に慣らしていくことが大切です。

生体の飼育数が多すぎる過密水槽の場合

明らかに、水槽の水量の許容範囲を超えた数の生体を飼育している場合は、生物ろ過がうまく働いてる状態でも、水槽内に汚れが貯まりやすくなります

この場合は、水の状態が安定するまで、汚れが目立つ場合などに、毎日水換えを行うのがよいでしょう。

水槽の水換えの適正な頻度とは?

※水槽の水替えの適正な水量は、一回につき、水槽内の1/3~1/4の量です。

小型水槽の場合

GEX AQUARIUM グラステリア300 水槽3年保証フレームレス水槽W30×D20×H25cm 約13L

30㎝(約12L)の水槽の場合、生体の数や大きさ、ろ過器の種類によって、適正とされる水換えの頻度は違ってきます。おおよその目安として捉えていただければ幸いです。

  • 小型の熱帯魚が5匹未満で、壁掛け式フィルターの場合は、1週間に1回程度の水換えが必要です。小型の熱帯魚が10匹以上の場合は、2~3日に1回の水換えが推奨とされ、生体の数が多くなるほど、水量の少ない水槽では、水換えの頻度が上がっていきます。
  • 外部式フィルターの場合は、ろ過能力が高いため、水換えの推奨される頻度が長くなります。小型の熱帯魚が5匹以下で2週間に1回程度、10匹以上で1週間に1回程度の水換えがおススメとされています。

中型~大型水槽の場合

エーハイム グラス水槽 EJ-60 60

60㎝(約57L)の水槽の場合は、水量が多いので、水換えの推奨頻度が更に伸びます。また、大きめの水槽では、ろ過能力の高い外部式のろ過器を使う場合が多いです。

  • 小型の熱帯魚が10匹未満で、外部式のろ過器の場合は、1か月に1回程度の水替えが必要です。小型の熱帯魚が30匹以上の場合は、1~2週間に1回程度の水替えが必要です。

水槽のメンテナンスが面倒に感じる時は、専門業者にメンテナンス委託をしてみる!

ご自分での水槽管理が面倒だなと感じる方には、専門業者へのメンテンナンスの委託をお勧めいたします。

東京アクアガーデンでは、水槽のレンタル以外にも、水槽のみのメンテナンス委託を請け負っております。日常が忙しくなかなか自分で水換えできない方や、水槽メンテナンスに詳しくないという方も、お気軽にご相談ください。経験豊富な、専門のスタッフが対応させていただきます。

まとめ:水槽の水換えは毎日行うべき?

水槽の水換えの頻度を減らすには、生物ろ過を促すために、水草を多く植えたり、アクアポニックスのような水上農法を用いて、水質の悪化を防ぐ方法などもあります。

しかし、水換えというものは、通常の水槽メンテナンスにおいては必要不可欠なもので、必要な時に必要な水の量を交換することが大切です。

無理に、毎日水換えを行うという必要はありませんので、所有している水槽のサイズや水量、使っているろ過器のろ過能力、生体の飼育数などに合わせて水換えを行っていってくださいね!

その他、水槽の水換えに関する記事は、こちらをご覧ください。

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コメント

  1. Yoshi より:

    水替えしても、プラティはパクパク呼吸しています。36リットル水槽で恐らく50匹以上飼っています。以前は、2週間に1回程度の水替えでも問題ありませんでしたが、バクテリア増殖材や白い水に濁り取りを入れてからおかしくなりました。

    • アクアガーデン編集部 より:

      実際に拝見していないため、正確な回答ではないことをご了承ください。
      水質が変わったことで環境が不安定になったのでは、と考えられます。
      飼育引数が増える場合は、水槽を買い替えるのも一つの改善策です。
      こちらのコラムもご参照ください。

      ・過密飼育に注意!熱帯魚を水槽に入れすぎていませんか?最適な匹数とは
      https://t-aquagarden.com/column/over_breeding
      ※外部サイトが開きます。