爬虫類と熱帯魚、どちらがおすすめ?飼育難易度や設備、維持費で比べてみた!

最近ではアクアリウムショップでも爬虫類を取り扱う店舗が増えてきており、熱帯魚と並んで、爬虫類飼育も密かなブームとなってきています。

皆さんは熱帯魚と爬虫類、どちらがお好きですか?

意外に思うかもしれませんが、実は爬虫類は一人暮らしでも容易に飼えるほど飼育難易度が低く、寿命も長いため、長い期間一緒に暮らせるなどの嬉しい魅力があります。

今回はそんな爬虫類と熱帯魚、それぞれのおすすめポイントや、飼育設備の違い、懐きやすいのはどちらなのか?といった疑問点について解説をしていきます。
今後生き物を飼育する予定のある方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

爬虫類と熱帯魚、それぞれのおすすめポイント

はじめに、爬虫類と熱帯魚それぞれのおすすめポイントや魅力についてご紹介していきます。

爬虫類のおすすめポイントと魅力

まずは爬虫類のおすすめポイントと魅力について。

爬虫類を飼育する上で特に魅力と感じられるのは、以下の3つのポイントです。

  • 一人暮らしで飼育しやすい
  • 特有の格好良さがある
  • 寿命が長い!

一人暮らしで飼育しやすい

爬虫類は数日に一度の餌やりで済む種類が多いため、一人暮らしに向いています
ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)など夜行性の生体であれば、通勤していても帰宅後に管理をできます。

また、熱帯魚飼育の場合はろ過装置やエアレーションなどの稼働音が気になる場合がありますが、爬虫類飼育では音のする設備を使用することが少ないですし、鳴き声もないので静かです。

特有の格好良さがある

独特の目つきや仕草、餌に食いつく姿などには、魚とはまた違った格好良さや魅力があります

寿命が長い!

爬虫類は熱帯魚に比べて寿命が長い傾向にあり、人気のトカゲやヘビなどは平均して10年ほど一緒に暮らすことができます。
リクガメに至っては飼育下での寿命が30~50年と、大変長寿です。

熱帯魚のおすすめポイントと魅力

続いては熱帯魚のおすすめポイントと魅力について。
熱帯魚は販売店が多く種類も豊富なため、爬虫類よりも身近な存在と言えます。

そんな熱帯魚を飼育する上で特に魅力と感じられるのは、以下の4つのポイントです。

  • 色鮮やかで種類が豊富!
  • 安価で入手しやすい
  • 鑑賞性が高い
  • ほとんど臭わない

色鮮やかで種類が豊富!

熱帯魚を飼ううえで一番の魅力とも言えるのが、色鮮やかで種類が豊富という点です。
宝石のような色合いは見ていて飽きませんし、コレクター心もくすぐられます。

安価で入手しやすい

【バリューセット】ネオンテトラ(SM)(約1.5-2cm)(10匹) + ミックスプラティ (約3-4cm)(5匹)[生体]

安価で入手しやすいというのも、熱帯魚の魅力です。

爬虫類の場合はどんなに安くても一匹あたりの販売価格が3000円ほどしますが、熱帯魚であれば一匹100円程度から、人気で美しい生体を飼うことができます。

鑑賞性が高い

鑑賞性が高いという点も、熱帯魚をおすすめしたいポイントのひとつです。
ペットとしてだけでなく、生きたインテリアとしても楽しむことができます。

ほとんど臭わない

実は熱帯魚水槽はほとんど臭いません。むしろ、よく管理された水槽は炭のようないい香りがします。
一方爬虫類は体臭こそしないものの、フンが結構臭います。

飼育設備と重量の違い

続いては爬虫類と熱帯魚、それぞれの飼育設備の違いについて解説していきます。

飼育水槽の重量

まずは爬虫類と熱帯魚、飼育水槽の重量の違いについて解説をします。

爬虫類:種類によっては軽量なケージでも飼育できる

SANKO シャイニー45 ベーシック

爬虫類と熱帯魚の飼育設備を比較した場合、一番の違いは飼育水槽の重さです。
爬虫類のケージは軽量設計ですし、トカゲや小型のヘビの場合はプラスチック水槽でも飼育ができます。

例として幅45cmの爬虫類ケージの重さを調べてみると、W450×D350×H305mmのプラスチックケージの場合はたったの3.2kgしかありません。

同サイズのガラスケージの場合でも、重量は約7.5kg
ケージ内に床材や流木などのレイアウトを施すとしても、プラス3kg程度です。

このように爬虫類飼育に使用されるケージは比較的軽量なため、専用の水槽台がなくても管理ができます

熱帯魚:水槽に水を入れるため重量がある

寿工芸 KC-450M

続いては熱帯魚水槽の重さについて。
熱帯魚の場合は水の重さが加わるため、爬虫類ケージと比較するとどうしても重量が大きくなりがちです。

45cm規格水槽(W450×D240×H300mm)だと、水槽本体で6kg、水の重さが31L加わるため、総重量は40kgほどにもなります。

また、45cmキューブ水槽(W450×D450×H450mm)の場合は水槽本体で12kg、水は約85Lも加わるため総重量は約100kgです。

アクアリウム水槽は小型のものでもかなり重くなるため、専用の水槽台が必須となります。

飼育に必要な餌

続いて、爬虫類と熱帯魚、それぞれの飼育に必要な餌について解説をします。

爬虫類:冷凍マウスや昆虫が主流

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まずは爬虫類の飼育に必要な餌について。
爬虫類は多くの場合、冷凍マウスや昆虫などの餌が必要となります。
生餌が必要となるケースも多く、餌の保存・管理に手間がかかるため、餌へのハードルが高く感じる方もいるのではないでしょうか。

ただし、草食性の強いリクガメや一部のトカゲ類・ヤモリ類であれば、上手に餌付けできれば野菜や人工飼料を与えて育てることもできます

熱帯魚:人工飼料が主流

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続いては熱帯魚の飼育に必要な餌について。
熱帯魚はアロワナなど一部の魚種を除けば、基本的には人工飼料のみで飼育することができます。

給餌に対するハードルが爬虫類より下がるため、人を選ばず子供でもお世話をすることができます。

保温設備

続いては、爬虫類と熱帯魚、それぞれの保温設備について解説をします。

爬虫類:パネルヒーターやUV球などが必要

爬虫類を飼育する場合は、エアコンヒーターを使ってケージ内を常に暖かく保つ必要があります。
地面を這うように動くヘビやトカゲ類を飼う場合は、パネルヒーターも用意したほうが良いでしょう。

種類によってはバスキングライト紫外線球なども必要になるため、保温に関する費用がややかさむ印象です。

熱帯魚:水槽用ヒーター・クーラーが必要

一方、熱帯魚を飼育する場合は、水槽サイズに合わせた水槽用ヒーターだけ用意しておけば基本的には問題ありません。

メダカや金魚など、保温設備が無くても飼育できる種類もいます。

爬虫類と熱帯魚、どちらが懐く?

最後に、爬虫類と熱帯魚はどちらが懐きやすいのか?という疑問点について。

爬虫類は懐きませんが、人間に慣れることはあります。
慣れてくると、温かさが心地良いのか手のひらの上で眠ったり、餌を催促するような仕草を見せることも多いです。

一方熱帯魚は、金魚やベタ、アロワナ、ハリセンボンなど一部の魚は懐くと言われていますが、それ以外の魚種(ネオンテトラなど)は基本的に懐きません。

爬虫類や熱帯魚を飼う場合は懐かせることを目的とするのではなく、まずは人間に慣れてもらったり、美しい泳ぎ姿を見せてもらうことを目標にしてみましょう。

まとめ:爬虫類と熱帯魚、どちらがおすすめ?飼育難易度や設備、維持費で比べてみた!

今回は爬虫類と熱帯魚、それぞれのおすすめポイントや、飼育設備の違い、懐きやすいのはどちらなのか?といった疑問点について解説をしてきました。

爬虫類は一人暮らしでも飼いやすく、寿命が長い生き物です。
一方、熱帯魚は色鮮やかで鑑賞性が高く、安価で購入しやすいという魅力があります。

飼育環境に関しては、爬虫類ケージのほうが軽量で扱いやすいですが動物性の餌を必要とすることが多い反面、熱帯魚は水槽の重量が大きくなるものの、餌は人工飼料で済む場合が多いです。

ご自身にとって、どちらが魅力に感じるか。
飼育設備を用意できるかどうかという点も含めて、ぜひお気に入りの一匹を探してみてください。