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ネオンテトラと一緒に飼える魚や生き物は何がいる?

キラキラとまるでネオンのような輝きを放っているネオンテトラは、とても穏やかな熱帯魚でさまざまな種類と混泳することができます。しかしいざ他の生き物と同じ水槽で飼育するとなると、どんな生き物や魚との混泳がOKなのか悩んでしまう人が多いようです。

そこで今回はネオンテトラと一緒に飼育できる魚や生き物についてお話していきます。

ネオンテトラは群れて泳ぐ熱帯魚

(熱帯魚)ネオンテトラ SMサイズ(約2cm)(20匹)[生体]

ネオンテトラは群れをなして泳ぐ修正があり、低層~中層付近を泳ぐことが多いです。特に水槽に導入した直後などによくみられますが、水槽内の環境に慣れてくると、1匹1匹好き勝手な方向に泳ぐようになって散らばってしまいます。

このような場合にはネオンテトラよりも体の大きな熱帯魚などを水槽内に入れると、危険を感じて再び群れを成す傾向があります。

ネオンテトラの基本的な飼育方法に関してはこちらの記事をご覧くださいね。

ネオンテトラは穏やかな性格

ネオンテトラは一般的に穏やかな性格といわれていますが、身体が小さいこともあってかやや臆病な一面もあります。人に慣れていない状態では、外部の音や人影があるだけで奥のほうに隠れてしまうといったことも。

でも餌を与えているときは、警戒心が少し薄れて前にでて餌を食べる傾向にあり、人に慣れてくるに従い、水槽の全面に出て泳ぐようになります。

肉食系や縄張り意識の強い生き物や熱帯魚との混泳はNG!

金魚 更紗琉金 SM 1匹

ウーパールーパーのように、口の中に入ってしまう大きさの魚を食べてしまうような肉食系の生き物や、口の中に入ったものを何でも食べてしまう金魚やエンゼルフィッシュのような肉食の熱帯魚アロワナなどといった大型の熱帯魚との混泳は向きません。

また縄張り意識の強いシクリッド類のような熱帯魚や、ゼブラダニオベタのように気性の荒い熱帯魚が相手だと追いかけられていじめられてしまい、最悪の場合死んでしまうこともあるので、こういった生き物や熱帯魚と同じ水槽で飼育することは避けましょう。

ネオンテトラと他熱帯魚の混泳時に注意したいこと

ネオンテトラを他の生き物や熱帯魚と同じ水槽で飼育するときに、少しだけ気を付けなければならない点があります。アクアリウム初心者の場合、この注意点を見逃しがちなので、これからお話する注意点をしっかりと頭にいれて、同じ水槽で飼育しようとしている生き物や熱帯魚が大丈夫かを確認してくださいね。

ネオンテトラは水流を好む熱帯魚!

意外と知らない人が多いのですが、ネオンテトラは水流を好む熱帯魚です。そのため、水流が苦手な生き物や熱帯魚との混泳は避けたほうが無難です。

ネオンテトラに合わせて強い水流で、水流を好まない生き物や熱帯魚を飼うと、水流を好まない生き物や熱帯魚の体力が奪われてしまい弱って病気になったり死んでしまう場合があります。

動きの遅い生き物や熱帯魚は餌を食べられないことがある

(熱帯魚)ゴールデンハニー・ドワーフグラミー(3匹) 本州・四国限定[生体]

ネオンテトラと同じように性格がおとなしく、温和で混泳向きといわれているグラミー種は、意外とネオンテトラとの混泳に向かない場合があります。

ネオンテトラを攻撃することはありませんし、ネオンテトラもグラミー種を攻撃することはありません。しかしネオンテトラがとても素早い動きをするのに対し、グラミー種は非常にゆったりとした泳ぎをする熱帯魚です。

これは餌やりのときも同じで、動きの素早いネオンテトラはすぐに餌を食べることができますが、グラミー種がネオンテトラに餌をとられてしまい、餓死してしまうことがあります。

そのためグラミー種のように動きの遅い熱帯魚と混泳させる場合には、きちんと餌がいきわたっているか注意してあげましょう。

下層の生き物に餌がいきわたっているか注意すること

(熱帯魚)クーリーローチ(約5cm)<6匹>[生体]

ネオンテトラや中層付近をよく泳いでいますが、コリドラスやクーリーローチ、エビ類のように下層がメインとなる熱帯魚や生き物の餌にも気を配る必要があります。

ネオンテトラは餌やり時は上層付近で餌を食べるので、餌の量が少ないと下層にいる生き物や熱帯魚に餌がいきわたらない場合があり、最悪の場合下層の生き物や熱帯魚が餓死してしまうことがあります。

下層の生き物や熱帯魚には、専用の餌や沈下性のタブレットで餌をやるなど餌やりに工夫が必要です。

ネオンテトラと混泳可能な生き物や熱帯魚をご紹介!

それではここから、ネオンテトラと混泳可能な生き物や熱帯魚をご紹介していきます。

基本的にネオンテトラはここでご紹介する生き物や熱帯魚との相性は良いのですが、1匹1匹人間のように個性があり性格がありますので、槽内の環境などによって多少気性が荒くなる場合もあります。

ここでご紹介するのはほんの一例なので、他に気になる熱帯魚がいるようであればアクアショップの店員さんに確認して購入するようにしましょう。

ネオンテトラと一緒に飼える生き物:エビ類

(エビ)アジアロック・シュリンプ Lサイズ(1匹) 本州・四国限定[生体]

水槽のコケ取りをしてくることでも知られているエビ類は、ネオンテトラと混泳することができます。ただし、エビ類の中でもミナミヌマエビやチェリーレッドシュリンプ、身体は大きいですがプランクトン等を食べるロックシュリンプといったエビがおすすめです。

エビの繁殖を考えている場合にはおすすめできません。稚エビをネオンテトラが食べてしまうからです。また脱皮直後の体の柔らかい状態を狙われることもありますので、エビを混泳させる場合にはエビの隠れ場所を作ってあげることでエビのストレスを減らし、食べられる可能性を低くすることができますよ。

ネオンテトラと一緒に飼える生き物:貝類

(エビ・貝)ピンクラムズホーン(4匹) 本州・四国限定[生体]

水槽内のコケを食べてくれる石巻やラムズホーンのような貝類は、基本的にほとんどの熱帯魚に対し害がありません。ネオンテトラが貝類を食べることもありません。

ネオンテトラとの混泳は全く問題ありませんが、餌となるコケがなくなると餓死してしまう可能性があるので注意が必要です。また繁殖力が強く、よく増え、種類によっては水槽外に脱走してしまうこともあるため、貝類をネオンテトラの水槽に入れる場合には水槽にふたをするなどといった対処が必要となってきます。

ネオンテトラと一緒に飼える熱帯魚:カラシン類

(熱帯魚)グリーンネオンテトラ(20匹) 本州・四国限定[生体]

ネオンテトラと同じカラシン類の熱帯魚で温和なカージナルテトラ、グリーンネオン、ブラックネオン、プリステラといったテトラとの混泳は問題がありません。

ただし注意してほしいのが、同じカラシンでも性格の荒いものがいるということ。ブルーテトラはネオンテトラからは想像できないほど、性格が荒いものもいますので、ネオンテトラとの混泳はおすすめできません。

カラシン類はネオンテトラ同様に群れる傾向にあるので、混泳させるなら60~90センチ以上の水槽での飼育がおすすめです。

ネオンテトラと一緒に飼える熱帯魚:卵胎生メダカ類

(熱帯魚)ミックスプラティ(12匹) 本州・四国限定[生体]

ネオンテトラは水槽の上層を泳ぐグッピーやプラティといった、卵胎生メダカとの相性も良い熱帯魚です。

グッピーやプラティはネオンテトラよりは体が大きいですが、温和な性格で餌を食べるときのスピードもほぼ同じくらい。でもグッピーやプラティなどは大食漢なので、餌やりの時は少し多めに与える必要があります。

卵胎生メダカとの混泳では、卵胎生メダカは非常に増えやすくオス・メスを同じ水槽内で飼育していると知らないうちに増えているということがある点です。

放置していると卵胎生メダカがどんどん増えていき、水槽内の飼育許容数を超えてしまって過密状態になり、熱帯魚のストレスの発生・病気の発生などが起こる可能性があるので、なるべく大きな水槽で飼育すること。

繁殖させるつもりがないなら、オス・メスどちらかのみを水槽内に入れることをおすすめします。

ネオンテトラと一緒に飼える熱帯魚:草食性の強い熱帯魚

(熱帯魚)オトシンクルス(6匹) 本州・四国限定[生体]

「草食性が強い?」と疑問に思うかもしれませんが、これに該当するのはプレコやオトシンクルスといったコケ取りとして有名なコケを食べる熱帯魚です。

どちらも性格が温和で他の熱帯魚との混泳が可能、ネオンテトラと混泳させても喧嘩することがありません。

ただし貝類のように、餌となるコケがなくなったときの対応をきちんと行わないと、餓死してしまうことがありますので注意が必要です。

 ネオンテトラと一緒に飼える熱帯魚:下層に生息する熱帯魚

(熱帯魚)コリドラス・パレアタス(3匹) 本州・四国限定[生体]

ネオンテトラは基本的に中層付近を泳いでる熱帯魚です。そのため水槽内で住み分けができる、コリドラスやクーリーローチといった熱帯魚との混泳ができます。

コリドラスやクーリーローチは底砂にある餌や微生物などを食べるため、餌やりの時にきちんと餌を食べているかチェックし、必要なら沈下性のタブレットで餌をあたえましょう。

またクーリーローチは砂にもぐる習性があるため、細かい底砂を使い、底砂の厚さも厚めにしておく必要があります。

ちなみにドジョウは小さなうちはよいのですが、大きくなるにつれネオンテトラの体の小さなものや稚魚を食べてしまうため、ネオンテトラとの混泳には向きません。

ネオンテトラと一緒に飼える魚や生き物は何がいる?まとめ

今回はネオンテトラと一緒に飼える魚や生き物についてご紹介しました。

ネオンテトラ自体が非常に飼育しやすく、他の熱帯魚や生き物と混泳しやすい魚なので、相手の性格や大きさ、水質などの飼育条件などが合うことを基準に考えれば、混泳に失敗することは少ないですよ。

コメント

  1. バタフライドラゴン より:

    とても参考になりました。
    テトラ同士なら大丈夫だと思っていたので飼う前でよかったです
    見てよかったとおもいます。
    有難う御座いました。

    • 中島 より:

      温和そうに見えるテトラの間でも、意外にも相性が合わないことがあります。
      参考になり幸いです!

  2. プレコ喧嘩しないで より:

    ゼブラダニオ(4匹)とネオンテトラ(8匹)を混泳させていますが、特にケンカなどのトラブルは起きていません。
    お互いに興味が無いのか、かなり近距離でもこれといって両者が自発的に関わることはなさそうです。ただ、ネオンテトラよりゼブラダニオの方が素早いため、餌を行き渡らせるにはコツが必要です。
    ネオンテトラの方が数が多いため、パワーバランスが均衡を保っているのかもしれません。
    やはり生き物なので色々なパターンがあるのでしょう。

    • トロピカ編集部 より:

      水槽内のバランスをとられていてとても良いですね。
      生体の数はパワーバランスを作るうえで大切な要素です。
      仮に、ゼブラダニオ8匹、ネオンテトラ4匹では、ネオンテトラが隠れることが多くなると予測できます。

      ちなみに、ネオンテトラは温和といわれていますが、実はあまり他の生体に興味が無いのでは?と感じることがあります。
      熱帯魚はまだまだ未知の部分が多い生き物です。