金魚を飼ってみたいけど、大きな水槽を置く場所が無いのよね…小さな容器ではかわいそうだから、うちでは飼えないかな…とあきらめてしまっている方いらっしゃいますか?
いえいえ、ポイントさえ抑えれば金魚は小型の水槽でも飼育できます!
今回は、金魚を小型水槽で飼育するために抑えておくべき管理のポイントについて解説していきます。
ヒラヒラと泳ぐ可愛い金魚、おうちにいかがでしょう。
金魚を小型水槽で飼育するときのポイント!
小型水槽で金魚を飼育する場合に抑えておくべきポイントは
- 水換え、掃除をこまめにする
- 餌は控えめにする
- 水流を弱くする
- 水草を入れすぎない
- 金魚の数を少なめにする
この5ポイントになります。下の項でそれぞれについて理由を添えて解説します。
水換えとお掃除はこまめにしよう!
金魚は水槽内の水に金魚にとって有害なアンモニアや亜硝酸が多く含まれなければ元気にしていられる魚です。
他の熱帯魚はデリケートなところがあって、頻繁に水換えすると逆に調子が悪くなってしまうことがあるのですが、金魚は丈夫な魚です。とは言え、水換えをしないと水槽内に有害な物質がどんどん蓄積していってしまうので、水換えや掃除をこまめに行うことで金魚の健康を保つことができます。
金魚は、よく食べ、食べただけ排泄をする「水を汚しやすい魚」でもありますので、その観点からも水換えをこまめに行うことが必要なのです。
3日に一度、1/4から1/4程度の水を換えてあげましょう。その時に水槽の底にたまっている排泄物もすくいとってあげるとアンモニアの発生を抑えることができます。
水槽の底の排泄物はスポイトのようなもので吸い取るか、プロホースという底砂掃除のアイテムを使うと簡単にできます。
プロホースの使い方については以下のページを参考になさってください。
また水換えについて不安がある方は下のページもご一読ください。
餌は控えめにしよう!
金魚はとても食いしん坊の魚です。
たくさん餌を欲しがりますし、あげればあげただけ食べてしまい、どんどん大きくなっていきます。そして食べたらその分、排泄もたくさんします。
そういった状況になると、
- 多量の排泄物と食べ残した餌により、水質の悪化が早まる
- 水に餌の栄養分が溶け出して富栄養化し、コケなどが生えやすくなる
- 金魚の成長が早まり、水槽が狭くなる
- 過度な成長による運動不足で肥満となる
と、多くのデメリットが発生します。
金魚だけに限ったことではなく、魚への餌は控えめにしたほうがメリットが多いですから、餌を与えすぎないように気をつけましょう。
水槽を覗きこむと「わーい!餌の時間ですか!餌ちょうだい!」といわんばかりに、金魚は口をぱくぱくさせますが、実は餌が欲しいから口をぱくぱくさせているとは限らないのです。
金魚の餌は、時間と量を決めて与えるのが金魚の健康を守るポイントです。理想は一日一回、5分で食べきれる量です。
また、金魚の体調が悪そうな時は餌を控えた方が良いでしょう。
水流に気を付けよう!
ぷっくり丸いお腹、長く伸びた美しいヒレが金魚の魅力ですね。ですがその体型ゆえ、強い水流が得意ではありません。
魚は本能で、水流に逆らって泳ぎます。自然界ならそうしないと、どんどん流されて最後には海へ行ってしまいますからね。
ですので強い水流が起こると金魚は懸命に泳ぎます。ずっと泳がなければならない状況を作ると、金魚は疲れてしまいますし、ゆっくり休むこともできません。
休めないと病気になりやすくなるので、休息は必要です。
ですから、水流はできるだけ穏やかにしてあげましょう。とはいえ、水流が全くない状態だと水がよどんでそれもいけません。よどみにはゴミがたまりやすく、水質悪化につながります。
水流の穏やかなフィルターを選び、給水口にシャワーパイプをつけてあげると良いでしょう。
水草を入れすぎない!
金魚を飼育する時、「やっぱり水草はあったほうがいいんだろうな」と思いますよね。緑色の水草と緋色の金魚のコントラストはとても美しいものですし、涼しさを感じさせてくれます。それに水草が入っていると、何となく金魚の健康に良いような気がします。
ですが、水草は成長します。特に金魚藻といわれる、マツモやアナカリスは成長が早い水草です。
小さな水槽に水草が多すぎると遊泳スペースが限られてしまい、金魚が運動不足になります。肥満の元となりますし、ストレスにもなりますので注意が必要です。
また、金魚は水草が大好きなので、ちぎって食べます。その時にゴミが出てしまうのでフィルターが目詰まりしたり、水質を悪化させる原因にもなってしまいます。
水草の成長した後の姿を想像し、遊泳スペースを保てる程度の水草を入れましょう。水草が伸びすぎたらよく切れるハサミなどで切り取ってあげてください。(トリミングという作業です)
たくさん金魚を入れない!
魚を過密飼育することはデメリットがとても多いです。
- 魚同士がぶつかりやすいので体に傷がつく → そこから病気になる
- 餌や排泄物が多くなるため、水質の悪化が早い
- 魚にストレスがたまり、喧嘩が起こる → 弱い個体はいじめられます
といった点があげられます。ストレスも水質悪化も病気の原因となります。
30cmくらいの小型水槽で飼育できる金魚の数は、4cm程度の金魚で3匹までです。
見た目は少し寂しく感じるかもしれませんが、このくらいの密度を維持するのが金魚を健康に飼育する重要ポイントです。
まとめ:金魚を小型水槽で飼おう!抑えるべき金魚の管理ポイントと必要な設備とは
金魚を小型水槽で飼育するために抑えておくべきポイントについて解説しました。
小さな容器で泳ぐ金魚はとても可愛らしいものです。身近に感じることもできますし、一度ぜひチャレンジしてみませんか?
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