年末の休日期間が長いことで、普段なかなか帰省できない人が実家に帰省したり、いつもより長めに実家や海外などの旅行先で過ごすという人も多いでしょう。
しかし長期間家を留守にする場合、アクアリストにとっては水槽の維持管理方法で頭を悩ませることも多いです。
長期間留守にする場合には次のポイントに気を付けなければなりません。
- 飼育水の蒸発や水温
- 生き物への餌やり
- 照明のオン・オフ
帰宅したときもいつもと変わらない状態を保つためには、外出前に次の点を確認し、長期間留守でも大丈夫なように準備を行いましょう。
- 水槽やフィルターの掃除・水槽メンテナンス
- 電源周りの確認
- 餌の量の調整
今回は年末年始の長期休暇時に家を留守にするときの、水槽管理対策についてお話ししていきます。
長期旅行のとき水槽はどうするのかを動画で解説!
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長期間家を空けてしまう時、熱帯魚たちはどうすればよいのかを音声付きで解説します。
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長期外出の時はここに気をつけよう
2019年年末から始まる正月休み、長いところだと9連休という企業もありますよね。そのため実家や旅先での滞在日数を増やそうと考えている人も多いのではないでしょうか。
しかしアクアリストが長期間家を空けるということは、その間水槽のメンテナンスが問題にになってきます。誰かに世話を頼めるのならいいのですが、誰にも頼めない場合はどうにすればよいのか頭を悩ませる人は多いのでは?
一般的に2~7日程度なら水槽内の環境が適切であれば大丈夫ですし、生き物も餌を与えなくても水槽内のプランクトンを食べたり、草食性の強い品種なら水草などを食べていることが多いです。
しかし1週間以上留守にする場合は、次の4つのポイントに気を付けましょう。
水の蒸発
夏は外気温の高さから水が蒸発しやすいですが、冬もヒーターで加熱していたり、乾燥が酷い場合は水の蒸発量が増えます。そのためなるべく水位を高くし、不在中に蒸発しても生き物に影響がないようにしておきましょう。
水槽内に飛び出しやすい生き物がいる場合はフタは必須ですが、飛び出す生き物がいない場合でも保湿効果があるのでフタをすることで蒸発量を減らしやすくなります。
フタ受け部分まで水位を上げてしまうと、フタを伝って外に水が漏れることがあるので要注意。
また地震があったときに床に水がこぼれるのが心配出必要以上に水を入れたくないという場合は、自動給水機を使用するのもおすすめ。
水槽のタイプごとの適正な水位に関してはこちらのページを参考にしてください。
水温管理
冬の水温管理は基本的にヒーターで行います。故障している場合は火災の恐れがあり、縦置きタイプのものは水が蒸発して水量が減ってしまうと空気中に本体が飛び出して空焚きになる恐れも。
このような事故を防ぐためにも、自動給水機を併用してヒーターを使ったり、空焚き防止機能など事故防止機能付きのものを使用することをおすめします。
数年使っているものであれば、寿命が近い可能性もあるので買い替えもひとつの方法ですよ。
ヒーターの寿命・耐用年数に関してはこちらのページで確認してくださいね!
餌やり
外出直前に餌を与えるのであれば、数日間は与えなくて問題がないことが多いです。また飼育水が出来上がっている状態で、プランクトンが豊富にいるような水槽や、食性の強い熱帯魚なら草餌代わりにもなる水草などがある場合は1週間~10日くらいなら餌がなくても大丈夫なケースが多いですよ。
金魚の場合だと1カ月は平気、といっているアクアリストもいますがそれは種類や飼育している環境によるので断言できません。
外出時に餌を多めにあげると、食べ残しが発生して水質悪化を招く原因になります。
魚は食いだめができないものがほとんどなので、留守期間に合わせて必要なら「フードタイマー」「留守番フード」を使用するのがおすすめ。
フードタイマーは人工餌を設置して、1度に食べさせる量と時間を設定しておけば自動で給餌出来る便利アイテムですが、慣れるまでに少しコツがいるので事前に購入して試運転してから長期間家を空けるときに使うようにしましょう。
フードタイマーは普段でも忙しくてなかなか決まった時間に餌をあげられないようなときにも使えるので、あると便利なアイテムです。
お留守番フードはスティック状の人工餌で、水中に入れておくとふやけて魚たちが食べやすくなるという便利な餌です。しかし熱帯魚によっては好みでないと食べてくれなかったり、栄養が偏る、食べ残しがいつもより多くなるといったデメリットがある点に気を付ける必要があります。
照明
海水魚水槽でサンゴを飼育していたり、水草メインの水槽などを作っている人の場合、水槽の本数が少ないと手動で照明のオン・オフをしているという人は多いのではないでしょうか。しかし留守中は人がいないため、つけっぱなしにするか悩む人もいることでしょう。
一般の家電器具のようにアクアリム用の照明も、タイマーを付けることで人がいなくても電源のオン・オフ切替をすることが可能なんですよ。
アクアリウム専用のものはちょっとお値段が高いですが、このような水槽用の照明専用のタイマーが販売されています。
またこちらのように、一般の家電用品用の節電タイマーを水槽用の照明に使用することも可能。
どちらも直前に設置して使おうとすると、失敗することも考えられるので、事前に設置してある程度試運転してから留守中に使用するようにしましょう。
外出前に確認・準備をするべきこと
留守中の餌や水量・水温にばかり目がいきがちですが、1週間以上家を留守にする場合は、外出前に水槽やフィルターの掃除などのメンテナンスをすることで水槽内の環境を維持しやすくなります。
またヒーターなど電気機器を使用するため、火災などの事故を防ぐために電源周りの確認など4つほど行っておくべきことがあるんです。
水槽、フィルターの掃除
外出前に水槽が汚れた状態で家を空けてしまうと、留守中にさらに水槽内の環境が悪化して、帰宅したら熱帯魚が病気になっていたり死んでいることも珍しくありません。
そのため長期間家を空ける前に、水換えや水槽内のゴミ取り、ろ過機の掃除やろ材交換など必要に応じて行い、水槽を綺麗な状態にしてから出かけるようにしましょう。
機材のメンテナンス
ヒーターや照明ポンプなど、普段特に異常がない場合でも経年劣化して配線が切れかかっていたり、寿命が近くて動作が何となくおかしいと感じることがあれば、交換どきです。
また水槽も経年劣化したり、ヒビがあるような場合は少しずつ水漏れを起こしていることもあります。
長期間留守にする場合は、何かあってもすぐに対応することができないので、事前に使用しているアクアリウム用品に不具合や傷などがないかチェックして、必要なら買い替えましょう。
電源周りの確認
落とし穴的なものとして「電源周り」があります。たこ足配線が多かったり、コンセントを何年もさしっぱなしで放置している場合、コンセント周りにホコリが積もっていることが多いですよね。
冬は乾燥する季節なので火災が起きやすいのはご存知でしょう。ヒーターなど常時使用している機器のコンセントから電気が積もり積もったホコリに触れることで引火し、火災が起きることもあるんです。人のいない家で起きた火災は燃え広がり、近隣の人が気付いたときにはもう手遅れということもあります。
普段のお掃除から気を付けるべき点ですが、長期間家を留守にするのであれば、コンセント周りもしっかりと掃除しておきましょう。
餌の量を調節する
ある程度前から1週間以上家を留守にすることがわかっているのであれあば、事前に餌の量を調整して与えるのもひとつの方法です。与えすぎはNGですが、少しずつ餌を与える間隔をあけて与えるようにします。
しかし体調が悪かったり、老魚や稚魚の場合は、餌不足で逆によわってしまうこともあるので様子を見ながら調整し、必要に応じてフードタイマーやお留守番フードを与えましょう。
まとめ:年末年始は9連休!水槽をどうやって管理する?!長期外出時の対策とは!
年末年始の長期休暇は嬉しいものですが、アクアリストは長期間の外出はどうしても水槽の維持管理が気になるもの。
いきなりそのままで外出すると帰宅したときには、見るも無残な状態になっていることも……。
そんな事態にならないためにも、今回お話ししたポイントを押さえて、事前に餌の量を調整したり、外出前に水槽のメンテナンスや機材のチェック、電源周りの掃除などを行って、留守中も生き物が快適に過ごせる環境をキープしてお出掛けしてくださいね。
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しばらく家を空けるときは照明はつけっぱなしがよいですか?それとも消しておいた方がよいですか?
それは水槽の内容にもよります。
照明の影響が大きい水草水槽やサンゴ水槽の場合はタイマーを用意して管理したほうが良いです。
しかし、金魚のようなそれほど照明を必要としない生体の飼育水槽の場合は付けていなくても大丈夫ですね。