ビーシュリンプは小さな水槽でも飼育できるとても小さなエビです。身体の縞模様がとてもかわいいエビでアクアリストの中でも人気があります。
そんなビーシュリンプですが、あまりにも小さいため混泳させる熱帯魚で悩む人が多いです。今回はそんなビーシュリンプと混泳可能な生物をご紹介していきます。
ビーシュリンプとはどんなエビ?
ビーシュリンプは香港が原産地の淡水エビで、ミナミヌマエビの仲間です。体長は約2センチとエビの中でもかなり小型で、身体の縞模様がハチの模様のように見えることからビーシュリンプと言われています。
元々の色は茶色と白でしたが、品種改良を重ねた結果、赤と白のレッドビーシュリンプが登場しました。レッドビーシュリンプのほかにもイエローなど、品種改良でさまざまな色のビーシュリンプが誕生しています。
エビに関してはこちらの記事もおすすめですよ。
ビーシュリンプを他の生物と一緒に飼育するときの注意点
ビーシュリンプは弱酸性から中性の水で水温は22~27度を好むため、一緒に飼育する生物もこの水質・水温に適したものになります。
ビーシュリンプは水槽内を動き回り餌を探しますが、コケや水槽内の微生物を食べます、しかし水槽内のビーシュリンプの数が多い場合や、他の生き物の数が多く餌となるものが少ないようであれば、ビーシュリンプに市販の餌を与える必要があります。
またビーシュリンプに限らずエビ類は脱皮直後は殻が柔らかいため、他の生き物に食べられることがありますし、ビーシュリンプが口に入ってしまう生き物なら脱皮時でなくとも食べてしまうことがあるので、他の生物と一緒に飼育する際は、水草や流木・岩などで隠れ場所を多く作ってあげる必要があります。
ビーシュリンプと一緒に飼える魚や生物をご紹介!
それではここからビーシュリンプと一緒に飼える魚や生物を紹介していきます。
意外にビーシュリンプと一緒に飼える生物が少なくて、びっくりする人が多いかもしれません。
ビーシュリンプと一緒に飼える魚や生き物:オトシンクルス
とても小さなビーシュリンプは基本的に熱帯魚との混泳は不向きとされていますが、コケを食べるオトシンクルスは大丈夫なケースが多いです。
元々オトシンクルスは水槽の壁や水草などに口の吸盤でくっついてコケを食べるので、エビを食べることはありません。そのためビーシュリンプとの混泳が可能といわれています。
しかしビーシュリンプの餌にもなるコケを食べてしまうため注意が必要です。
オトシンクルスに関してはこちらも参考にしてくださいね。
ビーシュリンプと一緒に飼える魚や生き物:プレコ
プレコはオトシンクルスのように口の吸盤で水槽のガラス面や流木・岩などについたコケを餌にしている熱帯魚です。そのため直接ビーシュリンプを食べることはありません。
しかしプレコという種類は水流のあるところを好む傾向があるので、ビーシュリンプと混泳させるときには、ビーシュリンプが流されないように水流の強さに注意する必要があります。
プレコに関してはこちらの記事で詳しく解説していますよ。
ビーシュリンプと一緒に飼える魚や生き物:ビーシュリンプと同じ大きさの小型熱帯魚
基本的に熱帯魚との混泳はNGですが、ビーシュリンプと同じ大きさのカラシン類やメダカ類といった小型の熱帯魚は混泳させやすいです。
同じ大きさなら口の中に入ってしまうので食べられるという心配はありませんが、やはり脱皮直後などは狙われる可能性が高く、卵や稚エビが食べられてしまう可能性も高くなります。
そのため小型の熱帯魚と混泳させる場合には、ウィローモスや岩などで隠れ場所をたくさん作ってあげましょう。
小型熱帯魚でもコリドラスやドジョウ類は生息域がかぶってしまうため、餌の取り合いになる確率が高く混泳には向いていないと考えたほうがよいです。小型熱帯魚と混泳させる場合にも、ビーシュリンプがちゃんと餌を食べているか気を配る必要があります。
ネオンテトラに関してはこちらも参考にしてください。
ビーシュリンプと一緒に飼える魚や生き物:貝類
基本的に石巻貝などの貝類とビーシュリンプの混泳は可能です。しかし貝類を水槽内に入れ過ぎると、ビーシュリンプの餌となるコケがなくなってしまい、その結果ビーシュリンプが餓死してしまうということが起こる可能性があります。
また貝類は繁殖力が強いためビーシュリンプよりも数が多くなることがあるだけでなく、水槽の外に逃走する可能性があるといったデメリットがあるので、一緒に飼育するときには水槽にふたをつけるなどの工夫が必要です。貝類を水槽内に入れるときは数に注意しつつ、水槽内の状況に応じてビーシュリンプに市販の餌をあたえるようにしましょう。
ビーシュリンプと一緒に飼える魚や生き物:エビ類
エビ類との混泳ですが、エビ類の中でも小型のルリ―シュリンプやミナミヌマエビ、チェリーシュリンプといったエビとの混泳は可能です。ただしこの場合でも、卵や稚エビが全く捕食されないという保証はありません。他の生物と一緒に飼育する場合よりも被害が少ないだけと考えておいたほうがよいでしょう。
ヤマトヌマエビや肉食のスジエビなどは、脱皮直後のビーシュリンプや稚エビといった小さなビーシュリンプを捕食する可能性が高いため、混泳には不向きです。同じエビ類を入れるくらいなら、ビーシュリンプのみを入れるほうが繁殖もしやすくなります。
エビの飼育に関してはこちらも参考にしてください。
水槽内に入れる水草に注意!
厳密にいうと生き物とは別の扱いになりますが、ビーシュリンプの水槽に入れないほうがよい水草があるのをご存知ですか?
ハイグロフィラポリスペルマやルドウィジアといった水草は、トリミング時に出る水草の汁がビーシュリンプに有害だという話がネット上で話題になっています。
これらの水草を入れている水槽でビーシュリンプを飼育し、トリミングしていても問題ないというアクアリストもいますが、不安だと思う人はビーシュリンプにこれらの水草を入れないようにしましょう。
また水草に残っている残留農薬でビーシュリンプが死んでしまうこともあります。熱帯魚は平気でもビーシュリンプが全滅というケースも多いので、水草は無農薬のものを購入する必要があります。
残留農薬に関してはこちらの記事で解説していますよ。
ビーシュリンプと一緒に飼える魚や生き物は何がいる?まとめ
今回はビーシュリンプと一緒に飼える魚や生き物についてお話しました。
エビ類自体が熱帯魚との飼育が難しい点があるうえに、ビーシュリンプの大きさから一緒に飼う生き物はかなり制限されると言ってよいでしょう。混泳できる生物の少なさに驚いた人が多いのではないでしょうか。
ビーシュリンプの繁殖を考えるのなら混泳は避け、ピーシュリンプだけの水槽にして落ち着いた環境で飼育すると比較的繁殖しやすくなりますよ。
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トランスルーセントグラスキャットは一緒飼えますか?
トランスルーセントグラスキャットは温厚な魚ですが、生まれたばかりの小さな稚エビは食べてしまうことがあります。
ビーシュリンプは特に小型のエビなので、混泳は控えたほうが良いと思います。
デルモゲニーがあまり水質気にせず飼育でき、ほとんど上部にいて生息域が被らないのでかなりオススメです。
ありがとうございます!
デルモゲニーは底物と相性が良いですよね。
シュリンプと蜥蜴は一緒に飼える?
トカゲはエビを食べてしまう可能性が高いですので、おすすめはできません。