水草水槽に用いることのできる水草はとてもたくさんの種類があり、どれも美しく見えてなかなか選ぶことができないほどですね。
今回は、特に「繊細な葉の水草」をお好みの方に、色、特徴、注意点などを添えておすすめの種類を紹介します。
育成が難しそうと思っているかたもいらっしゃるかと思いますが、案外育てやすい種類もありますので、ぜひご一読ください。
繊細な葉の水草とは
水草にはいろいろな種類がありますが、一つのポイントとして「葉の形」をあげることができます。
葉が広くしっかりしている種類もあれば、今回ご紹介する葉が細く切れ込み、繊細な種類もあります。
繊細な葉の水草が、水草水槽の水流にそよぐ様は例えようもなく美しいものです。
レイアウトとして前景に使うと緻密な世界観を作り出せます。
中景以降でも、背が高ければポイントとして使用できます。
なにより上品な雰囲気を演出できますので、そういった水槽がお好みの方には強くおすすめします。
繊細な美しさを持つ水草10種
グリーンロタラ
明るい黄緑色の細い葉を星のように出す、非常に繊細な水草です。とても人気のある種類です。
トリミングに強いため、刈り込みを行うことで好みの形に仕立て上げることも可能です。
葉をよく茂らせるためには
- 充分な光
- CO2
- 肥料
が必要となりますので、条件を整えてあげましょう。
ロタラhra
赤い葉をもつロタラの仲間です。
せっかくの赤い葉ですから、良い発色にしたいものですが、その場合強い光が必要になります。メタルハライドランプのような高光量の照明があると安定した育成が可能でしょう。
ロタラインディカ
水中で育てると、上記画像の右側のような、繊細な赤い葉を楽しむことができます。
ロタラインディカは肥料をたくさん必要としますので、肥料を欠かさないようにしましょう。
どんどん上へ伸びていく種類ですので、中景~後景に合う水草です。
ロタラナンセアン
こちらも水中で育てると、右の画像のような、細く繊細な姿を楽しめます。
先端部分は条件が良い場合、画像のような黄色~オレンジの葉をつけることもあり、彩りとして重宝する種類です。
CO2はあまり必要としないので、CO2添加が大変だと思っている方におすすめの種類です。
リスのしっぽ (ロタラ ワリッキー)
茎が赤くなるちょっと面白いロタラの仲間です。育て方によっては葉が黄色っぽくなることがあるので、彩りとして重宝します。
成長がCO2量に依存するので、早く育てたい場合は多めに、トリミングが面倒だから早く成長してもらいたくない場合は少なめにしましょう。
トリミングを行うと分枝しますし、そのトリミングした枝を差し戻すことで、フサフサとした密な茂みを作ることができます。
セイロンロタラ
比較的緑が強く、赤を出すのは難しいとされている、ロタラの仲間です。葉の裏が赤くなるのでなかなか面白い水草です。
水草レイアウトでは中景~後景に向いています。丈夫な種類なので、初心者の方にもおすすめです。
CO2の添加がなくても育成可能ですが、添加したほうが早く美しく育成できます。
マヤカ
強い光を好む水草です。
条件が合うとどんどん成長し、水面に達して横へなびくように成長します。放置すると他の水草に光が当たらなくなる可能性があるので、水面に達するほど伸びた場合はトリミングを行いましょう。
トリミングした枝は差し戻しが可能です。背の高くなる水草はどうしても下葉が枯れこんできますので、下葉がみすぼらしくなった場合、思い切ってトリミングした枝と植え替えても良いでしょう。
ルドウィジアインクリナータ
非常に印象的なオレンジ~黄色の繊細な葉をつける水草です。
ボリュームを出しやすいので、ワサワサと茂る水草がお好みのかたにおすすめです。ただしかなり茂りますので、60cm以下の水槽では持て余してしまうかもしれません。
CO2添加なしでも育成可能です。
ポゴステモンダッセン
非常にボリューミーな光景を楽しめる種類です。
育成は比較的容易なため、初心者のかたにおすすめです。
トリミングすることで脇芽をたくさん出すので、茂みを作りやすい種類でもあります。
ニードルリーフ
おっ!と目を引くほどに鮮やかな赤い葉をもつ種類です。
この画像のような美しい赤を出すにはCO2添加が必要になります。
どちらかと言えば育成の難しいほうかもしれません。環境の変化に弱いため、水質をできるだけ一定に保ってあげましょう。
繊細な水草を美しく育てる方法
肥料を添加しよう
肥料は底床用と液肥を使います。水換えのたびに減るので補填しましょう。
底床用の肥料は持続性があるため、植え付け時に一緒に底砂に埋めてやると手間がかかりません。
液肥は分量を量って水に注ぐだけなので、習慣化してしまえばさほど手間がある作業でもありませんね。
光量に気を付けよう
細い水草は白化がおこりやすい傾向があります。なので水草育成用のしっかりした照明を当ててあげましょう。
植物が光合成に使う光は、青紫色と赤色です。その色のライトを使うと水草は旺盛に成長してくれます。
最近は水槽用の照明もLEDが主流です。設備代は若干高額になりますが、一度設置してしまえば電球は長持ち、電気代も節約できる、光が強めとメリットはたくさんあります。
CO2添加は有効!
一般に、水草水槽にCO2添加は有効です。
水草は光合成をして葉を展開します。光合成の材料の1つがCO2なので、当然のことですね。
ただ、CO2添加には専用の器具が必要となりますので、どうも手が出ないという方もいらっしゃるかと思います。
そういった方はCO2がなくても育つ種類…上で言えば
- ルドウィジアインクリナータ
- ロタラナンセアン
などを選びましょう。
まとめ:繊細で美しい水草特集!葉が細かく上品な水草10種をご紹介・解説します
葉が繊細で美しい水草の種類をご紹介しました。
細く繊細なので、デリケートな側面がありますので、やや難易度が高く感じられますが、良い状態が維持できれば色かたちが美しくなります。
お持ちの環境や、お好みに合わせてピッタリの繊細な水草を選んでくださいね。
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