水槽と砂の隙間に生えるコケ気になりませんか。
黒い砂を敷くとあまり目立たないかもしれませんが、茶色や白い砂の場合はコケで黒ずんでくるため気になる方も多いかとおもいます。
結論から申し上げれば、水槽と砂の隙間に発生するコケを完全に無くすことはできませんが、限りなく目立たなくすることはできます。
それには、コケが目立ってきてから対策をするのではなく、水槽設置前から対策をすることをおすすめします。
しかし、一体どんな方法があるのかピンと来ない方もいるかもしれません。
ここでは、水槽と砂の隙間に生えるコケの解消方法について、水槽設置前と水槽設置後それぞれの方法について解説していきます。
水槽設置前にできる底砂のコケ対策
わたしのおすすめは、水槽の設置前から対策することです。
ここでは、誰でも簡単にできる水槽と砂の隙間コケ対策の方法についてご紹介していきます。
落とし込み仕様の水槽台を選ぶ
水槽と砂の隙間のコケが気になる方には、水槽台を落とし込む方法が一番おすすめです。
数ある水槽台の中でも、水槽底を落とし込むことができる水槽台を選びます。
一般的な水槽台は、水槽台の上面はフラットで作られていますが、落とし込み水槽台は、水槽下部を30mm~50mm程度落とし込み砂を隠すことができるため、正面や側面、仕様によっては背面から見た時に砂が見えずに隠すことができます。
ただし、砂を5センチ以上厚く敷いてしまうとすべて隠しきれないことがあります。
砂を敷く場合は、水槽台に水槽を置いてから砂を敷いて調整するようにしましょう。
また、どうしても砂を厚くして目隠しをしたい場合は、特注で水槽台を制作し落とし込む深さを調整しましょう。
底砂を薄く敷く
砂を薄く敷くことで、水槽と砂の隙間の汚れが気にならなくなります。
海水魚水槽やサンゴ水槽においては、砂が薄くても大きな問題はありません。
しかし、水草水槽について水草が植栽にしにくくなるといった問題が考えられます。
水草水槽で底砂を薄くする場合は、砂の汚れが気になる水槽手前の砂のみ薄くし、水槽後方に向かって砂を盛り上げていくようにしましょう。
そうすることで、水槽中央から後方にかけて水草を植栽することができます。
水槽前面は化粧砂などオープンスペースにしても良いですし、どうしても水草を植栽した場合は、小石にアヌビアスナナなどの活着水草を配置すれば美しい水草水槽を制作することができます。
黒い底砂を選ぶ
完全にコケを消失させることはできませんが、暗めの底砂を選ぶことでコケを目立たなくさせることができます。
水草水槽なら、黒色のソイルや黒い砂利を使用することで、水槽と底砂の隙間に生えることが目立ちにくくなります。
落とし込みの水槽台は景観が狭まるのでちょっと・・・という方におすすめです。
水槽設置後!底砂のコケ対処方法
水槽設置後に気になり対処したい方は多いとおもいます。
ここでは、水槽設置後に対処するおすすめの方法について解説していきます。
底砂の位置にバックスクリーンを貼る
水槽設置後にどうしても水槽と砂の汚れが気になる方は、水槽の砂が見える部分にカッティングシート(バックスクリーン)を貼ることをおすすめします。
水槽のバックスクリーン同様に張り付けることになりますが、水槽底5センチ程度を張り付けるだけなのでバックスクリーンより簡単に施工できます。
ただし、後付けでバックスクリーンを貼ると、あたかも隠しているというのが分かるため、逆に目立ちすぎることもあります。
これを読んでどうしようか迷う方は、費用少額でできますし気に入らなければ簡単に剥がすことができます。
気に入って貼り続けている方もいますので、一度チャレンジしてみてはいかがでしょいうか。
ヘラで水槽と底砂間のコケを取り除く!
水槽と砂の隙間にヘラを入れてコケを取り除きます。
長年コケ取りをしていないと、コケが硬く頑固なため取り除くことに苦労しますが、設置してから2~3か月なら比較的簡単にコケを取り除くことができます。
ただし、ヘラ入れ作業は注意しなければならないこともあります。
水槽の砂を厚く敷いている場合、水槽の底に嫌気性最近が住んでいるため、ヘラを入れて水槽砂をほじくり返してしまうことで水槽に有害物が蔓延して水槽崩壊の可能性が考えられます。
ヘラを入れる水槽の底砂は、3センチ以下に厚さを調整するか、水槽設置当初から2週間に1回程度頻繁にヘラを入れて汚れを取り除くようにすると有害物が蔓延しにくいでしょう。
まとめ: 【こんな方法があった!】水槽と砂の隙間に生えるコケの解消方法を解説
水槽と砂の隙間に生えるコケの解消法について解説しました。
水槽と砂の隙間の汚れは無くすというより、見せなくするといった対策をすることが大切です。
水槽内や水槽面を日々きれいに管理していると、どうしても水槽と砂の隙間の汚れが気になる方もいるとおもいます。
水槽設置前から、インテリアとして美しいアクアリウムを楽しみたいとお考えの方は、水槽台や水槽底砂の仕様についてよく考え選定するようにしましょう。
それでは、素敵なアクアリウムライフをお過ごしください!
熱帯魚業界歴もうすぐ20年!
海水やアクアテラリウムなど、さまざまな水槽を担当してるアクアリストです。
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