趣味やインテリアとして多くの方に親しまれているアクアリウム。
「アクアリウムにチャレンジしてみたいけど、和室しか置き場所がない」
「水槽って洋風なイメージだけど、和室の雰囲気には合うの?」
このようなお悩みを抱えている方、結構多いのではないでしょうか。
このページでは和室でアクアリウムを楽しみたいと考えている方に向けて、注意したいポイントや対策の仕方、おすすめの生き物たちをご紹介していきます!
和室に水槽を置こう!
アクアリウムは洋室で楽しむイメージが強いですが、実は和室との相性もぴったりです。
和室特有の風情ある雰囲気と水槽を組み合わせることで、より趣のある美しい空間が演出できます。
夏は静かに流れる水の音が心地よく、想像しただけでも涼しげでとっても癒やされますよね。
水槽を設置するのに、大掛かりな工事などは必要ありません。ちょっとした工夫で誰でも簡単に楽しめるアクアリウム。皆さんも是非、和室で始めてみませんか?
和室に水槽を置く注意点と対策
洋室も和室も生き物の飼育方法は基本的には変わりませんが、和室の性質上、注意しなければならないポイントが3つあります。
このポイントさえ気を付けておけば和室でも快適にアクアリウムを楽しめるので、しっかりと確認しておきましょう。
和室に水槽を置く際の注意点と、その対策方法について解説します。
水をこぼさないようにシートを使おう!
和室に水槽を置くとなると、まず気になるのが床の水濡れ。
和室で使われる畳などの床材は濡れることに対してとても弱く、濡れたまま放置するとすぐにシミやカビができてしまいます。
そのため、水換えや水槽の掃除をする際には、周囲に厚手のタオルやブルーシートを敷いておくのがおすすめです。
水槽の水で床を濡らさないよう、十分に注意をしましょう。
もし床に水をこぼしてしまったら、すぐにタオルで水気を拭き取りドライヤーなどを使ってしっかりと乾かします。
畳が外せる場合は天気の良い日に外で干しておくのも良いですね。
換気はしっかり行おう!
次に気を付けたいのが湿気です。
和室は床材を含め、障子やふすまなど湿気に弱いアイテムで造られています。
湿気がこもるとカビの原因になりますので、こまめに換気をしたりエアコンの除湿機能や除湿剤などを活用して、湿気対策を行ないましょう。
意外かもしれませんが、気温と水温の差が広がる冬場は水の蒸発がもっとも激しくなる季節です。
夏はもともとの気候が多湿気味なので、年間を通して湿気対策が必要となります。
水の蒸発を防ぐために、水槽には必ずフタをしましょう。
耐荷重に気を付けよう!
最後に気を付けたいポイントが、耐荷重です。
小型水槽として代表的な30cm水槽でも、底砂を敷いて水を入れると15~20kg程度の重さになります。
水槽を乗せる台にはそれなりの耐荷重が必要になるため、小型水槽でも専用の水槽台の上に設置するのが望ましいですね。
また、スチール製のラックに水槽を乗せると床との接地面が四隅のみになるため、畳や床材がへこむ原因になってしまいます。
これを解決するには、水槽台と畳の間に板をはさんで重さを分散させる方法がおすすめです。
水槽台の下全面が床と接地するタイプであればさほど問題はありませんが、心配な場合は接地面より一回り大きいサイズの板を用意し、その上に水槽台を置きましょう。
和室に水槽を置く場合は、重量の問題から30~45cm程度の小型水槽が安心して楽しめます。
耐荷重については、こちらも参考になってみてください!
和室におすすめの魚・生き物5種
ここからは和室の雰囲気にぴったりで、飼育も比較的簡単な魚や生き物を5種類紹介していきます。
金魚
和風な水槽ですと、やはり定番なのは金魚ですね。
金魚すくいでおなじみの「和金(わきん)」や、可愛らしい丸みを帯びた体型が特徴の「琉金(りゅうきん)」などは、金魚の中では丈夫で飼いやすい部類になります。
尾ひれが長く美しく成長する「コメット」も、見ごたえがありおすすめです。
ただし、金魚は平均して15cm程度にまで成長するため、水槽の大きさや耐荷重に注意しましょう。
メダカ
丈夫であまり大きく成長しないメダカは小型水槽でも飼いやすく、多くの方に親しまれています。
入手しやすく初心者にもおすすめなのは、「楊貴妃(ようきひ)」という種類のメダカです。
朱赤の美しい体色が魅力的で、水草を使ったレイアウトにもよく映えます。
その他にもさまざまなメダカの改良品種がいるので、是非お気に入りの1種を見付けてみてくださいね。
紅白ソードテール
尾ひれが剣のように長く成長することからその名がついたソードテール。
中でも紅白のコントラストが美しい「紅白ソードテール」は、金魚や鯉のような見た目をしているので和室の雰囲気に良く合います。
最大でも8cm程度で成長が止まるため、小型水槽でも飼育可能。
熱帯魚なのでヒーターが必要ですが、水温や水質の変化に強い丈夫な魚のため、初心者にも比較的飼いやすい種類となります。
ベタ
大きく美しいヒレが特徴的なベタ。最も普及している「トラディショナルベタ」の他にも、最近では赤・白・黒の和風な色合いが魅力の「鯉ベタ」という品種が人気を集めています。
少し好戦的な性格なので小型水槽での混泳は難しいですが、小さな水槽を単独で優雅に泳ぐ様子はなかなか見ごたえがありますよ。
こちらも熱帯魚のためヒーターが必要となります。水質の変化にはやや敏感な面があるので、水換えは4分の1程度にとどめておくと良いでしょう。
ルリーシュリンプ
最後にご紹介するのはエビの仲間、ルリーシュリンプです。
赤い頭に白みがかった透明な体色が、和の趣に良く合います。
同種だけ飼育するのも可愛らしいですが、温和な性格の小型魚(メダカなど)との混泳も可能です。
底面に生えたコケをつまんで食べる姿は、見ていてとても癒やされますよ。
まとめ:和室に水槽を設置するには?注意点と対策、和室にぴったりの魚もご紹介!
アクアリウムは洋室やリビングで楽しむものと考えられがちですが、実は和室の雰囲気にもとても良く合います。
しかし、和室は湿気がこもりやすい性質のため、水濡れや湿気には十分な対策が必要です。
水槽は見た目に反して意外と重さがあるので、耐荷重にも注意しましょう。
今回は水換えのときにシートを敷いたり、湿気対策のためにこまめに換気をするなど、少しの気遣いで誰でも簡単に取り組めるような対策方法を解説してみました。
これから和室に水槽を置く際は、是非参考にしてくださいね。
和室におすすめの魚やエビなどもご紹介しましたが、いかがでしたか?
皆さんもお気に入りの生き物を見付けて、アクアリウムを存分に楽しみましょう。
トロピカライターの井上あゆみです。
金魚から熱帯魚・海水魚まで、全部で20種類程度のお魚を飼育してきました。
お気に入りはイエローヘッド・ジョーフィッシュ。怒ったような顔をしているのに、実はかなり臆病というなかなか憎めない海水魚です。アクアリウム初心者の方でも楽しく読めるような記事を書いていくので、よろしくお願い致します!
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