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水草水槽にエアレーションは必要?酸素供給のメリット・デメリットを解説

水草をたくさん育てている水草水槽の設備では、照明や二酸化炭素の添加など普通の水槽とは異なるところに目がいきますよね。
そこで、意外と盲点になるのがエアレーションです。

水草水槽にはエアレーションは必要ないと思っている方もいますが、本当に不要なのでしょうか?

確かに二酸化炭素を添加している水槽に、あえてエアレーションを入れるのは不自然な気もしますが、使い方を間違えなければ水草水槽でもエアレーションはとても有用な設備となります。

今回は、水草水槽におけるエアレーションの是非について解説していきたいと思います。
酸素供給のメリット・デメリットをご紹介していきましょう。


▼エアレーションに関してはこちらもご参考にしてください。

水草水槽にエアレーションは必要か?

そもそも、水草水槽にはエアレーションが必須というわけではありません。

エアレーションは水槽に酸素を送り込み、水の中の酸欠を防ぐ役割をもちます。
水草をたくさん植え込む水草水槽では、水草が光合成を行うことで、水の中に充分な酸素が供給されていると考えられるからです。

しかし、水草水槽でもエアレーションが必要となることがあります。
それが以下のような条件のときです。

二酸化炭素を添加しているとき

水草水槽では、水草に光合成を促したり、気泡をつけさせたりするといった目的からしばしば二酸化炭素を添加することがあります。

二酸化炭素を添加すると、当然のことながら水中の二酸化炭素の濃度が上がります。
水草が光合成をして二酸化炭素を消費し、酸素を作り出している昼間ならば、二酸化炭素を添加していても水中が酸欠になることはありません。

しかし、水草が光合成をやめてしまう夜間になると、水中の酸素が不足し酸欠状態になってしまうことがあり、生き物が死んでしまう危険が出てくるのです。

また、二酸化炭素を添加しているとphが下がりやすくなるため、phを回復させるという意味でも、エアレーションは有効です。

上記の理由から、二酸化炭素を添加している場合には夜間のみエアレーションが必要といえます。

▼二酸化炭素の添加に関してはこちらもご参考にしてください。

水槽を立ち上げたばかりのとき

水槽を立ち上げたばかりで、まだ水草が育っていない環境では、昼間の光合成が足りず夜間に酸欠になってしまう可能性があります。

そのため、特に光合成をしない夜間にはエアレーションで酸素を供給してあげる必要があります。


▼酸欠に関してはこちらもご参考にしてください。

水草水槽にエアレーションを使う時の注意点

水草水槽でエアレーションを行う時に、必ず守ってほしいのが使うタイミング…つまり時間帯です。

水草水槽では、水草が光合成をおこなわない夜間の暗い時間帯にエアレーションを使用するのがセオリーとなります。

植物が光合成をおこなう日中や照明を点灯している時間は、水草が酸素を放出することで十分な酸素が供給されているため、エアレーションは必要ないと考えられるからです。
また、エアレーションで水面を揺らすことは水中の二酸化炭素を逃がしてしまうことにもつながるため、光合成をしている間のエアレーションはむしろ避けるべきです。

水草水槽でのエアレーションは、水草が酸素を放出しない夜間に限って使用するようにしましょう。

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水草水槽でエアレーションを使うメリット・デメリット

水草水槽でのエアレーション使用には、メリットともにデメリットも存在します。
正しくエアレーションを行うためにも、メリット、デメリットをしっかり確認していきましょう。

エアレーションを使うメリット

夜間の酸欠を防ぐ

繰り返しになりますが、水草が光合成を行っている昼間は水草から充分な酸素が供給されており、水中が酸欠になることはまずありません

しかし、夜になると水草も光合成をやめてしまいます

酸欠はそれだけで生き物にダメージを与えてしまうほど深刻な問題ですので、起こらないように確実に対策を行う必要があります。
エアレーションは、そんな酸欠を防ぐのに最も有効な手段です。

油膜を解消したい

水草水槽では、二酸化炭素の流出を抑えるために水面を揺らしたり泡立てたりすることを控えますが、このとき問題になるのが水面の油膜です。

油膜とは、水面を覆うようにキラキラとした白っぽい膜のようなもののことで、微生物の死骸や枯れた水草などの有機物から発生するたんぱく質が原因で起こります。

水草水槽は、通常の水槽よりも油膜が発生しやすい環境にあり、水面を覆って光を遮ってしまう油膜に悩まされることも多くなるでしょう。

根本的に解決するわけではありませんが、油膜を解消する一時的な対処としてエアレーションは有効です。
エアレーションで水面を揺らすことで固まっていた油膜が散り散りになり、目立たなくなります。

油膜をなくすわけではありませんが、油膜を一時的に目立たなくするならばエアレーションでも効果が期待できます。

エアレーションを使うデメリット

二酸化炭素を逃がしてしまう

エアレーションを行うことでの最大のデメリットは、エアレーションで水面を揺らすことにより、二酸化炭素が逃げてしまうことです。

二酸化炭素には、水に刺激を与えると逃げてしまいやすい性質があります。
炭酸飲料のペットボトルを振るとシュワシュワと泡が立ち、炭酸が抜けてしまいますよね。
あれは、まさに二酸化炭素炭素が水中から抜けていく現象です。

二酸化炭素が不足すると水草の育成に影響が出ますので、水草が二酸化炭素を消費する日中にエアレーションを使用するのは避けましょう。
正しく使用すればデメリットを感じることなく、エアレーションの効果を享受することができます。

まとめ:水草水槽にエアレーションは必要?酸素供給のメリット・デメリットを解説

水草水槽では、水草がたくさんの酸素を作り出すため、エアレーションを使用しない方もいます。
しかし、筆者は夜間に限ってエアレーションを使用することは非常に有効だと考えています

二酸化炭素の添加は確かに水草を育てるには必要不可欠なものですが、度が過ぎれば一緒に飼育している生体を酸欠にしてしまう恐れがあります。
また、水草の成長が滞っているときにエアレーションで酸素を供給してみたら、成長が進んだという話もあるぐらい、水草にとっても酸素は必要なものなのです。

水中の酸欠を防ぎ、バランスを保つために、時間を守ってエアレーションを行うとよいでしょう。

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