パルダリウムやテラリウムという言葉を聞いたこと、ありますか?
水槽内に植物を植え、前者なら両生類や爬虫類を校舎なら魚を飼育したり、という、水槽で熱帯の風景を再現できる造りとなっています。
今回は、最近注目を集めるパルダリウム、テラリウムで植物を上手に育てるコツ、向いている植物などについて解説します。興味のある方は一度ぜひチャレンジしてください。
熱帯植物を水槽で育成しよう!
テラリウム、パルダリウムなど、水槽で植物を育てることがじわじわと人気を集めています。
アクアリウムでも水草は育成できますが、テラリウム、パルダリウムであればもっと多くの種の植物を楽しむことができます。
ただし、湿気が多くても育つものという条件がありますので、以下でおすすめの植物もご紹介します!
緑の多いインテリアは非常に美しく、疲れた心を優しく癒す効果があります。
アクアリウムは水が多いから管理が大変、水換えしたくないし、もし漏れたらどうしよう。器具も多く必要で費用もかかるし…でもちょっと特別な癒し空間が欲しいな、という方にテラリウムがピッタリです。
テラリウム、パルダリウムは基本的に水槽など密封傾向のある容器で育てますので、風通しが良い環境を好む植物や、多くの光が必要となる植物は向いていません。
多湿で日陰でも育つ、熱帯の植物を利用しましょう。エキゾチックな雰囲気を醸し出すことも可能です!
水槽で熱帯植物を育てるのに必要なもの
必要になるアイテムは以下のようなものです。
- テラリウム・パルダリウム用水槽
- 保水性の高い土
- ライト
- 植栽用ピンセット、ミニスコップ
- 霧吹き
- トリミング用のハサミ
- パネルヒーター
ここにあげたものは一例です。こちらの記事も参考になさってください。
水槽で熱帯植物を育成・維持するには
熱帯植物は生育には、湿度と温度が欠かせません。
乾いた寒い場所は大嫌いなので、温度は15~25℃に保ち、乾燥を防ぐためによく霧吹きで湿らせてあげましょう。
とはいえ、いくらでも湿度があればいいというわけではなく、湿度が多すぎると腐ってしまうこともあります。そのあたりは経験していくしかないのですが、換気しつつ湿度を与え、丁度いい状態を保ってあげましょう。
霧吹きは1日に1,2度でOKですが、寒い時期は控えめにしたほうがうまく育ちます。
水槽で育てるのにおすすめな熱帯植物
水槽で育てやすい植物を紹介します。
ベゴニアの仲間
丸みのあるツヤツヤした葉が可愛らしく、白やピンクの花を咲かせてくれます。
上のベゴニアのように、葉に美しい模様が入っている種類も多くあります。好みのものを探すのも楽しそうですね。
湿度の多い環境を好み、強い光はあまり得意ではありません。
アルディシア(ヤブコウジ)の仲間
強い日光と乾燥を嫌う低木です。葉脈が浮き立つような葉の色合いが美しい、エキゾチックなムードを漂わせる植物です。緑のもの、赤みを帯びたものなど、多くの種類があります。
低温(15℃以下)に弱いので、しっかり保温しましょう。
アルゴステマの仲間
葉にホワイトの模様が入るアカネ科の植物です。しっかりした葉を広げます。
縦に延びるのは途中までで、基本的に横に広がって成長します。そのため、前~中景あたりに植えられることが多いです。
ホマロメナの仲間
艶やかで大き目の葉が特徴のサトイモ科の植物です。
イエローやレッドなど、カラーが豊富で、作りたいイメージに合わせて選ぶことができます。
フィカスの仲間
有名な観葉植物です。観葉植物好きな方なら一度は名前を聞いたことがあるでしょう。
プミラなど、葉の形状、色も種類ごとに特徴があるので、好みのものを探しましょう。高さが出るので、後景におすすめです。
セラギネラの仲間
細かい葉がかわいらしいシダの仲間で、イワヒバ科に属しています。
陰性の多い熱帯植物の中で、やや明るめの場所で良く育ちます。しかし耐陰性もあり、背が低いので前景におすすめです。
熱帯植物の育成に向いている土
栽培に欠かせない土、テラリウム、パルダリウムに向いているものを紹介します。
水苔
いわずとしれた、保水効果の高い植え込み材料です。
酸性に傾くことを知っておきましょう。
鹿沼土
軽石です。型崩れしにくく、保水性と通気性が高いです。こちらも酸性に傾ける効果があります。
明るい黄色みのある土なので、全体の雰囲気が明るくなります。
赤玉土
保水性がありつつ余分な水はとりこまない、観葉植物の基本土です。
肥料成分が無いため、かえって菌が繁殖しません。
粒にいくつか種類があるため、用途によって選び分けましょう。あまりにも粒が細かいと、粒が砕けてきたころに粘土状になってしまうので注意が必要です。
極床(きわみどこ)造形君
国産樹皮とベントナイト、ゼオライトが配合されています。
植物の栽培だけでなく爬虫類の育成にも向いているので、パルダリウムにおすすめです。
水を加えて練ると好きな形に造形できるので、盛って丘状にしたり、シェルターをつくるなどすることができます。
まとめ:【熱帯植物を水槽で育成するには!パルダリウムやテラリウムで緑を楽しもう
パルダリウム、テラリウムに欠かせない土と植物についてご紹介しました。
まずは「こういったものを作りたい」というイメージを固め、それにマッチする土や植物を選んでいきましょう。
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