台がなんらかの衝撃で壊れたり地震が起きたりしたときなど、水槽が落下して割れてしまう危険は常に付きまといます。
水槽が割れてしまったとき、気を付けなければならないのが水槽の破片です。
水槽が粉々になってしまっては、片付けるのは容易ではありません。
そんな時におすすめなのがクリアフィルムです。
クリアフィルムを貼っておけば水槽が割れてしまったときの被害を抑え、なおかつ安全に処理することができます。
ここでは、水槽にクリアフィルムを貼るメリットやデメリットを、貼り方とともにご紹介していきます。
水槽を守る!クリアフィルムとは?
ホームセンターなどに行くと、窓ガラスやガラス製品が割れたときにガラスが飛び散るのを防ぐ飛散防止用にフィルムが売られているのを目にしたかとがあるかと思います。
水槽に貼り付けるクリアフィルムもこれと同じものです。
クリアフィルムはガラス水槽、アクリル水槽のどちらにも使用することができ、水槽がもし割れてしまったときに、破片が散らばるのを防ぐことができます。
また、水槽自体の強度をあげる目的でクリアフィルムを貼る方もいらっしゃいます。
フィルムを貼ることで気になるのが、水槽の透明度が下がってしまったり観賞の邪魔になるのではないかということですよね。
クリアフィルムはその名の通り透明なフィルムですので正しく丁寧に貼り付ければ、観賞の邪魔になることはありません。
ちなみに東京アクアガーデンでも水槽にオプションでクリアフィルムを貼ることができます。
防災意識の高まりから安全のために貼る方が増えてきていますよ。
水槽にクリアフィルムを貼るメリット・デメリット
クリアフィルムを貼るメリット
まずは、水槽にクリアフィルムを貼ることで得られるメリットを見ていきましょう。
飛散防止
水槽や水槽台は丈夫にできているから、めったなことでは割れないと思ってはいないでしょうか?
確かに、普通に使用している分には割れることはあまりないかもしれません。
しかし、地震が起こったときや何か強い衝撃が加わって水槽が落下してしまったり、割れてしまったりということは考えられますし、実際にそういう事故は起こっています。
そんなもしもの時、クリアフィルムを貼っていればガラスが飛散することなく、安全に水槽を撤去することができます。
傷を防げる
メンテナンスのときなどに、うっかり水槽に傷をつけてしまうことがありますよね。
水槽が傷ついてしまうと、鑑賞性が損なわれるだけでなく、水槽が破損する原因にもなりえます。
こんな傷対策にもクリアフィルムはおすすめです。
クリアフィルムを貼っていれば、水槽自体に傷がつくことを防ぐことができます。
代わりにクリアフィルムには傷がつくことはありますが、フィルムは傷が付いたら貼りかえられるので安心ですね。
アクリル水槽の膨張防止
アクリル水槽は温度変化などから膨張することがあり、長年使っていると劣化して水漏れを起こしてしまうことがあります。
この膨張を完全に防ぐことはできませんが、クリアフィルムを貼ることで膨張を抑える効果が期待できます。
クリアフィルムを貼るデメリット
クリアフィルムを貼ることで発生してしまうデメリットはあるのか、貼る前にこちらも確認しておきましょう。
貼り付けた面がべたついてしまう
クリアフィルムを貼った面は、剥がしたときにフィルムの接着材が残ってしまいベタついてしまうことがあります。
水槽の外側の話なので、中の生き物に影響などはありませんし、掃除すれば落とすこともできますが、落とし切れず跡になってしまう可能性は否定できません。
クリアフィルムを貼り付ける前に水槽が汚れてしまう可能性があることを頭に入れておきましょう。
鑑賞性を損なうことがある
綺麗に貼り付けられればクリアフィルムが水槽の透明度に影響を及ぼすことはありません。
しかし、貼り付けるときにシワが寄ったり気泡が入ったりしてしまうと、鑑賞性を損なうことがあります。
綺麗に貼れれば問題ありませんので、貼り付け作業は丁寧に行いましょう。
クリアフィルムの貼り方
クリアフィルムの貼り方は、基本的にバックスクリーンを貼るやり方と変わりありません。
気泡やゴミが入らないよう丁寧に行いましょう。
用意するもの
- クリアフィルム
- タオル
- スプレーボトル
- 中性洗剤
- 定規(できれば900mm程度の長いものが望ましいです)
- カッター
- スクレーパー(ヘラ)
クリアフィルムの貼り方
1.石鹸水を作る
スプレーボトルに中性洗剤と水を入れて石鹸水を作ります。
石鹸水の濃度は、水に対して洗剤2~3%程度が目安です。
2.クリアフィルムをカットする
水槽の大きさに合わせて大まかにクリアフィルムをカットしておきます。
この時、ぴったりにカットしてしまうと貼り付けたときに余裕がなくなってしまいますので、この段階では水槽よりも大きめにカットしておくとよいでしょう。
3.水槽の表面を掃除する
クリアフィルムを貼り付ける面にゴミやほこりがついていると、気泡やシワの原因になります。
事前に乾いたタオルなどでしっかりふき取りましょう。
4.石鹸水を吹き付ける
水槽の表面に石鹸水を吹き付けます。まんべんなくたっぷりと吹き付けましょう。
5.クリアフィルムを貼り付ける
石鹸水を吹き付けた水槽にクリアフィルムを貼っていきます。
時間をかけずにスッとフィルムを置いてくるような気持ちで貼り付けるのがコツです。
貼り付けたらシワやゆがみがないかを確認し、もしあるようならばそっと剥がして修正していきます。
細かな気泡などはこの後の作業で抜いていきますので、ここではあまり気にしなくても問題ありません。
6.気泡を取り除く
スクレーパーを使って気泡を取り除いていきます。
中央から外側に向かって気泡と洗剤を押し出していきましょう。
この時、強く推し過ぎてしまうとクリアフィルムが破れてしまうことがありますので、力をかけ過ぎないよう優しく作業を行いましょう。
7.フィルムの余った部分をカットする
綺麗に貼り終えたら、クリアフィルムの余った部分をカットします。
少し引っ張りながらカットするときれいに切ることができますよ。
カットができたら完成です!
まとめ:水槽を守る!クリアフィルムのメリット・デメリットと貼り付け方法!
透明度を大切にする水槽にフィルムを貼るという行為にあまり馴染みがないかもしれませんが、最近は安全意識の高まりから、フィルムを貼る方も増えてきています。
もし水槽が割れてしまってもクリアフィルムを貼っていれば安心ですし、ちょっとした傷からも水槽を守ることができます。
メリットも多いクリアフィルム、水槽に貼っていざという時に備えましょう!
トロピカライターの長嶋です。
金魚すくいで連れて帰った、和金の『よしえ(名前)』を飼育してました。
可愛らしい魚とワニが大好きです。
生物を飼う楽しさを伝えていけたらな、と思います!