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【初心者必見】飼育が簡単な熱帯魚と難しい熱帯魚の差とは!ポイントを解説

みなさんは熱帯魚で飼育が簡単なものと聞かれたとき、どんな熱帯魚や海水魚を思い浮かべますか?

アクアリウム初心者さんの場合、質問されるよりはする方が多いと思いますが、実は飼育が簡単な熱帯魚には次のような3つのポイントがあるんです。

  • 水質・水温変化に強い
  • 餌の好き嫌いがなく人工飼料を食べる
  • 混泳しやすい

逆に飼育が難しい熱帯魚では、次の3つの特徴をあげることができます。

  • 環境適応能力が低く飼育環境が難しい
  • 生餌しか食べてくれない
  • 混泳が難しい

今回はアクアリウム初心者さんにとって、飼育が簡単or難しい熱帯魚の特徴とそれぞれの代表的な品種紹介、飼育難易度の異なる熱帯魚の混泳などについてお話ししていきますよ!

飼育が簡単な熱帯魚の特徴・ポイント


多くの人が「アクアリウム初心者さんでも飼育が簡単!」といえるような熱帯魚の特徴には、
「水質・水温変化に強い、人工餌など餌の選り好みがない、混泳がしやすい」という3つの特徴があるんです。

それぞれどのようなことなのか、これから一緒に考えてみましょう。

水質・水温変化に強い

アクアリウム初心者さんの場合、生き物を飼育することすら初めてという人もいますよね。

犬・猫などの小動物を飼育したことがある人でも、アクアリウムとなると経験不足で死なせてしまうことも珍しくありません。そんな初心者アクアリストさんが最初につまずきやすいのが、「水質・水温の変化」なんです。

飼育数が少ない・フンや餌の食べ残しが少ないほど、飼育水の状態を維持しやすいのはトロイピカ内のほかの記事でもお話ししていますが、いくら飼育水の状態を意識していても、やはり経験の差というものは出てくるもの。それが出るのが水換えを行う頻度です。実は水換えを行う頻度を見極めるのにも経験が必要で、どんな人でも慣れないうちはメンテナンスペースなどを把握できずに、水質変化を起こしてしまいがち。

そんな時に飼育水の水質・水温変化に強い熱帯魚なら、多少水質が悪化しても環境に適応しやすく、アクアリウム初心者さんにおすめできるほど飼育しやすいといえます。

水質の変化については、このページをチェック!

どんな餌でも良く食べる

テトラ (Tetra) テトラミンNEW 52g

餌は水質の次に大事なポイントです。ワイルド(野性)のものや養殖されたものでも肉食性が強い熱帯魚だと、生餌や冷凍アカムシ、プランクトンなどのような物しか食べてくれないこともあります。

生餌は文字どおり生かしておかなければならないため管理も大変ですし、冷凍アカムシは解凍時のドリップ(赤い液体)が水質悪化を招いてしまう原因にもなります。冷凍庫で保存しなければなりませんし与え方で悩む人も多いです。

生餌から人工餌に慣らすには根気と時間がかかりますが、何でもよく食べてくれる熱帯魚なら、最初から市販の人工餌を与えてもよく食べてくれるので、餌の与え方や保存方法などで悩むこともありません。

熱帯魚の餌付けについては、このページをチェック!

混泳が容易

混泳が簡単というのは、他の種類との混泳だけでなく「同種同士の混泳」も含みます。縄張り意識が強かったり、気性が荒いベタのような品種は同種同士でも激しく争うことがあり、弱い方が死んでしまうことも珍しくありません。

混泳水槽を考えるときは特に気性が激しかったり、縄張り意識の強い品種がいるといじめなどが発生して、飼育している熱帯魚のパワーバランス調整が大変になってきます。

水槽に入れる数や順番にもよりますが、温和な性格・おとなしいもの同士ならアクアリウム初心者さんでも混泳が成功しやすく、飼育が簡単と思えることが多いですよ。

混泳向きのおすすめな熱帯魚については、このページをチェック!

飼育が簡単な熱帯魚種の例

飼育が簡単な熱帯魚の3つの特徴についてお話しましたが、実際に熱帯魚や海水魚でどんな品種があてはまるのでしょうか。熱帯魚ならネオンテトラ、海水魚だとデバスズメダイといったものを思い浮かべる人が多いことでしょう。

飼育が簡単といわれる理由がわかったところで、「アクアリウム初心者さんでも飼育が簡単」といわれる熱帯魚の種類についてお話ししていきます。

ネオンテトラなどの小型魚

(熱帯魚)ネオンテトラ(10匹) 北海道航空便要保温

熱帯魚の場合は「飼育が簡単」という視点から考えると、一般的によく飼育されていて流通量が多い小型種が当てはまります。プラティやネオンテトラ、グッピーなどは広く知られていて、ホームセンターでも入手しやすいですよね。

これらの小型種は性格がおとなしく体も小さいので、水を汚しにくい品種としてあげられます。体が小さければ小さいほど、与える餌の量やフンの量が少ないですし、中型や大型魚と比べるとメンテナンスもしやすいですよ。

ただし、水槽内が過密状況になっていると水質悪化だけでなく、酸欠などが起こりやすいため、飼育数には注意する必要があります。

水槽サイズと飼育数については、このページをチェック!

アクアリウム初心者さんでも飼育しやすい熱帯魚は、このページをチェック!

海水魚ではデバスズメダイなどの大人しい種類

(海水魚)デバスズメダイ Mサイズ(2匹) 北海道航空便要保温

海水魚の場合も淡水魚と考え方は同じです。温厚で水質悪化に強い品種を考えると、デバスズメダイやハタタテハゼといった品種をあげることができます。海水魚水槽内では淡水魚以上に縄張り争いやいじめなどが起こりやすく、激しく小競り合いを繰り返すことも珍しくありません。

水槽内のパワーバランスを考える上でも、なるべく温厚で縄張り意識がそれほど強くない品種を選ぶと飼育しやすくなりますよ。

マリンアクアリウム初心者向けの飼育しやすい海水魚は、このページをチェック!

飼育が難しい熱帯魚の特徴・ポイント

飼育が難しいといわれる熱帯魚は、飼育が簡単なものと比較するとほんの少しの水質変化や水温の変化でも体調を崩しやすかったり、水槽レイアウトが特殊なものになるものが多い傾向にあります。

簡単にいえば「飼育が簡単なものと真逆なもの」と、考えると分かりやすいのではないでしょうか。こちらも3つの特徴についてお話ししていきましょう。

環境適応力が低い・飼育環境が難しい

環境適応能力が低い、というのは水質・水温の変化に弱いということ。多くの海水魚や熱帯魚は国外から輸入されてきますが、環境適応能力が低いと輸入中の状態に耐えきれず弱ってしまったり、病気になってしまうことが多いです。

ショップから購入して自宅の水槽に導入してもしばらくは体調を崩しやすいですし、状態が安定したと思っても、ほんの少しの水質・水温の差でまたすぐに調子を崩してしまいます。

ブラックウォーターを必要とするものなど、飼育環境を維持するのに手間がかかる・難しいといわれている品種や特殊なレイアウトが必要になってくる品種も飼育が難しいといえるでしょう。

生餌しか食べない

emuwai 【生体】金魚 小赤 餌金 100匹 エサ用金魚 観賞用

飼育が簡単な熱帯魚の部分でも触れましたが、イトメやプランクトンなどの生餌しか食べてくれない場合、生きた状態を保たなければならないので、餌の管理もする必要がでてきます。

また、中型から大型魚や肉食系の魚の場合、コケ取り役として導入したエビ類などを食べてしまうことから、生体でのコケ対策が難しくなってくるのでメンテナンスに手間がかかることも多いです。

混泳が難しい

肉食系や気性が荒いもの、縄張り意識が強いものだと同種同士でも小競り合いを始めることが珍しくないため、混泳が難しいという特徴があります。

また、肉食魚でよく知られているピラニアのような、ほかの品種との混泳ができないものは、攻撃的なだけでなく意外に神経質な面もあるんです。そのためストレスをためやすいので、普段から注意深く状態を確認してあげる必要があります。

稚魚のうちはおとなしくても成長するに従って凶暴性を増したり、繁殖期のみ気性が荒くなるという品種もいるので、購入前にしっかり性格なども確認しておきましょう。

飼育が難しい熱帯魚種の例

実際に飼育が難しい品種にはどんなものがいるのか、熱帯魚と海水魚に分けてお話ししていきますので、飼育魚を選ぶときの参考にしてくださいね。

アロワナの幼魚など水質変化に弱い魚種

(熱帯魚)シルバーアロワナ Sサイズ(6-7cm)(ベビー)<1匹>[生体]

熱帯魚で飼育が難しいものといえば、アロワナでしょう。アロワナの幼魚は飼育難易度が高くて、ネオンテトラなどでは気にならないほんのちょっとの環境変化ですぐに弱ってしまうんです。

成魚になってもゆったりと泳ぐことのできる遊泳スペースを十分に用意してあげることができないと、飛び出し事故や水槽のガラス面などに激突してしまい大切なひげを損傷することも珍しくありません。

飼育が難しい熱帯魚については、このページをチェック!

マンダリンフィッシュなどのプランクトン食の魚

海水魚で飼育が難しいものを考えるとマンダリンフィッシュのような、プランクトンフィーダー(水中のプランクトンを餌にしている生物のこと)が挙げられます。プランクトンの量や与え方だけでなく、与える回数の調整が難しいんです。

また餌付けがしにくい魚も難易度が高く、代表例としてあげられるのはタツノオトシゴです。

ユニークな見た目で人気のタツノオトシゴは、体が比較的丈夫で飼育しやすい面もあるのですが、一方で人工餌を一切食べずしかも餓死しやすいという側面も持ち合わせています。冷凍餌を食べればよいのですが、そこにも個体差があり冷凍餌も口にしない個体に当たった場合は活き餌を用意してあげるしかありません。

海水魚飼育を考えているのであれば、最初のうちは人工飼料に慣れている魚種を選ぶと失敗しにくいですよ。

マンダリンフィッシュについては、このページををチェック!

タツノオトシゴについては、このページををチェック!

飼育難易度が違う魚種の混泳について

結果からいうと、飼育難易度が違うもの同士を混泳させることは可能です。しかし飼育しやすいものに環境をあわせるのではなく、飼育が難しいものに環境を合わせる必要があるため、アクアリウム初心者さんにとっては調整が難しいといえます。

またベタなど最初から単独飼育を推奨されている品種に関しては、無理に混泳させるとストレスが溜まって弱ったり、いじめ・ケンカが発生しやすくなるため無理に混泳させるのはやめましょう。

異なる難易度のもの同士を混泳させて、いじめやケンカが頻繁に起きる、餌を取られて食べることができない、といった状態が続くのであればすぐに別水槽で飼育すべきです。

まとめ:【初心者必見】飼育が簡単な熱帯魚と難しい熱帯魚の差とは!ポイントを解説

今回は飼育が簡単・難しい熱帯魚のそれぞれが持っている3つの特徴と、飼育難易度の異なる魚同士の混泳についてお話ししました。

それぞれの3つのポイントをしっかりと抑えて、アクアリウムをはじめるときの魚選びや混泳相手探しの参考にしてくださいね。

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