アクアリウムではさまざまな生き物や水草・海藻類などを飼育するためにいろいろな機材が必要になってきますよね。各メーカーからもさまざまな商品が販売されていますが、有用性はあるもののアクアリウム初心者には取扱いが難しいという意味でアクアリウム初心者さんにおすすめしにくい・できない商品もあるんです。
- RO水浄水器
- プロテインスキマー
- カルシウムリアクター
- ドーシングポンプ
- オゾナイザー
これらの商品はある程度アクアリウムの知識と経験を得て、飼育環境をランクアップさせるタイミングで使用することをおすすめします。
今回はアクアリウム初心者におすすめしないアクアリウム用品についてお話ししていきます。
初心者におすすめできないアクアリウム用品
アクアリウム初心者さんの場合、基本セットなどを購入したり知人などから必要な機材を教えられて購入する人は多いですよね。しかし飼育開始後に上級者から良いといわれてRO水浄水器やオゾナイザーを使い始めたものの、扱いが難しくて失敗したというケースも。
アクアリウム初心者さんには扱いが難しいのでおすすめできない商品は次の5つあります。
RO水浄水器
アクアリウムをおこなう上で基本となる水は基本的にカルキ抜きをした水道水を使用しますが、RO水浄水器で不要な成分を除去したものを使うこともできます。しかしRO水浄水器は蛇口にアダプターをつなげる・チューブの接続や配管など設置やカーボンフィルターの洗浄など使用前・使用後のメンテナンスがとても面倒なんです。
RO水浄水器本体に設置されているフィルターも、水槽用のフィルターと同じく長期間使用することで目詰まりなどを起こすため定期交換必須となりそれなりにコストもかかりますが、手間がかかる分多くの観賞魚に対して最適な水を作ることができるアイテムです。
RO水浄水器についてもっと知りたい、熱帯魚水槽でRO水浄水器を使用するメリットやデメリットを教えてという人は、こちらの記事を要チェック!
プロテインスキマー
アクアリウム初心者でいきなり海水魚飼育を始める人は少ないですが、海水魚飼育で使用するプロテインスキマーは水中の有害物質を除去するために使用されるアイテムです。このプロテインスキマーもアクアリウム初心者さんにとっては、定期的なメンテナンスや分解掃除が手間で慣れるまで時間がかかる人が多くおすすめしにくい商品です。
プロテインスキマーのメンテナンス方法やおすすめ商品については、こちらのページを参考にしてくださいね!
カルシウムリアクター
カルシウムリアクターも海水魚飼育用のアイテムで、サンゴ飼育をおこなっている水槽で使用されます。サンゴの育成に必要なカルシウムを供給するために使用するものですが、こちらもアクアリウム初心者さんにとっては仕様を理解するのも大変ですし、商品の選定・設置・消耗部品の定期交換といったものが全て手間なのでおすすめできません。
海水魚飼育自体がアクアリウム初心者さんには難しいですが、サンゴ飼育が入るとさらに敷居が高くなります。
アクアリウム初心者さんでもサンゴ飼育にチャレンジしたい!、というのなら、こちらのページを参考にしてくださいね。
ドーシングポンプ
水草の液肥やコンディショニング・添加剤などを自動的に添加してくれるドーシングポンプ。アクアリウム中級~上級者にとっては便利なアイテムですが、こちらもアクアリウム初心者にはおすすめしにくいアイテムです。
仕事で忙しくて不在がちな時などには重宝するアイテムですが、設置自体が難しいうえに日ごろから動作状態などの監視が必要。さらには水質が安定しているか、定期的に水質計測をしなければならないという手間がかかります。
ドーシングポンプについてはこちらで解説していますよ!
オゾナイザー
オゾナイザーは飼育水内でオゾンを発生させ、黄ばみ除去や殺菌効果などが期待できるアイテムです。本体の設置はとても簡単なのですが、2020年5月現在は生産しているメーカーが少ない上に、機材が高いというデメリットがあります。
オゾナイザーを使用しなくても、普段しっかりと水槽メンテナンスを行って適切な管理をしていれば必要のないアイテムです。
水槽設備をランクアップするタイミングとは
今回ご紹介したアクアリウム初心者におすすめできないアイテムは、実は使用するタイミングがあるんです。そのタイミングとはしっかりと飼育の知識や経験を得て飼育環境をランクアップさせるとき。ランクアップするタイミングは、次の2つをチェックしてみてくださいね。
ただし導入するときは、自宅水槽にとって有用性があるかどうかだけでなく、自分がしっかりとメンテナンスなどを行い管理できるかも考えましょう。
飼育が長い間安定している
まずランクアップの第一条件としては、「飼育が長期間安定している」ことでしょう。基本的な飼育設備で長期間の飼育に成功したら、飼育環境のカスタマイズ的に今回ご紹介したRO水浄水器やドーシングポンプなどを導入するのがおすすめ。
新しい生体飼育に挑戦するとき
ある程度アクアリウムの経験を積み、飼育慣れして新しい生体の飼育に挑戦するときや淡水魚から海水魚に変更するときなどに、今回ご紹介したアクアリウム用品を使用するのもよいですよ。ただし、しっかりと飼育する生体や環境にあった商品を選ぶことを忘れずに!
まとめ:初心者におすすめしないアクアリウム用品!取り扱いが難しいアイテムとは
今回はアクアリウム初心者さんには扱いが難しかったり、管理が大変という面からおすすめしないアクアリウム用品をご紹介しました。しかし海水魚専用のカルシウムリアクターなどは、飼育環境や飼育生体によっては必要になることも。
最初は飼育難易度の低い淡水魚・海水魚から開始して、長期間飼育環境を安定して維持できるようになってから飼育難易度の高い生体に挑戦するのと同時に、今回ご紹介したアイテムを使用することをおすすめします。
何ごとも初心者が基本を飛ばして応用レベルや高難易度のものを最初からできるものではありません。しっかりと基板を固めてから、焦らずステップアップして確実に飼育を成功させていきましょう!
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