どんなに気を付けていても、魚が病気にかかってしまうことはあります。
病気の魚が出たら、早急になんらかの対策を行わなければなりません。
そのため、魚が病気にかかったらすぐに気づきたいところですよね。
魚の異変に気づかずにいたら、水槽に病気が蔓延して全滅してしまったなんてことになっては目も当てられません。
病気を見つけるには、日々の観察がとても大切となります。
魚が病気にかかったときに起こる異変を正しく覚えて、病気を見つけましょう。
今回は、魚の病気の見つけ方について解説していきます。
泳ぎ方に異変が出たり、目が飛び出したりと病気によっておこる異変を学んでいきましょう。
病気の早期発見は日々の観察が大切!
魚の病気に気づかずにいると、手遅れになってしまうことも少なくありません。
病気の魚の治療には、早期発見が不可欠です。
また、病気の兆候を早くに見つけることで、他の魚に病気が移ってしまうことを防ぐこともできます。
日頃からしっかり水槽の中の様子を観察し、異変がないかチェックする目を養いましょう。
病魚の泳ぎ方や特徴
魚が病気にかかったときにどのような異変が起こるのかを頭にいれておけば、日々の観察で、早期に病気を発見することができるでしょう。
ここでは、病魚特有の泳ぎ方や病変について解説していきます。
餌を食べなくなる
人間が病気になると食欲が落ちることがありますが、それは魚も同じです。
餌をあげたのに食い付きが悪くなっている魚がいたら、病気のサインかもしれません。
注意深く観察してみましょう。
餌を食べなくなる症状は、消化不良(内蔵疾患)の可能性が考えられます。
表に出てこなくなる
いつも水槽の中を泳ぎ回っている魚が、水草や流木、アクセサリーなどの影に隠れて姿を見せないとき。
これも病気からくる異常の可能性があります。
防衛本能から、体調が悪くなると物陰に身を隠すことがあるからです。
そのような魚を見つけたら、注意深く観察を続けましょう。
体の発色が悪くなる
人間の顔色のように、魚も目に見える形で異変を伝えてくれることがあります。
魚が病気にかかったときに、体の色が薄くなったり白っぽくなったりすることがあるのです。特に、エロモナスに感染した場合は体が白っぽく変色しやすいという特徴があります。
体の色は病気以外のことでも変化することはありますが、病気の場合は変化の仕方が急だったり顕著です。
毎日観察を続けることで気づくことができる異変ですので、観察を怠らないようにしましょう。
体に白い粒がつく
気づいたら、体に白い粒のようなものが付いていた、ということがあります。
新しい模様が出たわけではなく、これも病気のサインです。
白い粒に見えるものは、シストと呼ばれる寄生虫のサナギのようなもの。
白い粒が体に付いていたら、白点病やツリガネムシなどの寄生虫に寄生されている可能性が高いです。
至急対策を行いましょう。
ヒレを閉じる
元気な魚はヒレもしっかりしています。
逆にヒレにハリがない魚は体調を崩しているのかも。
特に、背ビレを体に貼りつけるように閉じてしまっいるときは要注意です。
体調を崩してしまっているサインと考えられます。
また、金魚やベタのような尾の長い魚が、尾を垂れ下げてしまっているときも元気を無くしているときに多い傾向です。
病気の前兆とも考えられますので、他の症状が出ていないか気をつけて観察してみましょう。
泳ぎ方が弱々しい
体調を崩すと、泳ぎ方にも変化が現れます。
力無くフラフラと泳いでいるような魚がいたら、それは元気を無くしているサインかもしれません。
一見するとただ休憩しているだけのようにも見えるため見逃してしまいがちですが、いつまでもフラフラしているのは明らかに何か異変が起きている証拠です。
キレのある泳ぎをしているか、よく観察してみましょう。
水槽に手を近づけても驚かない
水槽に手や物を近づけたとき、魚が一斉に物陰に隠れたり逃げ出すのは、生き物として正しい反応です。
慣れてくると逃げなくなることもありますが、いつも逃げる魚が逃げないのであればそれは、病気による異変かもしれません。
体力が落ちて、逃げたり隠れたりすることもできない状態になっている可能性があります。
水槽の底、もしくは上でじっとしている
餌を探して動き回ったり、泳いだりすることなく、いつまでも水槽の底でじっとしている魚がいたら要注意です。
消化不良や体調不良を起こしている可能性があります。
背ビレをたたんでいるなど、その他の異常が出ていないかよく観察してみましょう。
上の方に浮いてしまっている魚がいたら、こちらは更に深刻です。
底に沈んでいる体力も無くし、流されるままになっていると考えられるからです。
エラの病気で、うまく酸素を取り込めないときにも浮いてしまうことがあります。
また金魚の場合は、消化不良で上に浮いてしまう転覆病という病気の可能性も考えられでしょう。
とにかく浮いてしまっているというのは、なんらかの病気の可能性が高いので、早急に対応する必要があります。
遊泳力がなく水流に流されている
健康な魚は、水流のある水槽の中でも、水流に乗ったり逆らったりしながら元気に泳ぎます。
水に流されるままになることはまずありません。
水に流されるまま翻弄されているような魚がいたら、体力がかなり落ちていることが考えられます。
他の異変が起きていないか、合わせて確認してみましょう。
目が濁る
目がなんだか濁っているように見えるときも注意が必要です。
キズなどによるものも多いですが、phや水温の急激な変化で体調を崩しているときにも、目が濁ることがあります。
また海水魚の場合、ハダムシが寄生して目が濁って見えることもあります。
目が飛び出る
痛々しく目が飛び出てしまった魚を見たことはあるでしょうか。
目が飛び出る症状はポップアイと呼ばれる病変で、主にエロモナスに感染することで起こります。
エロモナスに感染すると、体液の排出うまくいかなくなり、体が浮腫んでいきます。
そして最終的に、目まで飛び出してしまった状態がポップアイとなります。
ポップアイが確認されたら病変のある魚を速やかに隔離し、治療を行いましょう。
まとめ:魚の病気の見つけ方!泳ぎ方?目が飛び出る?病気のチェック方法とは!
魚が病気にかかると、必ず何かしらの異変が現れます。
泳ぎ方だったり、見た目が変わったり…症状によって異変の出方は異なります。
しかし、どの異変も毎日しっかり観察していれば気づける異変です。
病気のサインを見逃さないよう、日々の観察を怠らないようにしましょう。
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トロピカライターの長嶋です。
金魚すくいで連れて帰った、和金の『よしえ(名前)』を飼育してました。
可愛らしい魚とワニが大好きです。
生物を飼う楽しさを伝えていけたらな、と思います!