美しいアクアリウム水槽を作るには、斬新なアイデアも必要ですが基本を守ってレイアウトをすることが最も大切です。
アクアリウムを生業としているプロは、どの水槽を見ても基本を守りつつアレンジを加えることで、より美しいアクアリウム水槽を維持管理しています。
水槽レイアウト素材から入念に選ぶことも大切ですが、せっかく用意したレイアウト素材でも基本を逸脱した方法でレイアウトしてしまうことで、余程の達人で無い限り不自然な水槽レイアウトになってしまうことでしょう。
では、アクアリウムのプロは一体どんなことに気を付けて水槽レイアウトをしているのでしょうか。
ここでは、プロが気を付ける水槽レイアウトの注意ポイントを5つご紹介していきます。
プロが気を付ける水槽レイアウトの注意ポイント5つ!!
これから、水槽レイアウトの注意ポイントを5つご紹介します。
水槽レイアウトの基本を知らない、または、レイアウトを組み直しても不自然になる人にとって、本記事を参考にしたら、レイアウトが上達できることを願って書いていきます。
水槽レイアウトの上達ポイント1: 水槽レイアウト素材は水槽面に触れない
アクアリウム雑誌やSNSで水槽レイアウト写真を見ていただければ分かりますが、プロが作る美しいアクアリウム水草水槽レイアウトは、流木や石が水槽面に触れていないことが分かるとおもいます。
水槽面でも水槽前面、または横から見るなら水槽側面、前面から見るなら水槽4面とも水槽にレイアウト素材が触れていません。
なぜなら、水槽レイアウトの素材が水槽に触れてしまうことで、一気に不自然に見えるからです。
水槽に触れず、水槽レイアウト素材が自立して配置されることで、水槽に入っているという不自然感を払拭しレイアウトを楽しむことができるのです。
水槽レイアウトに慣れている方で、水槽から流木を飛び出したりさせる際に水槽の淵に触れる場合もありますが、まずは、水槽に触れないように水槽のレイアウト素材を使えるようにしましょう。
水槽レイアウトの上達ポイント2: 流木の切り口は見せない
水草水槽や熱帯魚水槽に流木を入れる際に、配置場所はもちろん向きを考えるとおもいます。
この時に、流木の切り口は鑑賞面から見えないように配置するようにしましょう。
流木の切り口が鑑賞面に見えてくると、一気に不自然な水槽レイアウトとなってしまいます。
後々水草が育ってくれば隠れると計算して、切り口を置くのは構いませんが余程のベテランとならない限りこれは難しい水槽レイアウト技法です。
まずは、流木の切り口を見せないように配置することを心掛けていきましょう。
水槽レイアウトの上達ポイント3: 石は統一しメリハリをつける
石の種類を統一する
石の選び方ですが、まず大前提として石の種類は同じ種類を使い統一させましょう。
石の種類をばらばらにしてしまうと、それだけでレイアウトバランスの調和を取ることが飛躍的に難しくなってしまいます。
美しいアクアリウム水槽のレイアウトを見れば分かりますが、石を使用している多くの場合は同じ種類の石で構成されています。
石を選定する際は、統一して選ぶことを頭に入れておきましょう。
石の大きさについて
次に石の大きさですが、同じ大きさで揃えてはいけません。
美しいレイアウトを作りには、水槽レイアウト内にメリハリが大切ですので、石の大きさも大・中・小とメリハリをつけて用意しましょう。
さらに言うと、水草を生い茂るように植栽してネイチャーアクアリウムを楽しみたい場合は、できるだけ大きい石を選んでいくようにすることが大切です。
なぜなら、水槽設置当初は水草の背丈が小さくボリュームも無いため、石の存在が際立ちますが、水草の成長と共に石が段々と水草によって隠れてしまうからです。
水草の成長を考えずに小さい石で配置してしまうと、水草の成長で隠れて見えなくなってしまうため注意が必要です。
しかし、水草の成長を考えて石の大きさを選ばなければならないとは言え、経験がなければなかなか目安が掴みにくいのも事実。
わたしのおすすめとして、最初から少し大きすぎたと思うくらいの石を選定してみましょう。
水槽レイアウトの上達ポイント4: 底床は傾斜をつける
水槽レイアウトの基本として、水槽のどこかに奥行き感を演出することが大切です。
水槽レイアウトの奥行きを演出する方法はいくつかありますが、代表的な方法が水槽の底床に傾斜をつけることです。
その方法はと手も簡単で、水槽手前を薄くして水槽の奥にいくにつれて底床の高さを高くしていきます。
そうすることで、水槽レイアウトが立体的に見えるようになり、プロっぽい水槽レイアウトとなります。
また、有茎草は葉の上面が一番美しいため、水槽奥の底床を思いっきり盛り上げて有茎草を植栽すれば綺麗な有茎草を楽しみやすくなることもメリットです。
水槽レイアウトの上達ポイント5: レイアウト素材はかためて配置
流木や石はかためて配置しましょう。
水槽全体に点在させるように配置するのは、非常に難易度が高いためおすすめしません。
わたしは、はじめにメインとなる石を配置し、その後に流木を石に沿わせたりのせたりして置いていきます。
流木の配置場所が決まったら、最後に添え石と呼ばれる小さい石を流木に添わせるように配置して一体感を生み出します。
あくまで、もともとそこにあったという歴史を水槽内で演出することが、水槽レイアウトを自然に見えるようにする、おすすめの水槽レイアウト技法です。
まとめ: 水槽レイアウトが不自然なのはこれが原因だ!! プロが気を付ける水槽レイアウトの注意ポイント5つ!
おすすめの水槽レイアウトポイントをご紹介しました。
水槽レイアウトがなかなかうまくいかない方は、是非参考にしてみていただければ嬉しいです。
ここで紹介した水槽レイアウトのポイントは、あくまで基本です。
ここから、水槽管理者であるみなさんの創造力を組み込んでいただき、より美しい水槽レイアウトを楽しんでください。
最後に、水槽レイアウトに正解はありません。
みなさんが楽しむ水槽ですから、みなさんが納得できる水槽レイアウトが一番です。
ぜひ、納得できる水槽レイアウトを制作して、素敵なアクアリウムライフをお過ごしくださいね!
熱帯魚業界歴もうすぐ20年!
海水やアクアテラリウムなど、さまざまな水槽を担当してるアクアリストです。
アクアリウム専門のYouTubeチャンネル『アクアリウム大学』も配信中!
よろしくお願いいたします!
石の大きさの台、中、小と台の漢字が間違ってますよ
ご指摘ありがとうございます!
修正いたしました。