街中では、信号や室内の照明などがLEDライトに切り替わってきました。
この流れを受けて、熱帯魚水槽用の照明もLEDライトに切り替わってきています。
実は、アクアリウム業界でLEDライトの注目度が高まったのは、東日本大震災がきっかけでした。
震災の影響により節電の注目度が高まり、水槽を置いていた家庭や企業でも節電に取り組むようになったのです。
水槽を維持する為に、ポンプや水温調整につかうヒーター等は、稼動しなくてはお魚が死んでしまいます。
その為、水槽への影響が少ない水槽用照明が節電対策の対象になりました。
水槽の地震対策をしておけば電源がショートすることもなくなり、火災や魚が死んでしまう心配も減らせます!
合わせて地震対策も考えてみて下さい↓
水槽 LED照明とは
- インテリア性が非常に高く、水槽全体の見栄えが圧倒的に良くなる
- ランニングコスト・電気代が安くすむ(蛍光灯やメタハラに比べ)
- 寿命が長いため、水槽メンテナンスの必要性が減少する
アクアリウム業界で、非常にメリットの多い照明であることは間違いありません。
水槽用 LEDライトの特徴4つ
1.消費電力が少ない
照明時間を短くすることも節電にはなりますが、水槽照明をLEDライトに切り替えることにより、蛍光灯に比べて約1/2程度の消費電力を削減することができます!
2.LED製品は寿命が長い
照明の寿命も3~6倍、水槽用の照明としてのLEDライトが蛍光灯に比べて長持ちすると言われています。
LEDはいわゆる「球切れ」がありません。
LED素子(光る部分)ではなく、LED素子をコントロールする基盤の方が先に壊れます。
それぐらいLEDは頑丈なのです。
3.価格がお手頃
震災の頃に発売していた水槽用のLEDライトは蛍光灯に比べて高かったですが、最近では蛍光灯とほとんど変わらない程度の価格帯で販売されてくるようになってきました。
むしろ、蛍光灯の生産数が減ってきているあおりも受けて、蛍光灯より安い商品も多く存在します。
4.品質が向上している
水槽用に販売されていたLEDの照明、震災の頃の商品と比べて品質も格段に向上しています。
当時流通していたLEDライトは明るさが蛍光灯に比べて圧倒的に暗く、稼動して早々にLED球が切れてつかなくなる粗悪品がありました。
その為、蛍光灯やメタハラライトでは育てることができた水草やサンゴがLEDライトでは育てることができませんでした。
しかし、最近のLEDライトは品質が向上し明るさも増した為、二酸化炭素を添加した本格的な水草水槽やたくさんのサンゴをいれたサンゴ水槽にも使われることが多くなりました。
メーカーでも水槽用の照明としてLEDライトを主流として取り扱っており、蛍光灯やメタハラライトは商品のラインナップが縮小傾向にあります。
水草水槽に適したライトもあるのでこちらも参照ください!
アクアリウムにLED照明を置く利点とは
LEDの水槽用照明としての利点は沢山ありますが、主なものを3つご紹介!
水槽用の照明としての利点 その1
水槽用LEDライトの利点として蛍光灯と比べて消費電力が少ないこともあげられますが、それによってライト本体が発する熱も低いということも挙げられます。
ライトは水槽の上に設置する為、必然とライト本体からの放熱によって水温が上がってしまいます。
水温管理が重要なサンゴ水槽や海水魚水槽にとって、水温が上がるというのは致命的です。
そのためライトの放熱も考慮したうえで、水を冷やすクーラーの機種選定を行わなければなりません。
しかしLEDライトを使うことにより、蛍光灯やメタハラライトに比べて、規定容量の少ないクーラーを選定することもできるのです。
水槽用の照明としての利点 その2
水槽用LEDライトは蛍光灯に比べて光が直線的に進みます。
蛍光灯を水槽に設置すると水槽内を全体的に照らしますが、LEDライトは光が直線的に進みます。
その為、水深のある水槽ではLEDライトの方が蛍光灯に比べて水槽の下まで照らすことが出来ます。
また、LEDライトのほうが蛍光灯よりも水の揺らめきが見える為、水槽のレイアウトも綺麗に見えます。
水槽用の照明としての利点 その3
水槽用LEDライトは基本的に「赤・青・白」の3色がセットになっています。そのため夜間は明るい白を切り、赤と青のみ付ける。ということができます。
ムーディな雰囲気が楽しめるというだけでなく、魚が産卵をした際の食害防止に繋がります。絶対に阻止ができる、というわけではありませんが有効な手です。
魚により好きな明るさがあるのでその調節ができるため、魚にも優しいと言えます。
これがおすすめ!水槽用LEDライト 4選
用途によって水槽用LEDライトの使い分ける必要がありますが、たくさんの水槽用LEDライトの中からどれを選べばいいのか…
プロも使っている水槽用LEDライトを紹介します!
1.ZENSUI LED PLUS
↑色:シャイニングブルー
ZENSUI(ゼンスイ)というアクアリウム業界ではクーラーで有名なメーカーが販売している商品です。
クーラーの他にも様々な商品を展開していますが、ゼンスイの水槽用LEDライトは色の種類が4種類あり、水槽の用途によって選ぶことが出来ます。
海水魚水槽では、シャイニングブルーという色がオススメです。
海水魚やサンゴの色が綺麗に映え、本当に海の底にいるような錯覚さえ感じます。
ライトの色味を組み合わせることによって、水草水槽やサンゴ水槽も飼育が可能です。
2.GEX クリアLEDパワーⅢ
GEX(ジェックス)というペット全般の商品を取り扱うメーカーが販売している水槽用LEDライトです。
白、青、赤の3色のライトがあるので、熱帯魚から水草水槽まで可能です。
1色ずつ点灯が可能なので、使い勝手も良いです。
30センチ、45センチ、60センチ、90センチ用があるので、大きさにより、ライトを迷う心配はありませんね。
写真では30センチ用を使用しています。
3.kotobuki フラットLED
kotobuki(コトブキ工芸)というメーカーが販売している水草水槽用のLEDのライトです。
アクアリウムの商品を幅広く取り扱っているメーカーでホームセンターなどでも水槽やフィルターを販売しており、見たことのある方も多いのではないでしょうか。
水草に特化しており二酸化炭素を添加するような、本格的な水草水槽でも使われる事が多いです。
4.Grassy LeDio
ボルクスジャパンというメーカーが販売している商品です。
ボルクスジャパンはLEDライトに特化したメーカーです。
価格は他の商品に比べて高価ですが、性能は抜群です。
ライトの種類が豊富で、サンゴの種類によって選ぶことができます。
↑こちらはウミアザミ、チヂミトサカ、ミドリイシ等を代表とする、浅場に生育するサンゴの飼育に特化したタイプです。強い光を必要とする浅場のサンゴにぴったりの商品です。
↑こちらはサンゴに含まれる蛍光タンパク質の増進作用のある波長域のライトです。ソフトコーラルと呼ばれる柔らかいサンゴの多くは蛍光タンパク質という、紫外線に反応して発光するタンパク質を持っています。
このライトではそれらの形成を促進させ、より鮮やかなサンゴに成長させてくれます。
ライトの光量や波長を研究している為、たくさんサンゴの入った水槽のライトをみるとGrassy LeDioが使われていることが多いです。
他の商品よりも高価ですが、おすすめ商品です。
水槽用 LEDライトで豊かなアクアリウムライフを
本日ご紹介をした水槽用LEDライトは、プロがおすすめする手軽に導入できるLEDライトです。
このLEDライトを導入すれば地球に優しいだけではなく、水草、サンゴの色も生え、熱帯魚や海水魚などのお魚も元気に水槽の中を泳いでくれるでしょう。
水槽用LEDライトで豊かなアクアリウムライフを過ごしましょう。
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生き物が好きで動物関係の専門学校へ入学。
アクアリウムの飼育サークルへ入部し、アクアリウムの魅力に取りつかれる。
以降、自分の好きなものを仕事にしたいという想いからアクアリウム業界に勤めています。
自宅でも淡水魚や海水魚、サンゴなど様々な魚を飼育管理しています。実家では大型犬を4頭、出店で持って帰ったミドリガメを15年以上、家族の一員として迎え入れています。
※返信にお時間をいただいております。
弊社公式サイトのお悩み相談フォームですと早めに返信できますので、よろしければそちらもご利用ください。