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熱帯魚を死なせないために!熱帯魚の代表的な死因をすべて紹介

大切にそだててきた熱帯魚が死んでしまった……こんなに悲しく、ショックなことはありません。熱帯魚が死んだけど、理由がわからない!という場合もあると思います。

理由がわからないと、また同じ結果を招いてしまうかもしれませんので、理由と対策を知ることはとても大切です。

こちらのページでは、熱帯魚の代表的な死因をご紹介します。みなさんの大切に育ててきた熱帯魚が、一日も長く元気でいてくれるように、ご一読ください!

熱帯魚の死因は大きく分けて7つ

水質の悪化

第一の死因は、水質の悪化です。その理由として挙げられるのは、次のようなことです。

  • 餌を与えすぎ、食べ残してしまったエサが水槽内で腐った
  • ろ過装置が故障した
  • 水槽内の汚れをろ過するパワーが足りない
  • ろ過装置のメンテナンスを怠った
  • バクテリアが足りていない

一つ一つ、心当たりがないか確認していきましょう。

餌は正しい量、正しい頻度であげられていましたか?餌は「与えて5分以内に食べきる」量が適正です。餌を与えて放置、ではなく、きちんと食べ終われたか観察しましょう。もしも5分経っても食べないようであれば、餌の残りを回収するのがベストです。

ろ過装置は故障していませんか?ろ過装置は水槽の生命線です。水槽の中には日々、生体の排泄物や餌の残りが蓄積していきます。週に1度は水換えをすると思うので、その時にろ過装置の正しい作動を確認しましょう。

水槽に設置したろ過装置は、あなたの水槽にとって適正でしょうか?水槽に対してろ過パワーの小さな装置を設置しても、水槽の水はキレイにはなりません。水槽のサイズ・入っている生体の数などによって必要なろ過装置のパワーは左右されますので、適正かどうか、もう一度確認してみましょう。

ろ過装置のメンテナンス、時々行なっていますか?ろ過装置にはゴミや汚れが蓄積していきます。最低でも半年に一度はフィルターの交換や、掃除をしましょう。フィルターには有用なバクテリアが住み着いているので、くれぐれも水道水では洗わないでください。バクテリアは水道水のカルキで死滅します。水槽に入っていた水で洗いましょう。

バクテリアは順調に増えていますか?と言われても、目で見えるものではないし、どうしたらバクテリアが増えているか判断しづらいと思います。そんな時は、水質検査を行ないましょう。バクテリアが増えていない場合、アンモニア濃度が高くなっているはずです。硝酸濃度が高くなっていれば、バクテリアが順調に増えていると考えて大丈夫でしょう。

水温の異常

熱帯魚はヒーターを用いて水温を適正な温度に保って飼育しますが、理想的な温度に管理できていましたか?水温がきちんと管理できていない場合は、次のような要因が考えられます。

  • 水槽用ヒーター・クーラーの故障
  • 水温検知器がきちんと水に浸かっていない
  • 急に外気温が上がった・下がった

熱帯魚は水温の変化に敏感です。そのためヒーターやクーラーを用いて水温調整しているのですが、それらの機器も永遠に使えるわけではなく、故障することもあります餌をやるときに、水温もチェックすると安心ですね。

また、水温検知器が水槽の水に浸かっていない場合は、正確な水温を計れなくなりますので、そこも確認しましょう。

近年は気温の上下動が急に起きたりしますので、「これまで順調に稼動していた水槽」であっても、いつの間にか水温が変化していた……ということも有り得ます。「急に寒くなったな・暑くなったな」と感じたときは、水槽内の温度もチェックし、理想的な水温になるように調整しましょう。

寄生虫や細菌に感染することによって病気になった

熱帯魚も病気になります。熱帯魚の寄生虫もいます。大切な魚の様子がおかしいとき……それは病気になってしまったのかもしれません。病気になった兆候には以下のようなものがあります。

  • じっとして動かない
  • 餌を食べない
  • 体表にこれまでなかった白・赤の斑点がある
  • 呼吸が早い

もし熱帯魚が病気になったら、下のページを参考にしてください。

一番いいのは、病気にかからせないことです。病気や寄生虫を防ぐには、適正な水換えが一番効果的です。また、熱帯魚にストレスがかからないよう、過密で育てない・静かな環境で育てるなどの工夫も大切です。ストレスのない環境で生活する熱帯魚は、免疫力がアップするので病気や寄生虫にやられにくくなるのです。人間と同じですね。

ストレスがかかった

熱帯魚は、ストレスに弱いです。ではどういったことが、熱帯魚にとってストレスになるのでしょう。

  • 過密な環境で飼育している
  • 隠れ場所がないため、いじめられる

熱帯魚は、限られた空間で生活しているため、過密が非常にストレスになります。一般には、「魚の体長1㎝ごとに、1リットルの水量が必要」が目安とされています。

また「いつもこの個体は、他の個体に追い掛け回されてるな」というケースもあります。そういった場合は、熱帯魚に隠れ場所を作ってあげましょう。

スドー かくれ流木S 切株

こういったアイテムでも良いですし、岩や流木でもいいですね。

ただし、屋外で拾ってきた岩や木の枝を、そのまま水槽内に入れると、熱帯魚にとって有毒な成分が漏れ出てくる場合がありますので、そういったことは止めましょう。お店で売られているアクアリウム用のアイテムであれば、安心して使っていただけます。

インテリアショップや100均で売られている、インテリア用のアイテムも同じで、水槽に入れるためには作られていない場合がほとんどですので、何が原料に使われているか、わかりません。やはりそのまま入れるのは避けましょう。

水合わせが上手くいかなかった

熱帯魚を新たに購入してきたときに行なう「水合わせ」。それが上手くいかない場合もあります。熱帯魚にとって、いきなり別の水質の環境に入れられるのは強いショックで、それが理由で死んでしまうことがあります。水合わせは慎重に行ないましょう。

酸欠を起こした

何らかの原因によって酸欠になってしまったケースです。酸欠になる要因は以下のものが挙げられます。

  • 水槽内の酸素が不足した
  • 二酸化炭素を添加しすぎた
  • 水温が高くなりすぎた
  • 水槽内が過密

水槽にエアレーション設備がありますか?エアレーションは水槽内の酸素を増やし、酸素が好きなバクテリアの活動を促進してくれますので、出来るだけ行ないましょう。

また、水草を旺盛に生育させるために二酸化炭素を添加することがありますが、それが過剰になりすぎると、熱帯魚はエラから上手く二酸化炭素が排出できなくなる場合があります。

二酸化炭素の量は計りづらいものですが、以下のような表を用いて、水槽内の水のpHとKHから二酸化炭素量を推測することも出来ます。この表中の数値が、二酸化炭素濃度です。

※表は、スワイプでスクロールします!

pH→
↓KH
6.06.25.96.66.87.07.27.47.67.88.0
0.5159.3123,72,41,50.90.60.40.20.2
1.03019187531.91.20.70.50.3
1.544282411742.81.81.10.70.4
2.05937301496431.50.90.6
2.573463519127541.81.20.7
3.08756412215964.42.6140.9
3.510365472616107531.61.0
4.01187559302312863.72.01.2
5.0147937137281597.44.52.41.5
6.0177112944537181195.92.81.8

数値が26を超えた場合は二酸化炭素量が過剰です。その場合は水換えを行なう、二酸化炭素の添加を控えるなどの対策をとってください。

質のおちた餌を与えた

湿気などで傷みかけたり、腐ってしまった餌を気づかずにあげたケースです。乾燥タイプの餌が腐るとは思っていない人も多いのですが、賞味期限内に使い切りしょう。賞味期限が過ぎてしまったら処分して、新しいものを購入してください。

熱帯魚は「これ変な臭いするから、腐ってる!」なんて言えませんので、飼育者が責任を持って管理してあげたいですね。

死因に注意しながら熱帯魚を大切に育てよう

熱帯魚の代表的な死因と、その対策についてご紹介しました。「そんなことで…?」と思うような要因もあったのではないでしょうか。また、メンテナンスの大切さも今一度確認し、快適なアクアリウム生活を送ってください。

熱帯魚は閉じられた空間で生活していますので、私たちが責任を持って、大切に管理してあげましょう。

コメント

  1. 江藤ちゃんです より:

    テトラベタチュープ中にメダカ3匹厳しいですか?メダカ用砂あったほうがいいですかね?アドバイスお願いします。

    • 中島 より:

      コメントありがとうございます。
      3匹くらいなら何とかなるかなとは思います。
      砂は無くても平気ですがあったほうがメダカが落ち着きます。

  2. せいこう より:

    ヒーターのそばで死んでいたんですけど何故でしょうか?カバーはついているんですけど教えてください

    • 中島 より:

      ヒーターに触れて即死というのはあまりないです。
      たまたま、ヒーターの傍で力尽きてしまったのかもしれません。

  3. グピまる より:

    飼い始めて1日で死にました。小さい物なので、弱っていたのでしょうか。

    • 中島 より:

      今まで飼育されていた環境と、新しい水槽の環境に大きな違いがあったのかもしれません。
      水合わせを30分以上かけて行うと、突然死を防げますよ。