日本産の錦鯉は、近年、海外の方にも人気があり、海外向けにも販売されている観賞魚です。
もともと錦鯉は、江戸時代に色のついた鯉が生まれたことから品種改良され、錦鯉として定着されたのが起源だといわれています。
海外からは、錦鯉の美しい色彩や模様から、『日本の侘び寂び』を感じ取ることができると好評で、海外からの錦鯉に対する評価は年々高まっています。
今回は、国内のみならず、海外からも愛される癒しの観賞魚、錦鯉の魅力や、鑑賞スポットについてご紹介させていただきます。
錦鯉の産地と歴史
錦鯉の産地として有名なのは、新潟県の小千谷市です。
西日本では、広島県の若鯉品評会も有名ですよね。
錦鯉が登場する以前の鯉は、黒色の食用鯉が主流でしたが、中国で緋色や黄色の鯉が生まれ、更に日本でも、紅白や三色、五色、白、青、縞模様などの錦鯉が作られました。
その後、食用には向かないドイツ鯉の輸入により、体の艶がよく鱗の少ない、丈夫な体質の、現在の錦鯉が完成されたといわれています。
海外からも愛される錦鯉の魅力とは?
侘び寂び
錦鯉を愛する海外の反応の中に、錦鯉を鑑賞することで、日本の『侘び・寂び』を感じることができるといったものがあります。
『様々な模様や独特の色彩を持つ錦鯉は、日本という国のイメージをそのまま体現している観賞魚だ』という評価については、日本人としてもうなずける部分がありますよね。
癒し
錦鯉を鑑賞することで得られる癒しの効果は、昔から実感されており、日本国内では様々な庭園や寺院、公園などで多くの種類の錦鯉を鑑賞することができます。
他の観賞魚よりもはるかに大きな体長や、美しい色彩を持った体、そして優雅に池や川を泳ぐ姿をみることで、人は、あわただしい日常から解き放たれているのかもしれません。
また、錦鯉は非常に人に懐く魚です。こちらに向かって泳ぎ寄ってきてくれる姿は、なんとも愛らしいです。
美しさ
錦鯉の魅力としては、シンプルにその見た目の美しさがあげられます。
何よりも、錦鯉の美しい模様や色合いは、人間や自然淘汰によってつくりだされた一点物の美しさであり、その華やかさや優雅さ、そして力強い姿に魅了されるひとも多いはずです。
錦鯉を鑑賞できる癒しのスポット8選
新潟・小千谷錦鯉の里
錦鯉の産地として有名な、新潟県の小千谷市にある『小千谷錦鯉の里』は、優良な錦鯉を排出する産地としても知られています。
ここでは、錦鯉の鑑賞の他にも販売などを取り扱っており、品評会には多くの海外の方が訪れます。
小千谷市で育成された、良質な錦鯉には、数百万円の価値がつくこともあります。
東京・愛宕神社
東京都のパワースポットとしても名高い『愛宕神社』は、錦鯉の鑑賞スポットとしても有名です。
愛宕神社に参拝して、立身出世などのパワーをお授かりし、同時に錦鯉に癒されて帰ってくるというミラクル技も達成可能な場所です。
都内の方は、参拝を兼ねて錦鯉を鑑賞しにいってみてはいかがでしょうか?
東京・六義園
東京都の『六義園』では、他の錦鯉の鑑賞スポットのように、鯉のエサやりはできませんが、美しい庭園の中の広大な池で泳ぐ錦鯉を鑑賞することができます。
錦鯉の他にも、茶室などの設備があり、広大な庭園内には、渡月橋や枝垂桜、茶屋などの趣のある景観が広がっています。
春は桜、秋は紅葉と、四季のうつろいを感じられる庭園として人気があります。
東京・世田谷八幡宮
東京都の『世田谷八幡宮』は、開運や勝運の御利益がある神社です。
神社の右手奥に向かうと厳島神社があり、この神社を囲む湧き水でできた池に錦鯉が泳いでいます。
市杵島姫命(弁財天)のご加護を受けたかのような澄んだ水の中で泳ぐ錦鯉は、一見の価値があります。
厳島神社の御祀神は、女性パワーを増してくれるご利益があるので、女子会や、デートの際に立ち寄って、錦鯉を鑑賞してみるのもよさそうですね。
京都・けいはんな記念公園
京都府の『けいはんな記念公園』は、錦鯉の鑑賞スポットとして人気がある場所です。
けいはんな記念公園の『水景園』で錦鯉を鑑賞することができます。
紅葉なども、見ごろの時期は大変美しい公園です。
大阪・八木ビル
大阪府のビル街の中で、錦鯉を鑑賞することができるスポットとして人気なのが『八木ビル』です。
八木ビルの北側にある、噴水の池の中で優雅に泳ぐ錦鯉の姿は、まさしく現代社会の癒しといえます。
大阪・一心寺
https://www.youtube.com/watch?v=g7YlI1CY2Yc
大阪府の『一心寺』は、納骨とおせがきの追善供養をおこなう寺院です。
この一心寺の池に住む錦鯉や池の様子が素晴らしく、錦鯉の鑑賞に訪れる人も多い場所です。
桜の散る時期に訪れると、散った桜の花びら水面に浮かび、その下を泳ぐ優雅な錦鯉を見ることができます。
広島・広島城
広島県の『広島城』のお堀には、たくさんの錦鯉が泳いでおり、鑑賞スポットとして訪れる観光客の目を楽しませています。
広島の野球チームの名前はカープ! 英語で鯉という意味です。
これは、広島市の太田川が錦鯉の産地だからついたチーム名なんだそうですね。
広島県の錦鯉の品評会といえば、『若鯉品評会』が有名です。錦鯉を愛する人は、あわせて訪れてみてはいかがでしょうか?
まとめ・錦鯉の海外からも愛される魅力を解説します!錦鯉を観賞できる癒しのスポットをご紹介!
今回は、海外からも愛される錦鯉の魅力と、全国の鑑賞スポットについてご紹介させていただきました。
ふと、仕事や日常に疲れた時、静かな岸辺で眺める錦鯉の姿に癒された経験のある人も多いのではないでしょうか?
日本で生産され、日本独自のイメージを詰め込むことに成功した錦鯉は、国境を越えて販売され、各国で高い評価を受けています。
元気な人も、リラックスしたい人も、錦鯉の鑑賞スポットで癒されたり、日本のよさを感じてみてくださいね。
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