海水魚水槽で生物ろ過に必要なプランクトンを育てるために、飼育水槽とは別にリフジウム水槽を作る人は多いです。リフジウム水槽におすすめな海藻の中には、マリンアクアリウム初心者でも育てやすい「ウミブドウ」や「ジュズモ」「ヘライワヅタ」があります。
しかしマリンアクアリウム初心者の場合、海藻選びはできてもライト選びで失敗してしまう事があるんです。そこで今回はリフジウム水槽におすすめな海藻3種類のご紹介と、リフジウム水槽に最適な海水魚水槽用のライトの特徴についてお話していきます。
リフジウム水槽でプランクトンや微生物を増やそう!
マリンアクアリウムを始めたものの、水質が安定しにくくて困る、といマリンアクアリウム初心者は意外に多いです。淡水魚飼育慣れしていても、初めてのマリンアクアリウムは塩分濃度や水質の調整が海水の方が難しいため、思うようにいかず途中であきらめてしまう人もいます。
水質を安定させるには、ろ過がしっかりできているかが重要なポイントになってきます。物理的なろ過はもちろん、「生物ろ過」の環境がきちんと出上がっているかどうかが重要です。
飼育水槽だけでマリンアクアリウムを行っているのであれば、スペースは取りますが補助水槽を用意して、「リフジウム水槽」を作りましょう!
リフジウム水槽とは
リフジウム水槽は飼育水槽に接続した隔離水槽です。この水槽で海藻を育て、生物ろ過に必要なプランクトンや微生物を繁殖させることで、水質を安定しやすくする仕組みになっています。
小さなサテライトで行うことも可能で、プランクトンが繁殖するために必要な、海藻が生い茂っていることが重要なポイントになります。
リフジウム水槽の作り方や、オススメの水槽・機材に関してはこちらの記事で詳しく解説しています。
リフジウム水槽にオススメの海藻3選!
リフジウム水槽におすすめな海藻は3種類です!
どれもマリンアクアリウム初心者でも育てやすく、魚たちの餌にもなる種類です。
ウミブドウ
沖縄の特産物で食用としても知られているウミブドウは、食用と鑑賞用があり、マリンアクアリウムでは鑑賞用のものを使用します。マリンプランツ(海藻)の中でも丈夫で育成しやすいため、マリンアクアリウム初心者にオススメされやすいです。
果物のような独特の房や葉が特徴で、育成環境がハマると成長が早く増やしやすいです。全体的に肉厚なため、硝酸塩や水中の過剰な栄養分を吸収しやすく、植え付けやすいというメリットもあります。
海水魚ではニザダイやハギなどが好んで食べるので、緊急でリフジウム水槽に生き物を避難させているときの餌にもなります。
ジュズモ
ジュズモは緑色の糸のような海藻で、真っすぐに育たず曲がりくねり、岩などに絡まって成長していくため、全体的にモサッとした感じになります。砂の中に根を張ることがなく、周囲の障害物や岩に絡んで這うように成長していきます。間引きが難しいと思われがちですが、根がない分間引きやすいです。
細身のため水中の養分の吸収率はウミブドウよりも下がりますが、数を増やすことにより効果を上げることができます。また増えていくことで複雑に葉が入り組んでいくので、葉と葉の間にプランクトンや微生物が発生しやすくなるという特徴もあります。
水槽のレイアウトを考えて導入するのであれば、淡水水草のウィローモスやマツモのように、岩に沿わせて使うのがおすすめです。
ヘライワヅタ
ヘライワヅタも育成が容易で、水槽内の環境が最適な状態だと成長スピードが速く増えやすいです。プランクトンだけでなく、微生物も繁殖しやすいのですが、2019年5月現在はなかなかショップに入荷されない状況が続いています。店頭だけでなくネット通販でも入手困難となっているので、どうしても欲しいいのであれば、マリンアクアリウムを行っている人から分けてもらうという方法があります。
リフジウム水槽に最適なライト
海藻も淡水の水草や地上の植物のように、光合成を行っているためリフジウム水槽でも照明が必要となります。
技術が発達して海藻やサンゴを育てることのできるLEDライトなども販売されていますが、一番オススメできるのは「メタハラ」です。メタハラなら光量不足になることもなく、24時間照射することでプランクトンが発生しやすくなります。
海藻は生まれたときにすでに「生存可能日数」が決まっているため、昼夜の変化を感じてしまうと、生存可能日数が減っていきます。そのため24時間照らし続け「ずっと昼間」という状況を作り出し、海藻に錯覚させることで長生きさせることができます。
LEDライトを使用する場合は、水草や海藻が育つのに必要な波長を含んだ、「白色主体」のものを使用することをおすすめです。
海藻向けのメタハラやLED照明のおすすめに関しては、以下の記事を参考にしてください。
まとめ:水質維持のためにリフジウム水槽でプランクトンを育てよう!
リフジウム水槽におすすすめな海藻と、照明器具についてお話しました。リフジウム水槽は生物ろ過に必要なプランクトンを繁殖させるだけでなく、いじめに遭っている海水魚などの避難先にすることもできます。リフジウム水槽に生物を入れている場合は、海藻が空腹を満たすための餌になることも珍しくありません。
生物ろ過環境の作成以外にもメリットがあるので、マリンアクアリウムを行う場合は、スペースに余裕があるのであれば、リフジウム水槽も一緒に作成することおすすめします。
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