一株5000円以上!?高級な水草を育てよう!おすすめ種類と高い理由とは

水草の育成に慣れ、育てる種類に幅を持たせるなどしてステップアップしたいとお考えの方は、高級水草に挑戦してはいかがでしょうか。

高級水草と聞くと育成が難しいイメージを抱くかもしれませんが、中には初心者向けと言われる種類と同等に育成が容易なものもあります。その1つがエキノドルスと呼ばれる水草で、同種は丈夫な品種が多く、草姿や色が変化に富むことから高値を保っている人気種です。

ここでは、エキノドルスをはじめとする主な高級水草の種類や、高価な理由などについてご紹介します。

高級水草とおすすめの種類

水草にはたくさんの種類が存在・流通しており、現在では手ごろな価格で入手できる種類も増えてきましたが、未だ高価なものもあります。ここでは、主な高級水草と育成するのにおすすめの種類をご紹介します。

主な高級水草の種類

エキノドルス類

(水草)エキノドルス ジャングルスター NO.15 シンプリーレッド(水中葉)(無農薬)(1株)

エキノドルスはオモダカ科に分類されており、南アメリカに分布している水草の代表的な種類です。

同種は種類が豊富で品種によって差がありますが、丈夫で育成しやすいものも多く、草姿や色に至るまでバリエーションが豊かで、その高いコレクション性が人々を惹きつけています。大きさも様々で、ロゼット状の美しい草姿は色々な水槽レイアウトと調和します。

ブセファランドラ類

(水草)組織培養 ブセファランドラsp.ブラウニー“Ghost”東南便(1カップ)

ブセファランドラはサトイモ科に分類される水草で、比較的新しく認知された種類です。ボルネオ島の固有種であり、国内で本格的に流通し始めたのは2006年頃からで、水槽内で花を咲かせる珍しい水草として知られています。

バリエーションに富みコレクション性が高く、流木などに活着させた状態でも育成できることからレイアウトに活用しやすいので、高価ながらも人気の種類です。

クリプトコリネ類

【水草・東南ファーム】 クリプトコリネ・ウンデュラータ・レッド 【スネール無し】 (1ポット)

クリプトコリネはサトイモ科に分類されている水草で、東南アジアに分布しています。種類が豊富で草姿や色、大きさは変化に富み、水槽レイアウトの様々な場面で活躍します。

環境への適応力が高くて育成しやすく、安価な種類も多く流通しています。しかし、定期的な輸入が望めないワイルド物の中にはかなりの高値が付くものもあります。

育成におすすめなのはエキノドルス類

高級水草の中でも特におすすめできる種類がエキノドルス類です。前述のように同種は品種が多くて草姿や色は変化に富み、コレクション性が高いとともに様々な水槽レイアウトと調和がとれます。

また、品種にもよりますが、高価ながらも丈夫で育成が容易な点も見逃せないポイントです。現在流通している品種の例を以下に示します。

  • エキノドルス サターン
  • エキノドルス オパクス
  • エキノドルス ジャングルスター
  • エキノドルス ライノ
  • エキノドルス ホレマニー

エキノドルスは品種が多く中には育成が難しいものもあるので、購入する前にはきちんと調べておくことが重要です。ここで示した中では、「ホレマニー」は特に育成難易度が高いので注意してください。

なお、エキノドルスも現在では水草ファームなどで栽培されており、品種改良も行われています。改良品種などは手ごろな価格で入手できるので、いきなり高級エキノドルスに手を出すことに不安を覚える方は、そのような安価な品種から育成を始めてはいかがでしょうか。

水草の価格変動について

水草は年々値下がりしている

実は、水草は年々値下がりしています。観賞価値などが認められて流通に乗る水草は、当初は非常に高値で取り引きされることが普通です。しかし、その水草を国内外の水草ファームが栽培・増殖させることで流通量が増加し、それとともに価格も下落していくからです。

そのため、輸出され始めてから歳月を経た水草の価格は、流通し始めた頃と比較すると1/3程度にまで落ち着く例もあります。

特に、近年では環境を整えるためのフィルターやLEDライトなども進歩が目覚ましく、より早く水草を成長させることが可能になっており、価格が落ち着くまでの時間も早くなる傾向にあります。

加えて、新種や珍しい水草は、種の保存の観点から原産国が輸出規制をかける場合があり、そもそも流通に乗らなくなっていることも水草価格の下落に影響しています。

エキノドルスなどが高価な理由

では、なぜエキノドルスなどが未だに高値を保っているかというと、理由は主に以下の2点が挙げられます。

  • 成長が遅くて増殖させづらい
  • 個人事業主が輸入している

まず、需要に対して供給が追い付かなければ、当然ながら相場は下がりません。しかし、エキノドルスなどの中には成長が遅いため、なかなか株分けなどで増殖させられない種類も多く存在しています。

そのため、現在でも高値を保っている水草の特徴としては、人気かつ成長が遅い種類であると言えます。

次に、個人事業主が輸入した後に、流通に乗ったものは高価になりやすいです。個人事業主が外国産の水草を輸入しようとした場合、現地の協力者に水草を採取してもらわなければなりません。

その際に生じる人件費や旅費を、水草の代金に上乗せしなければ採算が取れないため、特にワイルド物に言えることですが価格が上昇するのです。

エキノドルス育成の基本

エキノドルスは一般的な水草よりも低水温を好む傾向にあるので、品種ごとに適した水温のチェックは欠かさないでください。

ここで紹介した品種ですと、ライノやオパクス、ホレマニーなどは水温が26℃を超えると調子を崩してしまう可能性が高いので注意してください。

オパクスなどの丈夫な品種は砂などでも十分に育成が可能ですが、ホレマニーなどのデリケートな品種はソイルでの管理が基本です。

光量は60Wクラスの物が2灯以上、CO2の添加は無くても大丈夫ですが、言うまでもなく有った方がよく育ちます。

また、高級なエキノドルスは成長が遅くコケが付きやすいので、水質の管理は徹底したうえで適切な数のコケ取り生体を入れておくなど、コケ対策をしっかりと行ってください。

まとめ・おすすめの高級水草の種類と高価な理由について

水草の価格は結局のところ流通量で決まります。現在でも高価な種類は人気があるにもかかわらず、成長が遅かったり栽培が難しいためになかなか増やせない特徴があります。

高級水草の中でもエキノドルスは草姿や色のバリエーションが豊富で、育成しやすい品種が多く様々な水槽レイアウトで活躍するのでおすすめです。しかし、成長が遅くコケが付きやすいため、育成の際はコケ対策はしっかりと行ってください。

 

 

2件のコメント

  1. 匿名 より:

    ショップで働いていると、店で売られているほとんどの物に手を出して店の物を買い飽きてしまった特別なお客様に出会うことがあります、そういったお客様は問屋からの仕入れ日の当日に珍しい物をそのまま(問屋からの梱包を解いてすぐに)お買い上げになることもあります。その特別な人には魅力のある生体(商品)なのは分かります。
    しかし金額的に現実的ではないと思います。

    特別な人には魅力的。
    普通の人には非現実的。
    どんな趣味にも言えますがね。

    1. 中島 より:

      コメントありがとうございます。高価な水草は、水草好きからしてもロマンのようなところがあります。『水草のハイエンドってどんなものなんだろう?』という疑問を解消するために、ご紹介させていただきました。

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